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ソフトウェア統合機能を強化した横滑り防止装置(ESC)を発表【ZF TRW】

2015年9月24日

本リリースは、9月23日(現地時間)に米国ミシガン州リボニアで発表されたリリースの日本語版です。

 横滑り防止装置(ESC)の処理能力を強化し、より多くのソフトウェアの統合が可能に
 欧州の大手自動車メーカーに自動運転機能を「ブラックボックス」としてホスティングするESCモジュールを提供予定
 高度なソフトウェアの「ハブ」を構築することにより、柔軟性が向上

米国ミシガン州リボニア発 (2015年9月23日) - ゼット・エフ・フリードリヒスハーフェンの1部門であるZF TRWは、この度、横滑り防止装置(ESC)の機能強化を発表しました。この機能強化により、ESCには自動運転機能や安全システム、シャーシ、ドライブトレインなどの機能を制御するソフトウェアアルゴリズムが搭載され、高度なブレーキ機能だけでなく、「ブラックボックス」的な統合ハブとしての役割を果たすことが可能となります。

ZF TRWが開発した先進の6ピストンポンプ横滑り防止装置ESCプレミアムのEBC 460は、業界で最もパワフルなマイクロコントローラの1つであり、非常に多くのソフトウェアを統合することができます。本年後半には、高度な自動運転機能の制御アルゴリズムを搭載したESCモジュールを、欧州の大手自動車メーカー向けに提供を開始する予定です。さらに、このESCモジュールは、センタークラッチや後輪操舵、電動パーキングブレーキ、ドライブトレインといった高度なシャーシアクチュエータのための統合プラットフォームの制御が可能となり、車両のあらゆる動きについて最大限の快適性と高度な制御能力の実現をサポートします。

ZF TRWのブレーキエンジニアリング部門グローバル副社長であるマンフレッド・メイヤー(Manfred Meyer)は次のように述べています。「高度な安全機能と自動運転機能を搭載するためには、これまでとはまったく違うレベルのソフトウェア統合能力が求められます。数多くの機能をどこへどのようにホスティングするべきか、より良い方法を考えなくてはならないのです。この鍵となるのが、ZF TRWのESCのように一元化された 『プロセシング・ハブ』 の活用です。これにより、車載ECUの数を減らせるとともに、車載電子アーキテクチャーを簡素化することが可能になります。当社のESCは、外部他社のソフトウェアコンポーネントおよびアルゴリズムの組み込みを可能とするとともに、ASIL-Dなどの最も厳格な安全規格や、Autosarなどの最新の車載ソフトウェア標準規格にも対応できます。さらには、一般的なESCの枠を大きく超えた様々な高度な機能の実現をサポートします。ZF TRWにとっても初となる、このような複雑なプロジェクトの一翼を担えることを誇りに思います」。


ゼット・エフ・フリードリヒスハーフェンについて
ゼット・エフ社はドライブライン、シャシ・テクノロジーおよびアクティブ&パッシブ・セーフティ・テクノロジーの分野で世界をリードする自動車関連部品のグローバル・サプライヤーです。2015年5月15日にTRWオートモーティブ社を買収し、現在は世界40カ国に230の生産拠点を展開しています。2014年時点で別会社だった両社の総売上は300億ユーロ超でした。総従業員数は約13万4000人でした。昨年、新たな価値を生み出す革新的な製品を提供し続けるため、両社は総売上の約5%を研究開発に投資しています(約16億ユーロ)。また、ゼット・エフ社は、世界の自動車サプライヤーのトップ3に位置しています。








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