ニュース

側面衝突に対応した新型センターエアバッグを発表【ZF TRW】

2015年11月25日

*本リリースは、11月19日(現地時間)に米国ミシガン州リボニアで発表されたリリースの日本語版です。

「遠方側面衝突」と「近傍側面衝突」から乗員を保護するセンターエアバッグ
ドライバーの側方のズレを最小限に抑え、ドライバーと助手席の乗員同士がぶつかるリスクを軽減
ユーロNCAPが検討中の側面衝突に関する新たな要件への対応をサポート

米国ミシガン州リボニア発 (2015年11月19日)- ゼット・エフ・フリードリヒスハーフェンの1部門であるZF TRWは、この度、側面衝突時の乗員保護性能の向上をサポートする新型エアバッグを開発したことを発表しました。このセンターエアバッグはシートバック内部に搭載され、衝突時には前部座席の乗員の頭部、肩、胴体部分を保護します。

センターエアバッグは、ドライバーと助手席の間にバッグクッションを展開することで、遠方側面衝突と近傍側面衝突の両方から乗員を保護します。他の車両や物体が運転席の反対側に相当の力で衝突する遠方側面衝突時には、センターエアバッグはドライバーのポジションを維持し、ドライバーの身体の横方向のズレを最小限に抑えることで、助手席の乗員や周囲の内装部品と接触する危険性を軽減します。

このセンターエアバッグモジュールには、ハイブリッドインフレータもしくは縫製技術を活用したバッグを採用しています。
このモジュールは、車両の内装の要件に応じて、柔軟に適用することが出来ます。 また自動車メーカー各社のニーズに応じて、乗員の拘束性能を高める三角形状の展開を可能とするテザー構造を採用することもできます。

ZF TRWのインフレータブル拘束システム担当のグローバル・エンジニアリングディレクターであるダーク・シュルツ(Dirk Schultz)は次のように述べています。
「遠方側面衝突時における乗員のリスクは非常に高いと言えます。事故調査によれば、米国において側面衝突時の死亡件数のうち、遠方側面衝突が占める割合は30%近くに上り、ドイツでも側面衝突で重傷を負った乗員のうち、遠方側面衝突が原因である割合は30%近くを占めています。こうした現状を背景に、ZF TRWの新しいエアバッグテクノロジーは大きな関心を集めています。
また、現在ユーロNCAPが検討している2018年以降実施予定の側面衝突試験について、新たな試験要件が導入された場合、多くの新車で遠方側面衝突用のエアバッグモジュールの搭載が義務付けられるようになると当社は考えています」。

このように、ZF TRWのソリューションによって、将来的に求められる安全システムの要件にも対応することが可能となります。
ZF TRWは、自動車メーカー各社と連携し、複数の開発・研究プロジェクトに参画しています。

ゼット・エフ・フリードリヒスハーフェンについて
ゼット・エフはドライブライン、シャシ・テクノロジーおよびアクティブ&パッシブ・セーフティ・テクノロジーの分野で世界をリードする自動車関連部品のグローバル・サプライヤーです。2015年5月15日にTRWオートモーティブ社を買収し、現在は世界40カ国に230の生産拠点を展開しています。2014年時点で別会社だった両社の総売上は300億ユーロ超でした。総従業員数は約13万4000人でした。
昨年、新たな価値を生み出す革新的な製品を提供し続けるため、両社は総売上の約5%を研究開発に投資しています(約16億ユーロ)。
また、ゼット・エフは、世界の自動車サプライヤーのトップ3に位置しています。








ZF TRWホームページはこちら

キーワードをクリックして関連ニュースを検索

#ZF TRW
#エアバッグ
#パッシブセーフティー
#2015年11月25日