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シミュレーション・ソフトウェアを提供するCD-adapcoを買収【シーメンスPLMソフトウェア】
2016年1月29日
この資料は2016年1月25日にドイツ・ミュンヘンより発表されたシーメンス、CD-adapco共同プレスリリースを翻訳したものです。
● シーメンス、産業用ソフトウェアのポートフォリオを拡大
● CD-adapcoは数値流体力学(CFD)の業界リーダー
● 買収価格は9億7,000万ドル
シーメンスはCD-adapcoと株式譲渡契約を締結して同社を買収することになりました。買収価格は9億7,000万ドルです。CD-adapcoは、流体力学(CFD)、固体力学(CSM)、熱伝導、粒子力学、反応流体、電気化学、音響、レオロジーなどの幅広いエンジニアリング分野を網羅するソフトウェア・ソリューションを提供するグローバルなエンジニアリング企業です。昨年度における同社の従業員数は900人以上、売上高は2億ドルに迫り、ソフトウェアの販売は2桁成長を遂げています。同社は過去3年間、為替変動の影響を除くと、平均して前年比12%以上の増収を達成しています。シーメンスは同社の事業が今後も力強く成長し続けていくと予想しています。
「シーメンスはVision 2020の一環としてCD-adapcoを買収して、デジタル・ビジネスのさらなる強化と産業用ソフトウェア分野におけるポートフォリオの拡充を図ってまいります。シミュレーション・ソフトウェアは、より良い製品をより速くより安く市場投入するためのキーとなるものです。確立されたテクノロジー・リーダーであるCD-adapcoを買収することによって、世界屈指の当社の産業用ソフトウェアのポートフォリオが補完され、デジタル・エンタープライズ実現のためのポートフォリオの拡充という当社の戦略を前進させるものとなります」と、シーメンスのマネージング・ボード・メンバーであるKlaus Helmrichは述べています。
CD-adapcoは、複合領域における設計探査(MDX)に対してユニークなビジョンを持っているグローバルなエンジニアリング・シミュレーション企業です。
エンジニアリング・シミュレーションは、信頼性の最も高い情報を設計プロセスに持ち込むため、イノベーションの加速と製品開発コストの削減を可能にします。旗艦製品のSTAR-CCM+をはじめとするCD-adapcoのシミュレーション・ツールは、より良い設計の探索をより短期間で可能にします。現在CD-adapcoは世界中に3,200社を超える顧客を有し、同社のソフトウェアは、自動車メーカー上位15社中14社に、航空宇宙産業のサプライヤー上位10社すべてに、そしてエネルギー/海洋セクターのメーカー上位10社中9社に活用されています。
「CD-adapcoがシーメンスの一員になることは、従業員にとってもお客様にとっても喜ばしいことです。この買収によってもたらされる好機は計り知れません。両社のエンジニアリング・テクノロジーとマニュファクチャリング・テクノロジーが統合され、エンジニアリング・シミュレーションがこれまで以上に多くの製品と企業に活用されるためのビジネス戦略を推し進めることで、CD-adapcoの創設者たちのビジョンが実現されていくことでしょう」とCD-adapcoのCEO兼プレジデントのSharron MacDonald氏は述べています。
CD-adapcoは米国ニューヨーク州メルビルに本社を置き、世界40カ所に拠点を擁しています。シーメンスは買収後5年以内に主にシナジー効果としての売上増により5,000万ドル前後のEBITが計上されるものと予想しています。
なお、買収手続きは慣例上の条件を満たせば、2016年上半期に完了する予定です。
CD-adapcoはシーメンスのデジタルファクトリー事業本部のPLMソフトウェアビジネスユニットに組み込まれることになります。デジタルファクトリー事業本部はオートメーション・テクノロジーにおいて業界リーダーであり、さらに製品ライフサイクル管理(PLM)ソフトウェアの大手プロバイダーです。
「CFDなどの高度なエンジニアリング・シミュレーション・ツールが当社のポートフォリオに加わり、またこの分野で経験を積んだ専門家が当社に加わることで、当社のコア・コンピタンスである「製品と瓜二つのモデルをベースにしたシミュレーション」を大幅に強化することができます」とデジタルファクトリー事業本部のCEOであるAnton Huberは述べています。
