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ドライバー向けの新サービス : クルマが自分で駐車スペースを探す技術を開発【ボッシュ】
2016年4月11日
駐車スペース探しをより簡単に
ドライバー向けの新サービス :
クルマが自分で駐車スペースを探す技術をボッシュが開発
● コミュニティ ベース パーキングがドライバーを適切な駐車スペースに直接誘導
● 走行中の車両から集めた情報で路肩の空きスペースを検知し、クラウドに報告
● ディルク・ホーアイゼル : 「駐車スペースを探すことは面倒で、ストレスを感じ、時間のかかるもの」
● ボッシュの新サービスは2018年、またはそれ以前に利用可能に
シュトゥットガルト(ドイツ) – クルマでの移動は一般的に、駐車スペースに停車したところで終わります。もちろん、その前にドライバーは駐車スペースを探し出す必要があります。ドイツの市街地では、路上を走行する車両の約3分の1は駐車スペースを探して走行しているとされています。路肩の駐車スペースを見つけることはそれほど困難なことなのです。その駐車スペースを探すことに役立つソリューションの開発に、ドライバーの87%が関心を寄せているという調査結果がStatistaというマーケットデータのポータルサイトから発表されていますが、それも当然だと言えるでしょう。ボッシュ取締役会メンバーのディルク・ホーアイゼル(Dirk Hoheisel)も、「空き駐車スペース探しは面倒で、ストレスを感じ、時間のかかるものです」と述べています。そこでボッシュは、誰もが利用できるサービスプラットフォームとしてコミュニティ ベース パーキングを導入し、駐車スペースを探すストレスからドライバーを解放するソリューションの開発に乗り出しました。ボッシュのソリューションの特徴は、空いている路肩の駐車スペースを車両が見極め、その情報を報告するということです」。集まった情報はデジタル パーキング マップにインプットされ、サービスに加入するすべての車両に、ナビゲーションシステムなどを経由して提供されます。ドライバーはその情報を手がかりに、空いている駐車スペースへ直接向かうことが可能になります。このサービスは、駐車スペース探しにかかる手間を著しく軽減するだけでなく、市街地で車両が環境に与える影響を緩和できると考えられています。このサービスは遅くとも2018年までに利用できるようになる見通しです。
集まったデータを活用:走行中の車両が空き駐車スペースを検知
「コミュニティ ベース パーキングでは、1台1台の車両がIoTのセンサーとなり情報を収集し、よりスマートな都市の実現に寄与します」とホーアイゼルは説明します。現在、新車の約3分の1に駐車支援機能が装備されています。ボッシュのシステムは、こうした支援機能に含まれる超音波センサーを活用し、空いている路肩の駐車スペースを探すよう指示します。この機能を搭載した車両は、時速50km/h以上で走行中でも、路肩に空きスペースがあれば、それを的確に検知します。この情報は、ボッシュのコネクティビティ コントロール ユニット(CCU)などの通信用インターフェースを介して各自動車メーカーに送られ、匿名化された状態でBosch IoT Cloud(BIC)に転送されます。ボッシュはすべての車両から送られてきたデータを集め、標準の道路マップをベースにしたデジタル パーキング マップを作成し、自動車メーカーに配布します。そして自動車メーカーは、このマップを自社のサーバーにつながっているすべての車両と共有することができます。ボッシュは、欧州や北米などの市場で2020年までに新規登録されるすべての車両がこのようにしてネットワーク化されると予想しています。
キャンピングカーかコンパクトカーか:駐車スペースの大きさの特定が重要
コミュニティ ベース パーキングの秘密は、データの処理方法にあります。走行中の車両から路肩に空きスペースがあるという報告が入ったとしても、それを無条件に駐車スペースとして利用できるという確証はありません。それが私道の入口やバス停である可能性もあり、当該ゾーンが駐車禁止区域でないともかぎりません。そこでボッシュは、見つかった路肩のスペースが間違いなく駐車スペースであることを確認するために、データマイニングの手法を採用しています。「データマイニングにより、大量のデータから正確な情報をすばやく高い精度で抽出することができます」とホーアイゼルは述べています。たとえば、複数の車両が繰り返し同じ場所を空きスペースとして報告してきた場合、そのスペースは駐車スペースとしては利用できない可能性が高いと判断することができます。そのため、そうした空きスペースは、デジタル パーキング マップに空き駐車スペースとして登録されません。ボッシュのコミュニティ ベース パーキングは、サービスを利用する車両の数が多くなれば多くなるほど、サービスの精度が向上し、より広い範囲をカバーできるようになります。ユーザーの数が一定のレベルに達すると、スペースの奥行きと幅に関する情報も提供できるようになるとボッシュは考えています。これが実現すれば、キャンピングカーやコンパクトカーなど、特定の車両に合った空きスペースも探すことができるようになる見込みです。
