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北米で自動車パネル用アルミニウム材製造・販売会社の開業式を開催【UACJ】
2016年9月15日
㈱UACJ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:岡田満、以下「UACJ」)と欧州Constellium N.V.社(本社:オランダ アムステルダム、CEO:Jean-Marc Germain、以下「コンステリウム」)の合弁会社であるConstellium-UACJ ABS LLC(本社:米国ケンタッキー州ボーリンググリーン、CEO:Simon Laddychuk、以下「CUA」)は、9月14日に開業式を行いました。開業式には、ケンタッキー州知事ほか、北米と日本からのお客様および関係者約170名にご出席いただきました。UACJからは山内会長、中野専務も出席しました。
なお、北米にて当社およびコンステリウムから、以下のようなプレスリリースを行っております。
UACJとコンステリウムの合弁会社であるConstellium-UACJ ABS LLCは、ケンタッキー州ボーリンググリーンにて新工場を稼働させ、北米の各自動車メーカーへ自動車パネル用アルミニウム材の供給を開始しました。
ケンタッキー州ボーリンググリーンという戦略的なエリアに位置するこの工場は、敷地面積は20,900平米、年間生産能力は10万トンです。最新鋭の製造設備と最先端の製造技術を保有しており、自動車用パネル材、自動車用構造材といったさまざまな自動車用アルミニウム材を供給します。新工場は、順次お客様からの認証を受けており、今後約2年でフル生産となる計画です。
<UACJ岡田満代表取締役社長のコメント>
北米における自動車用アルミニウム材市場が急速に拡大するこのタイミングで、この新しい工場が稼働を開始することは非常に感慨深いです。当社の北米における自動車用部材事業と併せて、Constellium-UACJ ABS LLCが製造する革新的な製品をお客様へ提案できることに喜びを感じています。
<ケンタッキー州Matt Bevin知事のコメント>
ケンタッキー州は、進化を続ける自動車業界の最前線にあります。Constellium-UACJが車体軽量化のためのアルミニウム材を供給してくれることは、自動車業界がさらなる発展を遂げる良い例の一つとなるでしょう。
<コンステリウムJean-Marc Germain CEOのコメント>
この北米という地で、パートナーであるUACJとともに自動車パネル用材の仕上げ処理ラインを稼働させたことは、自動車向用アルミニウムソリューションにおけるグローバルリーダーになるという我々の目標の中で、記念すべき重要な出来事です。
<CUA Simon Laddychuk CEOのコメント>
本日の開業式は、急成長する北米の自動車用アルミニウム材市場において、我々がリーディングプレイヤーとしての確固たる地位を築いていくための重要な第一歩となります。
北米では、車体軽量化と燃費向上に向けて自動車へのアルミニウム材採用が急速に進んでいます。自動車メーカー各社は、多くの車種へアルミニウム材を採用しはじめており、北米における自動車パネル用アルミニウム材の需要は2015年が約50万トンであったのに対し、2020年には100万トンを超えると見込まれています。
※Tri-Arrows Aluminum Holding Inc. (本社:米国デラウェア州ウィルミントン、社長:中野隆喜)はUACJ、住友商事㈱、伊藤忠商事㈱および伊藤忠メタルズ㈱が出資する米国の会社。
Constellium-UACJ ABS LLC開業式の様子
<Constellium N.V.の概要>
Constelliumは航空宇宙用、自動車用、包装用など幅広い分野において高機能・高付加価値なアルミニウム製品を展開する世界的なリーディングカンパニー。2015年の売上高は52億ユーロ。
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