デジタルファクトリー事業本部は、自動車、航空機、産業機械、エレクトロニクスなどのさまざまな製造業に向けて展開しているシーメンスのすべての事業を網羅しています。開発から製造、サプライヤーに至るまでのデータとテクノロジーをシームレスに統合する、高性能で完全統合されたソフトウェア・テクノロジーとハードウェア・テクノロジーを提供しています。シーメンスは、製品開発の仮想世界と製造の現実世界とを包括的に融合するテクノロジーを提供している唯一の企業です。新製品の設計、テスト、最適化をコンピューター上で実行しながら、同時に製造プロセスの計画・実行も可能にします。
そのため、ユーザーは効率性と柔軟性の向上、市場投入期間の短縮を実現することができます。
CD-adapcoについて
CD-adapcoは、複合領域における設計探査(MDX)に対してユニークなビジョンを持っているグローバルなエンジニアリング・シミュレーション企業です。
エンジニアリング・シミュレーションは、信頼性の最も高い情報を設計プロセスに持ち込むため、イノベーションの加速と製品開発コストの削減を可能にします。
旗艦製品のSTAR-CCM+®をはじめとするCD-adapcoのシミュレーション・ツールは、より良い設計の探索をより短期間で可能にします。数値流体力学(CFD)、計算固体力学(CSM)、熱伝導、粒子力学、反応流体、電気化学、音響、レオロジーなどの幅広いエンジニアリング分野を網羅するソフトウェア・ソリューションを提供しています。同社は過去3年間、為替変動の影響を除くと、平均して前年比12%以上の増収を達成しています。従業員数は900人以上、世界40カ所に戦略的拠点を擁しています。詳細は http://www.cd-adapco.com にてご覧いただけます。
シーメンスPLMソフトウェアについて
シーメンスPLMソフトウェアは、シーメンスデジタルファクトリー事業本部のビジネスユニットで、PLM(製品ライフサイクル管理)とMOM(製造オペレーション管理)のソフトウェア、システムおよび関連サービスにおいて世界をリードするグローバル・プロバイダーです。これまで世界77,000社以上のお客さまにサービスを提供し、900万ライセンス以上のソフトウェアの販売実績を上げています。米国テキサス州プラノを本拠地とし、数多くのお客様と協働して各種産業向けソフトウェア・ソリューションを提供しています。これによりお客様がイノベーションを実現し、世界中で競争優位性を常に確保できるよう支援しています。シーメンスPLMソフトウェアの製品やサービスに関する詳細は www.siemens.com/plm にてご覧いただけます。
シーメンスAG について
シーメンスAG(本社:ベルリンおよびミュンヘン)は、165年以上もの間、卓越したエンジニアリングとイノベーション、品質と信頼性、そして国際性を象徴するグローバルなテクノロジー企業であり続けています。
電化、自動化、デジタル化の分野を中心に世界200カ国以上で事業を展開しています。シーメンスはエネルギー効率に優れた省資源技術を世界でもっとも多く提供している企業のひとつであり、海洋風力発電の建造では世界一、コンバインドサイクル発電では主要サプライヤー、送電ソリューションでは大手プロバイダー、そしてインフラストラクチャー・ソリューションならびに産業向け自動化ソリューションとソフトウェア・ソリューションのパイオニアです。さらにシーメンスは、コンピューター断層撮影や磁気共鳴画像診断システムなどの医用画像診断装置の大手サプライヤーでもあり、また臨床診断および臨床情報技術のリーダーでもあります。
2015年9月30日を期末とする2015年度における売上は756億ユーロ、営業利益は74億ユーロでした。2015年9月末現在の全世界の社員数は348,000人です。シーメンスに関する詳細は www.siemens.com にてご覧いただけます。
注意 : SiemensおよびSiemensのロゴはSiemens AGの登録商標です。その他の商標、登録商標、サービス・マークはそれぞれ各所有者に帰属します。
【お客様からのお問い合わせ先】
シーメンスPLMソフトウェア お問い合わせ窓口
Tel : 03-5354-6700
URL : http://www.siemens.com/plm
Twitter : http://twitter.com/SiemensPLM_JP
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