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糞便臭を芳香に変えて消臭する新発想の衛生車用潤滑油「デオマジックVC1オイル」を共同開発【東邦車輛】
2016年9月29日
東邦車輛が糞便臭を芳香に変える全く新しい衛生車(バキュームカー)用潤滑油を発売
■ 開発の背景
これまで、わずかな臭いでも不快に感じさせてしまう糞便臭は、完全に消臭することが非常に困難とされていました。
このたび、シキボウ・山本香料・凸版印刷は、衛生車(バキュームカー)の製造を手がける東邦車輛と共同で、デオマジックの仕組みを応用したバキュームカー向けの新製品「デオマジックVC1オイル」を約2年の期間を経て開発しました。
デオマジックとは、シキボウと山本香料が、香水など何十種類もの香料の成分をブレンドして完成する芳香品の多くに、糞便臭のような一般的に不快と感じる臭いの成分が少量含まれていることに着目。良い香りの香料からあらかじめ糞便臭成分を除いた香料を調合することで、糞便臭成分が加わったときにはさらに良い香りに変化させる消臭技術「デオマジック」を2011年に共同開発し、畜産業界向けに提供しています。
本製品は、衛生車作業時に使用する真空ポンプ用潤滑油にデオマジックの成分を調合したまったく新しい潤滑油です。従来の潤滑油を本製品に変更するだけで、デオマジックが真空ポンプと配管を通じて衛生車内を循環し、糞便臭を芳香に変化させます。これにより、作業員はもちろんのこと、近隣へ飛散する糞便臭を防止できるため、現場の労働環境や地域環境の改善を実現しました。
全国の環境整備事業者20社にてモニター試験を行った結果、ほぼすべての事業者から、排気からの糞便臭を感じなくなったという回答を得ており、その効果が実証されています。
なお本製品においては、東邦車輛・シキボウ・山本香料・凸版印刷の4社が衛生車向けデオマジックを企画・開発。
シキボウ・山本香料が基盤となるデオマジックの製造を、東邦車輛が衛生車真空ポンプ用潤滑油の製造を行います。また本製品の販売は東邦車輛から行います。
■ 今後の目標
東邦車輛は「作業環境を大幅に改善し社会に貢献する」をコンセプトに全国の環境整備事業者に向け本製品を拡販、初年度約3億円の売上を目指します。
またシキボウ・山本香料・凸版印刷の3社は、デオマジックを活用した新製品の研究開発を継続し、より便利で快適な社会の実現に向け貢献していきます。
【この件に関するお問い合わせ先】
[会社名]東邦車輛㈱
[部署名]部品部営業課
[TEL]045-784-1195
[Email]deomagic.vc1@shinmaywa.co.jp
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