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緊急制動機能を搭載した先進的な歩行者検知システムを公開【TRW】

2011年10月11日

独フンスリュック(2011年10月11日)- 世界有数の自動車部品メーカーで、アクティブセーフティ(予防安全)・パッシブセーフティ(乗員安全)システムの世界的リーダーであるTRWオートモーティブ・ホールディングス(本社:米国ミシガン州リボニア、以下TRW)は本日、先進的な前方歩行者検知及び衝突緩和システムを独ヴュシュハイム近郊で開催される試乗会において公開することを発表しました。TRWは、インテリジェントなコグニティブセーフティシステムの分野で業界をリードしており、今回公開する新システムは、高度な信号処理アルゴリズムを活用してビデオカメラおよびレーダーセンサーからのデータを統合し、さらに横滑り防止装置(ESC)と組み合わせることで、車両のブレーキを自動的に作動させ、万が一歩行者と衝突した際にも衝撃を緩和する機能を有しています。

TRWの前方歩行者検知システムは、スケーラブル・ビデオカメラと24 GHzレーダーセンサーからの情報を統合して機能します。カメラが前方の歩行者を検出し、これがレーダーによって確認されると高度なリスクアセスメント・アルゴリズムによって衝突の可能性を判断します。これに基づき、ドライバーに対して警告が発せられると共に、ブレーキを自動的に作動させ、減速して衝突の衝撃を緩和します。この機能は、現在TRWが製造・提供しているレーダーセンサーを使用した緊急ブレーキシステムと同様の仕組みを用いています。

TRWのエレクトロニクス・エンジニアリング部門副社長のマーティン・トーネ(Martin Thoone)は次のように述べています。「車両が歩行者に衝突した場合、重大な傷害や死亡の危険性は非常に高くなります。統計によると、自動車が時速40マイル(約64km)で歩行者に衝突した場合の死亡率は85%、時速30マイル(約48km)では45%、時速20マイル(約32km)では5%となっています。TRWの予防安全システムである前方歩行者検知システムを活用すると、車両を自動的に減速させ、衝突時の速度の低減さらには衝突自体を回避することができ、歩行者の安全確保を大幅に向上させることを可能にします。

また、前方歩行者検知システムに活用されているスケーラブル・カメラは、車両検出、車線検出、交通道路標識認識が可能なことに加え、たとえば歩行者の多い混雑した交差点や、雨の中で歩行者が傘を差している場合など、市街地で歩行者検知が難しいとされる状況においても、40m以上離れた場所にいる歩行者を検出・追跡する機能を備えています。これにレーダーデバイスからの情報を統合することでさらに性能が拡張され、高速域からのフルブレーキングも可能になります」。

TRWでは、車両前方に搭載したセンサーを活用して歩行者への衝撃を軽減する歩行者保護システムをすでに開発、生産していますが、新たに開発した歩行者認識技術をこのシステムに統合することが可能です。さらに、点火方式のボンネットリフターなどのアクティブセーフティデバイスが、実際の衝突時の歩行者保護機能を向上させます。

TRWは、2014年までに、フルブレーキング機能を搭載した前方歩行者検知及び衝突緩和システムの生産開始を予定しています。

TRWについて

TRWオートモーティブは世界有数の自動車部品サプライヤー。ニューヨーク証券取引所上場。米国ミシガン州リボニアを本拠とし、子会社を含め26カ国で事業を展開する。従業員数は世界で約60,000人。主要製品は、車両コントロールシステム、ドライバーアシストシステム、ブレーキシステム、ステアリングシステム、サスペンションシステム、セーフティシステム(シートベルトおよびエアバッグ)、電子部品、エンジンコンポーネント、ファスナー部品など、この他アフターマーケットの交換部品と各種サービスの提供も行っている。2010年度の売上高は144億米ドル。日本国内では、TRWオートモーティブジャパン株式会社として事業を展開、主要日本自動車メーカーに製品を提供している。
同社に関する詳細な情報は、Webサイトhttp://www.trwauto.co.jp/でもご覧いただけます。

本プレスリリースにおける「TRWオートモーティブ」、「TRW」、「当社」などの文言は、別途記載がない限り、すべてTRWオートモーティブ・ホールディングスとその子会社を指します。

*本リリースは、10月11日(現地時間)に独フンスリュックで発表されたリリースの日本語版です。


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