ニュース

電気自動車の普及を促進【テュフズードジャパン】

2015年9月10日

ミュンヘン。大幅に性能が向上したバッテリーを搭載した新世代の電気自動車が、2015年IAAにおける発表に向け準備を整えています。これは、ドイツ政府および国家エレクトロ・モビリティプラットフォームが計画する市場活動と、完璧に一致するものです。これらの車両は250~400kmの範囲で、走行距離の点でガソリン車より効率に優れた費用対効果の高い代替手段となっており、運送業者の間で選択肢としての関心が急速に高まっています。テュフズードは、バッテリー試験センターの世界的ネットワークと提携した新バッテリー開発において、重要な役割を果たしています。9月17日から27日までフランクフルト・アム・マインで開催される2015年IAAにおいて、エレクトロモビリティは、国際的なサービス・プロバイダーのプレゼンスにおける、数多くの重要議題の1つとなります。このイベントにおいて、テュフズードは他にも自動運転、損害管理サービス、車両開発に関連するサービスなどのテーマを扱います。

250、350、400km―電気自動車の未来の世代が実現する極めて長い距離が、エレクトロモビリティ業界に大きな勢いをもたらしています。従来の車両は、一般に150kmごとに充電が必要でした。新世代の電気自動車は、日常の運転にとってはるかに理想的な距離を提供しています。400km以上において、高級モデルはガソリン車に匹敵するまでに至っています。「現在販売されている電気自動車は大量市場向けに開発されたものではありませんでした。顧客がそれらを購入した大きな理由は新技術に魅了されたこと。彼らの多くは気候変動に高い関心を持っていたのです。製品の価格は実用性とマッチしていませんでした。しかし最新世代の車両は、初めて十分な費用対効果を生むことになるでしょう」、テュフズードのEモビリティ・グローバルリーダー、Volker Blandow氏はこのように述べています。インフラの高速充電ステーションが増加を続けているおかげで、電気自動車は、現時点で、最大充電量で日々500kmの走行が可能となっています。「多くの運送会社のモビリティニーズにとって、また個人の顧客にとっても理想的です」とBlandow氏は強調します。


充電ネットワーク
テュフズードはこのように高速充電インフラの拡大をサポートしており、国際規格の起草および充電インターフェイスの標準化において長期に亘って積極的役割を果たし、また欧州の全ての高速充電ステーションで必須となるCCS(Combined Charging System)に関する技術情報の、世界的交流を促進するプラットフォームCharINの創設メンバーです。

「当社はこのように、幅広い顧客の支持に向けたフレームワークを1つずつ確立しています。距離の増加、優れた走行性能、増え続ける充電ステーションのネットワーク、より魅力的な価格の融合により、エレクトロモビリティの新規顧客を獲得することができるのです。実際、わずか数年の間に電気自動車はより魅力的なオプションの1つに過ぎなくなるでしょう」(Blandow氏)。


バッテリーが焦点
車両範囲の拡大は、車両バッテリーシステムが遂げた大きな技術進歩によって実現されてきました。2016年半ばから、高圧バッテリーを搭載した車両は、路上での走行を承認される前に、著しく厳格化した試験を通過することが必須となります(認証)。テュフズードはすでに新基準に準拠した試験を実施しており、基準にはバッテリー火災試験、短絡回路試験、機械的変形および動的衝突試験が含まれています。新しい基準では、バッテリーシステムの破壊試験が要求されます。つまり完全なドライブバッテリーです。


試験所のネットワーク
試験所の世界的ネットワークを備えたテュフズードは、長い間バッテリー開発会社や自動車メーカーと提携し、安全な製品の開発を支援してきました。ドイツ、米国、カナダ、韓国、シンガポール、日本の試験所では、専門家から構成されるサービス・プロバイダーのチームが、包括的な性能・安全試験を、開発や拡大したUN ECE-R100規制に準拠する型式承認試験と併せて提供しています。これらの試験所の業務は、スムーズで完璧な試験のみならず、主に顧客との密接な関係に焦点を当てています。例えば、バッテリーシステムの安全を継続的に最適化するための、試験結果の解釈などです。「8年間の電気自動車バッテリー試験の蓄積で得た豊富な経験こそが、当社の大きな強みとなっています」。TÜV SÜD Battery Testing GmbH.のマネージングディレクターChristian Theeck氏はこのように述べています。


車両範囲に対処する基準
IAAにおける新しい電気自動車の範囲は、電気自動車向けに特別に設計された基準を適用して、テュフズードのEモビリティ専門家が試験を実施しています。テュフズードE-Car Cycle(TSECC)は法律の要件をはるかに超えて、幹線道路と枝道、高速道路、市街地道路の組み合わせで、60km以上、60分間、時速60kmというベースライン条件を規定。デジタル化されたテスト経路は、夏および冬の条件を再現した試験装置で駆動しています。「車両範囲のリアルな情報は承認のための重要な基盤です。しかし自動車メーカーはこの点に関し、絶えず進歩しているため、車両範囲予測はますます信頼のおけるものとなっています」。この進歩を達成するため、最適化された暖房とエアコンシステム、ナビゲーションシステム、気象条件および運転スタイルに加え、高速充電ステーションに導くよう企図された経路推奨など、車両範囲に影響をもたらす要素が考慮されています。「エンジニアにとっては、創造性を実現する幅広い範囲があります。デジタル化は電気自動車における真の意義を明らかにしています」とBlandow氏は述べています。

テュフズードは9月17日から27日までフランクフルト・アム・マインで開かれる2015年国際モーターショー(IAA)において、「先を行く。つながる」というテーマの下、サービスをご紹介します。ホール8、スタンドD04において、自動車業界向けの革新的サービスの全範囲を提示していますので、ぜひIAAの当社ブースまで足をお運びください。テュフズードのIAAにおけるプレゼン詳細は、 www.tuev-sued.de/iaa2015をご覧ください。








テュフズードジャパン株式会社ホームページはこちら

キーワードをクリックして関連ニュースを検索

#テュフズードジャパン
#EV
#2015年9月10日