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TRW、最新のハイブリッド・タイヤ空気圧モニターシステムを発表 【TRW】
2011年10月11日
独フンスリュック(2011年10月11日)- 世界有数の自動車部品メーカーで、アクティブセーフティ(予防安全)・パッシブセーフティ(乗員安全)システムの世界的リーダーであるTRWオートモーティブ・ホールディングス(本社:米国ミシガン州リボニア、以下TRW)は本日、次世代タイヤ空気圧モニターシステム(TPMS)を開発したことを発表しました。この次世代TPMSは、複数のセンサー技術を組み合わせることによりタイヤの自動位置検出機能を提供するハイブリッド・システムです。
次世代TPMSでは、ホイールに搭載されたTPMSセンサーがタイヤ内部の空気圧と温度を計測し、このデータと車両のアンチロック・ブレーキシステム(ABS)や横滑り防止装置(ESC)ホイールスピード・センサーからのデータを組み合わせることで自動的にタイヤの位置を検出し、空気圧が低下しているタイヤ(1本または複数本)をドライバーに通知します。
TRWの現行モデルである直接式タイヤ空気圧モニターシステム(dTPMS)と同様に、次世代TPMSでもホイール搭載式の4つの基本センサーが個々のタイヤの空気圧レベルを直接モニターしますが、センサーの位置を検出するために従来必要だった電子イニシエーターが不要となります。また、通常、レシーバーは乗員コンパートメントに搭載され、TPMSセンサーと車両のABS/ ESCセンサーからのデータの相互関係に基づいてタイヤの位置を検出します。
TRWのエレクトロニクス・エンジニアリング部門副社長のマーティン・トーネ(Martin Thoone)は次のように述べています。「TRWの新しいハイブリッド・システムでは、高機能な自動位置検出機能の利点があるにもかかわらず、従来ではセンサー位置の検出に不可欠だった追加の電子部品が不要になります。さらに、レシーバーは車内に装備できるのでハウジングのコストも削減され、最も手頃な価格の自動位置検出システムを実現しています。
TRWは間接式TPMSを採用している顧客もサポートしていますが、タイヤの安全性、二酸化炭素の排出量削減や燃費向上の観点から、直接式TPMSが最良の技術的ソリューションであると考えています。欧州およびアジアで今後関連規制の導入が進展することから、TPMSの市場は向こう5~10年にわたり成長が見込まれます。TRWは引き続き直接式TPMS製品群の開発を進め、より手頃な価格でソリューションを提供していきたいと考えています。このようなTRWの方向性において、今回の新しいハイブリッドTPMS技術は重要なステップとなります」。
TRWのハイブリッドTPMSの量産は2013年に開始する予定です。
TRWについて
TRWオートモーティブは世界有数の自動車部品サプライヤー。ニューヨーク証券取引所上場。米国ミシガン州リボニアを本拠とし、子会社を含め26カ国で事業を展開する。従業員数は世界で約60,000人。主要製品は、車両コントロールシステム、ドライバーアシストシステム、ブレーキシステム、ステアリングシステム、サスペンションシステム、セーフティシステム(シートベルトおよびエアバッグ)、電子部品、エンジンコンポーネント、ファスナー部品など、この他アフターマーケットの交換部品と各種サービスの提供も行っている。2010年度の売上高は144億米ドル。日本国内では、TRWオートモーティブジャパン株式会社として事業を展開、主要日本自動車メーカーに製品を提供している。
同社に関する詳細な情報は、Webサイトhttp://www.trwauto.co.jp/でもご覧いただけます。
本プレスリリースにおける「TRWオートモーティブ」、「TRW」、「当社」などの文言は、別途記載がない限り、すべてTRWオートモーティブ・ホールディングスとその子会社を指します。
*本リリースは、10月11日(現地時間)に独フンスリュックで発表されたリリースの日本語版です。
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