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中国での事業強化により、自動車用熱交換器材のグローバル供給体制を確立【UACJ】
2016年2月16日
㈱UACJ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:岡田満、以下「UACJ」)は、広東東陽光科技控股股份有限公司(本社:中華人民共和国広東省韶関市、董事長:郭京平、以下「東陽光」)および三井物産㈱(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:安永竜夫、以下「三井物産」)から、乳源東陽光精箔有限公司(本社:中華人民共和国広東省韶関市、董事長:李剛、以下「乳源」)に対する出資持分の一部を譲り受けることで、両社と合意しました。
UACJは、東陽光の子会社であった乳源に対して、2010年に三井物産と共同で出資を行い、技術供与を行うことで、中国地域のお客様向けに自動車用熱交換器材の供給を進めてまいりました。今回の持分譲渡によって、UACJの乳源に対する出資比率は25%から49%になります。
さらに、東陽光と共同で新規に販売会社を上海に設立し、今後、中国市場に対して乳源の製品販売を進めていくことについても、東陽光との間で合意しました。UACJは新しい販売会社に対し51%を出資する予定です。今後、乳源の製品品質向上をさらに進めるとともに、UACJブランドで中国地域のお客様へ販売を開始する予定です。なお、新しい販売会社は、基本的に乳源製品の販売を行いますが、必要に応じてUACJ、UACJ (Thailand) Co., Ltd.(以下「UATH」)などの自動車用熱交換器材についても販売を行ってまいります。
今回の中国における事業強化に伴い、自動車用熱交換器材の製造拠点は、日本、タイ、欧州、中国の4拠点体制となり、UACJ製品をグローバルに供給できる体制が確立されることになります。
UACJは、世界各地域に展開を進めるお客様のご要望にお応えできる企業として、存在価値を高めてまいります。
なお、乳源の主力製品の一つである電解コンデンサー用アルミニウム箔についても今後UACJが技術供与を行う予定であり、市場拡大が期待されている同分野においても、中国のお客様のニーズに合った製品供給を進めてまいります。
注 : 本件実行にあたっては、必要な関係規制当局の承認が必要となります。
<乳源の概要>※本件実行前
中国広東省韶関市のアルミニウム圧延製品およびアルミニウム箔製品の製造販売会社。株主構成は、東陽光55%、UACJ25%、三井物産20%。現在の従業員数は、約800人。
<東陽光の概要>
深圳東陽光実業グループの企業で、アルミニウム製品、化学品、電解コンデンサー、発電の事業を行っている。上海証券取引所上場。
<UACJ ELVAL HEAT EXCHANGER MATERIALS GmbHの概要>
2015年12月に、UACJとELVAL Hellenic Aluminium Industry S.A.が共同出資でドイツに設立した、欧州地域向け自動車用熱交換器材料の販売会社。UACJ ELVAL HEAT EXCHANGER MATERIALS GmbHは、主にELVAL Hellenic Aluminium Industry S.A.から、必要に応じてUACJ、UATHなどからも製品を購入し、UACJブランドで欧州地域のお客様に販売する。
<ELVAL Hellenic Aluminium Industry S.A.の概要>
ELVAL Hellenic Aluminium Industry S.A.は、鉄鋼・銅・アルミなどの金属加工を行うViohalco S.A.グループの一員であるELVAL HOLDING S.A.の子会社で、アルミニウム製造販売を行っている。ギリシャに7工場を有するほか、欧州を中心に事業展開しており、食品、建築、輸送材、自動車業界など多くの産業分野向けにさまざまなアルミニウム製品を製造。80ヶ国以上に販売し、7ヶ国に販売子会社を持つ。
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