ニュース

Bluetooth Low Energyを使用しカーアクセスシステムを拡張【コンチネンタル・オートモーティブ】

2016年7月12日

さらなる利便性とセキュリティ
- コンチネンタル、Bluetooth Low Energyを使用しカーアクセスシステムを拡張


オートモーティブサプライヤー、コンチネンタルは、アクセスシステムとスタートシステムに関する無線技術分野で
 20年以上の経験を持っており、最初のソリューションは1994年に提供を開始
キーレスのスタートシステムやエントリーシステムにおける最優先事項はセキュリティと信頼性
OTA keys – カーシェアリングサービス、タクシー会社、およびレンタカー代理店向けの仮想キー管理ソリューショ
 ン
Bluetooth Low Energy – スマートフォン経由で自分の車に安全にアクセス


オートモーティブサプライヤー、コンチネンタルは、車両にアクセスし、エンジンを始動するための安全で信頼性の高いソリューションを多様なポートフォリオで自動車メーカーに提供しています。コンチネンタルは、革新的な車のドアアクセスシステムやエンジンスタートシステムの強化と発展に深く関与しており、この分野で新しいソリューションや機能を継続的に生み出しています。

「当社のポートフォリオに含まれるさまざまなソリューションによって、お客様は自らが望むテクノロジーを選択する自由を手に入れ、最も安全かつ快適に感じる車両キーを入手することができます。」このように語るのは、ボディ&セキュリティ事業部の責任者、アンドレアス・ヴォルフ(Andreas Wolf)です。オートモーティブサプライヤーとして、この分野における長年の経験から恩恵を受けています。コンチネンタルは、初の電子イモビライザーを1994年に発表し、初のPASE(パッシブスタート・エントリー)キーレススタートおよびエントリーシステムを1998年より提供しています。それ以降、PASEは、双方向無線通信などの大幅な改善によって強化されてきました。現在、コンチネンタルは、自動車メーカー向けに第4世代のPASEシステムを提供しています。

PASEの開発のもう1つの重要な目的は、ドライバーと乗客の利便性を将来的にさらに高めることです。現在開発および実装されているシステムは、ドライバーが車に近づくと、そのドライバーを自動的に認識するシステムです。その後、システムは、たとえば、内部または外部の照明(あるいはその両方)をアクティブにすることで、ドライバーが暗闇の中で車を容易に特定してアクセスできるようにします。これにより、ドライバーが車に入る前であっても、シートの位置、エアコンの設定、およびエンターテインメントの好みなどのパーソナライズ機能をアクティブにすることもできます。

ロックソリューションや本人確認ソリューションにとっては、セキュリティと信頼性が最優先事項です。そのような理由から、これらのソリューションを評価および開発するのに、安定性に実績があり、ハイレベルの保護機能を備えたテクノロジーのみが使用されるのです。エンジニアは、潜在的な攻撃を予測し、積極的に防ぐことに重点を置いています。

コンチネンタルは、新しいアクセスソリューションの設計および実装において、スマートフォンやスマートウォッチのような他のモバイルデバイスも考慮しています。

ベルギーの会社D´Ieterenとコンチネンタルの合弁事業であるOTA keysは、カーシェアリングサービス、タクシー会社、およびレンタカー代理店向けの仮想キー管理ソリューションを開発および実装しています。OTA keysのシステムの中核となるのが仮想スマートフォンキーです。これは、近距離無線通信(NFC)または省エネ規格のBluetooth Low Energy(BLE、別名Bluetooth Smart)を使用して、車とスマートフォン間でデータの送受信を行います。ドライバーはスマートフォンのアプリを利用して、自分の都合の良い時に必要な車を予約します。そうすると、OTA keysのシステムが暗号化された偽造防止データレコードを携帯電話に送信します。仮想キーはスマートフォン上に保存されます。このキーには、必要な車に対するアクセス権限が含まれています。NFCまたはBLE標準を使用して、携帯電話は、車の中で読者にデータ(認証、車両診断データ、ユーザープロファイル)を送信します。

自動車メーカーに向けた次の進化は、「コンチネンタル・スマート・アクセス」と呼ばれ、Bluetooth Low Energy(BLE)に基づくハンズフリーアクセスおよびスタート機能が提供されます。バックエンドから無線でドライバーのスマートフォンに車両へのアクセス権限が送信されます。BLEを使いスマートデバイスからこのアクセス情報が車に送信されることで、その車が有効なキーを認識し、ドライバーが車に近づいた時点でロックが解除される、セキュアなアクセスが提供されます。車に乗ると、システムによりアクセス許可が与えられエンジンを始動できます。スマートフォンを使用して、現在の車両位置を示すGPSデータ、車がロックされているか、ロック解除されているか、さらにはタイヤの空気圧、タンク内のガソリンの容量、その他の詳細を含む情報を車からモバイル端末装置にアップロードすることもできます。コンチネンタルのアーキテクチャでは、スマートフォンはコンチネンタルの BLE端末と通信しようとします。開発者は、システムにNFC技術を組み込むことも計画しています。

「コンチネンタル・スマート・アクセス」の代わりに使用できるのが、ゲートウェイキーです。ドライバーが持っている車のキーは、利便性とセキュリティを提供する仲介者として機能します。これは、安全な無線規格を使用して車に接続し、BLEまたはNFCを使用して、スマートフォンやスマートウォッチのアプリからコマンドを受信するか、車のデータを表示することができます。アプリを使用することで、さまざまな機能を実行できます。中でも、ドアのロックを解除したり、窓を開けたりする動作をリモートで実行できます。

さらにこのソリューションでは、車、ゲートウェイキー、およびスマートフォンの間で双方向通信が行われます。つまり、この通信経路によって、現在の車両位置を示すGPSデータ、車がロックされているか、ロック解除されているか、さらにはタイヤの空気圧、タンク内のガソリンの容量、その他の詳細を含む情報を車からモバイル端末装置にアップロードすることができます。

コンチネンタルは、ドライバーがどこに行くのにもスマートフォンを携帯している点に着目し、便利でスマートなソリューションによって、ドライバーのコミュニケーションの要件に応えています。多機能スマートデバイスターミナル(MFST)は、スマートフォンのバッテリー用の無線充電、無線アンテナの連結、および近距離通信(NFC)の機能を統合します。1つの重要な技術革新として挙げられるのは、これらの3つの機能は車に携帯電話を接続するためのケーブルを必要としないという点です。モジュラー設計のおかげで、自動車メーカーは独自のモデルで提供したい機能を決定することができます。互換性のあるスマートフォンは、ターミナル内で充電することができるので、スペースを節約し、邪魔なケーブルを使用せずに済みます。コンチネンタルのソリューションは、ワイヤレスパワーコンソーシアム(WPC)が規定する「Qi」規格を満たしており、AirFuel Allianceが提唱するWPC規格と統合するソリューションも開発しています。これらのソリューションはコンチネンタルの哲学を体現した例で、車のアクセスおよびエンジン始動にスマートデバイスを活用するための従来の技術から最新技術に至るすべてを提供します。コンチネンタルは、これらのソリューションを提供することで、最大の利便性を得たいというユーザーの願望と、不正使用から保護されたいという高い要求に応えています。








コンチネンタル・オートモーティブ株式会社ホームページはこちら

キーワードをクリックして関連ニュースを検索

#コンチネンタル・オートモーティブ
#コネクテッドカー
#2016年7月12日