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英国で大規模かつ最も野心的な自動運転実験計画を発表【ボルボ・カー・ジャパン】

2016年5月2日


ボルボ・カーズは2017年にロンドンで、英国史上最も野心的な自動運転実験を開始します。

本実験は、自動車事故の大幅な減少と渋滞からの開放、そして運転者の貴重な時間の節約を実現する自動運転技術の導入速度を加速させるべく実施します。

1959年に3点式シートベルトを発明して以来、自動車の安全の代名詞となったボルボは、自動運転システムの開発においてもパイオニアとしての役割を果たしており、2020年までにボルボの新車に乗車中の死者・重傷者をゼロにするというコミットメントの一環として開発が行われています。

「自動運転は自動車の安全性の躍進を象徴するものです。」とホーカン・サムエルソン社長兼CEOは語りました。「自動運転車の実用化が早ければ早いほど、より多くの命が守られることでしょう。」

サムエルソンCEOはボルボと、ロンドンの保険産業の研究機関であるサッチャムがスポンサーするセミナー「自動運転とともにある未来–保険産業への影響」で所感を明らかにする予定です。セミナーはロンドンのアメリカコンファレンスセンターで5月3日に開催されます。 ボルボのイギリスでの実証実験は「Drive me London」と呼ばれ、実際のファミリーが自動運転車を公道で使用するという点で、他の自動運転実験とは一線を画しています。

ボルボは一般の参加モニターが日常使いをする自動運転車からデータを収集し、クローズドのテストコースで行われる非現実的なテストとは全く異なる、実際の道路環境にマッチした自動運転車の開発に活用されます。サッチャムは技術データの分析と、実験の一部として必要な各種のプロテストドライバーを提供します。

「Drive me London」は2017年初頭に、限られた数の半自動運転車から始まり、2018年には自動運転車100台を含むレベルまで拡大します。「Drive me London」は英国の交通史上、最大且つ最も大掛かりな自動運転の実証実験となります。

自動運転車の導入により、英国の道路には安全、渋滞、公害、そして時間の節約といった4つの領域において大変革がもたらされます。

独自調査では、自動運転テクノロジーにより自動車事故件数は著しく減少する可能性があり、状況によっては最大30%減少させることが判明しました。現在、全ての事故の約90%は運転者のミスや注意散漫といった人間の不注意が原因で発生しており、自動運転技術によりそのほとんどを防ぐことが可能となります。

「自動車メーカー各社は、2021年頃までには自動運転が、自動車旅行中にしばしば発生する退屈から運転者を開放してくれると予想しています。自動運転システムにより、事故の発生頻度は間違いなく激減します。我々は自動ブレーキ機能(AEB)を多数の車両に導入した際にも、事故数の減少を目にしてきました。NHSTA(米国国家道路交通安全局)による米国での研究によると、2035年までには、自動運転及び、コネクテッド・カーテクノロジーにより衝突事故件数は80%減少すると予想しています。さらに、もし不幸にも衝突事故が避けられなかったとしても、衝突時のスピードはシステムによって減少され、衝突の重篤化を低減します。」と、サッチャム研究所のCEOピーター・ショウは語りました。

混雑に関しては、自動運転車により交通の流れはよりスムーズになり、渋滞が緩和されます。また、その延長線上として、有害な排気ガスや大気汚染を減らすことができます。そして最後に、混雑の緩和は運転者の貴重な時間を節約します。 「自動運転車には様々な利益があります。」と、サムエルソンCEOは語ります。「だからこそ世界中の各国政府が、可能な限り早く、自動運転車の公道走行を認可する法整備とインフラを導入する必要があるのです。自動車産業だけでは、この全てを行うことは出来ません。我々には政府の後押しが不可欠なのです。」



2015年のボルボ・カー・グループ
2015年会計年度において、ボルボ・カー・グループは66億2,000万クローナ(2014年度は21億2,800万クローナ)の営業利益を計上しました。同年度の収入は1,640億4,300万クローナ(1,375億9,000万クローナ)でした。2015年度の世界の販売台数は過去最高の50万3,127台に達し、2014年度と比較して8%増となりました。この最高の販売台数と営業利益は、ボルボ・カー・グループの世界での改革プランへの継続投資に道を開くことになりました。








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