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革新的な統合ブレーキ・コントロール(IBC)システムの量産を2018年より開始【ZF TRW】

2015年10月9日

ZF TRW、革新的な統合ブレーキ・コントロール(IBC)システムの量産を2018年より開始


*本リリースは、10月8日(現地時間)に米国ミシガン州リボニアで発表されたリリースの日本語版です。

 統合ブレーキ・コントロールシステムを大手自動車メーカー向けに量産開始予定
 従来のブレーキコンポーネントと制御機能を1つのユニットに統合し、高次元のブレーキ性能を乗用車からフルサイズピックアッ
 プまでの幅広いセグメントの車両に適用可能
 パワートレインに依存せず、燃費向上やCO2排出量削減、自動緊急ブレーキなどの高度な安全システム、自動運転機能に求め
 られる要件に適応


米国ミシガン州リボニア発 (2015年10月8日 )- ゼット・エフ・フリードリヒスハーフェンの1部門であるZF TRWは、統合ブレーキ・コントロール(IBC)システムにつき、初の量産契約を締結したことを発表しました。ZF TRWのIBCシステムは、バキュームシステムに依存しない技術で、ブレーキシステムの簡素化とブレーキ性能の向上を実現します。

IBCは、バキュームブースター、関連ケーブル、センサー、スイッチ、電子コントローラーからなる横滑り防止装置(ESC)と、低バキュームまたはバキュームレスに求められるバキュームポンプに代わる機能を単一のユニットに統合したブレーキシステムです。IBCは、非常に拡張性に優れたソリューションで、小型のAセグメント車から大型のSUV車まで、幅広いセグメントでブレーキシステムに求められる要件に対応できます。

このIBCシステムの中核となるのが、超高速モーターによるアクチュエータで、150マイクロ秒足らずで1Gの減速度が得られる制動圧を発生し、制動距離の大幅な短縮を実現します。こうしたIBCの特長は、歩行者と自転車利用者が混在する都市部の交通環境に対象としたユーロNCAPに対応する上でも、非常に重要です。

さらに、IBCはパッケージングと重量の面でも大きなメリットを有しており、従来の同等のブレーキシステムと比較して25~30%軽量化されています。軽量化によって、自動車メーカー各社はさらなる燃費効率向上と省スペース化を実現できます。

ZF TRWのブレーキシステム部門副社長であるマンフレッド・メイヤー(Manfred Meyer)は次のように述べています。「ZF TRWの統合ブレーキ・コントロールシステムは、次世代のブレーキシステムを代表する技術であり、二酸化炭素排出量の低減、安全性の向上、自動運転といった世界的な業界トレンドに応えるものです。また、IBCはあらゆるパワートレインのコンフィギュレーションに対応するだけでなく、ハイブリッド車や電気自動車の回生ブレーキシステムを統合することもできます。加えて、自動緊急ブレーキのような高い動的性能が要求される場合でも急速な制動が可能で、高い安全性の提供につながります。さらに、IBCは、半自動運転あるいは完全自動運転機能に求められる制動時の車両制御や停止に関するあらゆる要件をサポートします」。

ZF TRWは、パワートレインに依存しない電気制御ブレーキ・コントロールシステムの開発・提供において豊富な実績を有しており、2007年に量産化に成功しています。最新のブレーキシステムであるIBCは、大手自動車メーカー向けに2018年から量産体制に入り、従来のブレーキ機能だけでなく、一部の自動運転機能の両方をサポートします。


本件に関するお問い合わせ先
クレアブ・ギャビン・アンダーソン㈱
電話 : 03-5404-0640 E-mail : mokura@kreab.com


ゼット・エフ・フリードリヒスハーフェンについて
ゼット・エフはドライブライン、シャシ・テクノロジーおよびアクティブ&パッシブ・セーフティ・テクノロジーの分野で世界をリードする自動車関連部品のグローバル・サプライヤーです。2015年5月15日にTRWオートモーティブ社を買収し、現在は世界40カ国に230の生産拠点を展開しています。2014年時点で別会社だった両社の総売上は300億ユーロ超でした。総従業員数は約13万4000人でした。昨年、新たな価値を生み出す革新的な製品を提供し続けるため、両社は総売上の約5%を研究開発に投資しています(約16億ユーロ)。また、ゼット・エフは、世界の自動車サプライヤーのトップ3に位置しています。








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