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車載、産業機器に最適な新耐硫化チップ抵抗器「SFRシリーズ」を開発【ローム】

2016年6月21日

車載、産業機器に最適な新耐硫化チップ抵抗器「SFRシリーズ」を開発
高耐硫化特性の実現により、アプリケーションの長期信頼性に貢献


<要旨>
ローム㈱(本社:京都市)は、車載や産業機器、通信インフラなど硫化の厳しい環境下での用途に最適な新耐硫化チップ抵抗器「SFRシリーズ」を開発しました。

一般的に、チップ抵抗器の内部表面電極と側面電極には銀が使用されます。しかし、銀は硫化が進行しやすく、硫化環境下で使用される際の長期信頼性には課題がありました。そこで本シリーズは電極部にローム独自の構造と保護材料を採用することにより、耐硫化性能の大幅な向上に成功。車載や産業機器など硫化環境下で使用されるアプリケーションの長期信頼性や、安全性の向上に貢献します。

なお、本シリーズは2015年より量産を開始し、現在月産5000万個の体制で量産しています。生産拠点は、ROHM  Integrated Systems (Thailand) Co., Ltd.(タイ)およびROHM Electronics Philippines, Inc.(フィリピン)となります。

今後も、ロームはチップ抵抗器において、耐硫化性能を高めた製品ラインアップを拡充し、各アプリケーションの長期信頼性や安全性の向上に貢献してまいります。


<背景>
自動車の排気ガスや、硫黄ガスなど、空気中には様々な形で硫黄成分が存在しています。このような硫黄成分は金属表面に吸着し、少しずつ硫化を引き起こします。通常、抵抗器などの電子部品には、銀が使用されていますが、これらが長期的に硫黄成分にさらされると、電極部の硫化により抵抗値が変動を起こし、アプリケーションの故障を引き起こす場合があります。近年では、車載や産業機器などにおいて、アプリケーションの長期信頼性や安全性を高めるために、耐硫化への要求がますます高まってきています。


<関連情報>
■ 製品情報
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■新商品速報

耐硫化チップ抵抗器SFRシリーズ (386KB)



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