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ZF、ヴェンチュリー・フォーミュラEチームのテクニカルパートナーに【ゼット・エフ・ジャパン】

2016年8月24日



■ ゼット・エフ・レースエンジニアリング社(ZF Race Engineering GmbH、以下ZRE)は、ヴェンチュリー・
  フォーミュラEチーム(Venturi Formula E Team)用の新しいドライブラインおよびシャシ・コンポーネントを
  開発中
■ モータースポーツにおける技術・ノウハウの蓄積は、乗用車・商用車向けEモビリティの量産ソリューションと融合
■ FIA(世界自動車連盟)フォーミュラE第3シーズンは2016年10月9日に香港で開幕

ゼット・エフ・フリードリヒスハーフェン社(ZF Friedrichshafen AG、以下、ZF)は、FIAフォーミュラE(電動フォーミュラカーレース)に参戦するヴェンチュリー・フォーミュラEチームと長期的な技術提携を結びました。2016/17シーズンの開始より、ZFはチームにサスペンション・システム技術やコンポーネント、シミュレーションやテストのための装置、その他の技術的な支援を提供します。今回のパートナーシップにおける主な目的は、電気モーター、インバーター、トランスミッションを一体化するまったく新しいドライブラインの設計・開発です。FIAの テクニカル・ロードマップが定めるフォーミュラE第5シーズンの技術規定では、ドライバー1人につきマシンの使用は1台のみとなっています。この課題に対応するため、ZFは、ヴェンチュリー・フォーミュラEチームと協力し、パワートレインおよびサスペンション・システムを設計・開発します。

10月に開幕する第3シーズンの期間中、ヴェンチュリーは、ZREが特別に開発した高性能ショックアブソーバを搭載したマシンで参戦する予定です。両社はまた、本パートナーシップの価値をさらに高めるため、他の技術開発も計画しています。

ヴェンチュリーは、定評のあるZFの電動ドライブライン開発能力と、ZREの広範囲にわたるノウハウやテクノロジーに信頼を寄せています。第4シーズンに向け、ZFとヴェンチュリーは、現在のマシンに搭載されているトランスミッションを再設計し、さらなる最適化を行う予定です。また、既に開発が始まっている新しいドライブラインには、パワー・エレクトロニクスや新規トランスミッションを含め、最先端の電気モーターが組み込まれる予定です。この新しいドライブラインは、ヴェンチュリー・レーシングカーの根幹を担う部分としてFIA フォーミュラEの第4シーズン中にテストを行い、タイトル獲得という目標を掲げて2018年第4四半期に開幕する第5シーズンに参戦する予定です。

ヴェンチュリー・フォーミュラEチームのオーナー、ギルド・パランカ・パストール氏は次のようにコメントしています ;

「FIA フォーミュラEでの勝利という大きな挑戦に向け、ZFをテクニカルパートナーに迎えることができて非常に誇らしく思います。ZFは、テクノロジー業界のリーダーとして世界的に評価されています。パートナーであるZFと共に表彰台の最上段に立つために、同社の素晴らしいリソースや熟練したスタッフと協力し、革新的なソリューション、製品、プロセスを作り出していきます。」

また、ZFのCEO、シュテファン・ゾンマー博士は次のように語りました ;

「FIA フォーミュラEにおけるヴェンチュリーとの技術提携は、一般的な車両に応用可能な新しいテクノロジーに対するヒントを与えてくれます。今後のモビリティにおいては、電動化がカギとなります。魅力的なフォーミュラEのプラットフォームを活用し、ヴェンチュリーの勝利に大きく貢献したいと思っています。勝利を手にすることで、主要開発パートナーでありテクノロジーリーダーでもある当社の能力を証明することができます。さらに、電動パワートレインを搭載したヴェンチュリーと共に勝利することで、モータースポーツ界における当社の信用をさらに高めることもできます。FIA フォーミュラE選手権は、将来を見据えた、持続可能性を重視するコンセプトに基づいており、ZFが能力を発揮するのに最適な舞台といえます。」

2016年初めのEモビリティ事業部設立は、Eモビリティ分野におけるテクノロジーの重要性がいかに大きなものであるかをZFが認識していることを示しています。ZFは、乗用車や商用車の電動化に関するすべての活動をドイツ・シュヴァインフルトのEモビリティ事業部拠点に集約しています。ZFの子会社であるZREは、ハイパフォーマンス・ロードカーおよびモータースポーツ用車両向けの高性能ショックアブソーバやクラッチ、トランスミッションなどの開発、生産、販売を行っています。ドイツ、シュヴァインフルトのZRE本社には約90名の従業員が勤務しています。

ヴェンチュリー・オートモービル(Venturi Automobiles)はモナコに本拠を置く少量生産の自動車メーカーで、1999年にギルド・パランカ・パストール氏がオーナーとなって以来、完全電動化にこだわってきました。ヴェンチュリーは、完全に電動化されたパワートレイン搭載車両の現在の最高速度記録を保持しており、電気自動車で数多くの記録を打ち立てた世界的なパイオニアです。2013年12月に創設されたヴェンチュリー・フォーミュラEチームは、フォーミュラE選手権の初開催時にFIAよりライセンスを授与された参加10チームのうちのひとつです。

FIA フォーミュラEは、プロのレーシングドライバーが完全に電動化されたフォーミュラ・カーで競い合う、2014年に始まったシリーズです。レースは世界の主な都市の市街地に仮設されたサーキットで行われます。第3シーズンは2016年10月に香港で開幕し、マラケシュ、ブエノスアイレス、メキシコシティ、モナコ、パリ、ベルリン、ブリュッセル、モントリオール、ニューヨークのほか、少なくとも一か所が追加され、合計12か所で開催される予定です。








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