あらゆる自動車メーカーに開かれたサービスプラットフォーム
ボッシュのコミュニティ ベース パーキングでは、その前提条件として、路肩の空きスペースについて一定数以上のデータが集まることが重要です。そのために、ボッシュはミュンヘン工科大学と共同研究を行いました。この調査の主眼は、デジタル パーキング マップを生成するには、道路を走行し、空きスペースの情報を送信する車両が何台必要かを解明することでした。その結果、幹線道路、支線道路といった道路の種類によってややばらつきは見られますが、通行車両の1%強からデータを集めることができれば十分なことが明らかになりました。ドイツ全土のさまざまな都市でこのサービスを提供するために、できれば複数の自動車メーカーの協力を得たいとボッシュは考えています。「そのため、私たちはコミュニティ ベース パーキングを誰もが利用できるサービス プラット フォームとして構築しました」(ホーアイゼル)。こうして、このサービスは複数の自動車メーカーが同時に使用できるものとなっています。
関連リンク : www.bosch-connected-parking.com
このプレスリリースは2016年4月11日に Robert Bosch GmbH より発行されました。
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ボッシュ・グループ概要
モビリティ ソリューションズは、ボッシュ・グループ最大の事業セクターです。暫定的決算報告では、2015年の売上高は417億ユーロ(約5.6兆円*)で、総売上高の約60%を占めています。モビリティ ソリューションズの売上により、ボッシュ・グループはリーディングサプライヤーの地位を確立しています。モビリティ ソリューションズは、自動化、電動化、ネットワーク化の3つの領域においてグループの専門知識を統合させ、お客様にトータルソリューションを提供します。その事業領域は主に、内燃機関の燃料噴射テクノロジー/パワートレイン周辺機器、パワートレイン電動化のさまざまなソリューション、車載向け安全システム、ドライバーアシスタンス システム/自動化機能、ユーザーフレンドリーなインフォテインメントやVehicle-to-Vehicle(車車間)およびVehicle-to-infrastructure(路車間)通信、オートモーティブアフターマーケット向けのリペアショップコンセプト/テクノロジー/サービスなどです。さらにボッシュは、電気駆動マネジメントや横滑り防止装置ESC(エレクトロニック スタビリティ コントロール)、ディーゼル用コモンテールシステムなどの自動車の重要な革新技術を生み出してきました。
ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディングカンパニーです。2015年の従業員数は約375,000人(2015年12月31日現在)、暫定決算報告での売上高は700億ユーロ(約9.4兆円*)となっています。事業はモビリティ ソリューションズ、産業機器テクノロジー、消費財、エネルギー・建築関連テクノロジーの4事業セクター体制で運営しています。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHとその子会社約440社、世界約60カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されており、販売/サービス代理店のネットワークを加えると、世界の約150カ国で事業を展開しています。この開発・製造・販売のグローバルネットワークが、ボッシュのさらなる成長の基盤となっています。2015年に ボッシュは全世界で約5,400件の国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。私たちボッシュ・グループはコネクテッドライフに向けたイノベーションの提供を戦略的目標に定め、革新的で人々を魅了する全製品とサービスを通じて人々の生活の質を向上します。つまり、ボッシュはコーポレートスローガンである「Invented for life」-人と社会に役立つ革新のテクノロジーを生み出していきます。
*2015年の平均為替レート(1EURO=134.3円)で換算
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