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昇圧ダイオードとキャッチ・ダイオード内蔵、降圧スイッチング・レギュレータ「LT3973」を販売開始【リニアテクノロジー】

2011年10月25日

リニアテクノロジー㈱は、昇圧ダイオードとキャッチ・ダイオードを内蔵した750mA、42V降圧スイッチング・レギュレータ「LT3973」の販売を開始しました。LT3973は、3mm x 3mm DFN-10パッケージと熱特性が改善されたMSOP-10パッケージで供給されます。パッケージと温度グレードによる1,000個時の参考単価は下記の通りで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。製品の詳細情報は、リニアテクノロジーのWebサイトをご参照ください(http://www.linear-tech.co.jp/product/LT3973)。

1,000個時の参考価格
LT3973EDD(3mm x 3mm DFN-10パッケージ)  275円(税込み)
LT3973EMSE(MSOP-10パッケージ)  285円(同)
LT3973IDD(3mm x 3mm DFN-10パッケージ)  303円(同)
LT3973IMSE(MSOP-10パッケージ)  314円(同)

注 : Iグレード(LT3973IDD、LT3973IMSE)は-40℃~150℃の動作接合部温度での動作をテスト保証

LT3973はBurst Mode® 動作により、無負荷のスタンバイ状態で消費電流を2.5μA 未満に抑えます。また、入力電圧範囲が4.2V~42Vなので、車載アプリケーションや産業用アプリケーションに最適です。1.2Aの内部スイッチは1.21Vの低電圧まで最大750mAの連続出力電流を供給可能です。Burst Mode動作によって超低消費電流を実現するので、常時オン動作や最大限のバッテリ寿命を必要とする車載システムや産業用システムなどのアプリケーションに適しています。

LT3973はリニアテクノロジー独自の設計により、入力電圧が設定された出力電圧値を下回るときでも最小ドロップアウト電圧をわずか530mVに維持するので、自動車のコールドクランク状態への対応が必要なアプリケーションに最適です。スイッチング周波数を200kHz~2.2MHzの範囲でプログラム可能なので、設計者はノイズに敏感なクリティカルな周波数帯域を回避しながら効率を最適化できます。10ピン3mm x 3mm DFN-10 または熱特性が改善されたMSOPパッケージと、小型の外付けインダクタやコンデンサを使用できる高いスイッチング周波数により、放熱効果が高く実装面積が小さいソリューションを提供します。

LT3973は250mVCESATの高効率スイッチに加え、必要な昇圧ダイオード、キャッチ・ダイオード、発振器、制御回路、ロジック回路を1個のチップに集積しています。低リップルのBurst Mode動作により、出力リップルを10mVPK-PK未満に抑えながら低出力電流で高効率を維持します。また、特殊な設計技法と新しい高電圧プロセスによって広い入力電圧範囲で高効率を達成でき、電流モード方式の採用により高速過渡応答と優れたループ安定性が得られます。この他に、パワーグッド・フラグ、内部キャッチ・ダイオードの電流制限、過熱保護などを特長としています。

LT3973の主な特長

超低消費電流
12V入力/ 3.3V出力での消費電流 : 2.5μA
低リップルのBurst Mode®動作により、出力リップルを10mVP-P未満に低減
広い入力電圧範囲 : 4.2V~42Vで動作
調整可能なスイッチング周波数 : 200kHz~2.2MHz
昇圧ダイオードとキャッチ・ダイオードを内蔵
出力電流 : 750mA
優れた起動およびドロップアウト性能
高精度でプログラム可能な低電圧ロックアウト
低いシャットダウン電流 : IQ = 0.75μA
内部キャッチ・ダイオードの電流制限
パワーグッド・フラグ
サーマル・シャットダウン
熱特性が改善された小型10ピンMSOPおよび 3mm × 3mmDFNパッケージ
消費電流2.5μAの42V、750mA(IOUT)、2.2MHz 降圧DC/DCコンバータ


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