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世界初のエアベルトで「2011年度 グッドデザイン賞」を受賞【タカタ】
2011年10月3日
自動車用安全システムメーカーのタカタ 世界初のエアベルトで「2011年度 グッドデザイン賞」を受賞
~デザイン性のみならず、開発力でも高評価を獲得~
シートベルト・エアバッグ・チャイルドシートなどの自動車用安全システムを提供する専門メーカー、タカタ株式会社(社長:高田重久 本社:東京都港区、以下タカタ)は、このたび、財団法人日本産業デザイン振興会が主催する「2011年度グッドデザイン賞」を、世界で初めて乗用車用に製品化した、エアベルトで受賞しました。
昨年より市場投入したエアベルトは、衝突時にシートベルトのベルト部分(ウェビング)に内蔵されたエアバッグが、頭部横から肩、胸にかけて膨らみ、前面衝突だけでなく、側面衝突の際にも頭部を保護する世界初の新しい拘束システムです。
前面衝突時には、エアベルトが膨らむと同時にエアベルトの長さが収縮して余分なたるみを取り、拘束性能を高めます。また、ベルトが膨らむことでベルトと乗員の胸部との接触面積が広がり、体に加わる衝撃を分散し傷害を軽減します。
側面衝突時には、頭部横で膨らんだエアベルトが瞬時に頭部を拘束し、車内構造物などとの衝突から乗員を守ります。
グッドデザイン賞は、総合的なデザイン評価制度で、単に美しさだけではなく、「くらしを、社会を、豊かにしうるのか」といったデザインの効果・効用などの視点から評価、授与される賞です。今回受賞したエアベルトは、衝突時に乗員にかかる圧力を効果的に分散させる乗員保護の画期的なデザインであることが認められ、さらに乗員の安全に関するいち早い取組みに対しても、その積極性を高く評価していただきました。
現在は、エアベルトのさらなる普及を目指して、安全性のみならず操作性や装着時の快適性なども考慮にいれた開発を進めています。
タカタは、車のあらゆる乗員と、それを取り巻く社会全体を見据え、タカタの夢である「交通事故による犠牲者がゼロになる日」を願って、これからも自動車の安全システムを追求し続けてまいります。
<参考資料:製品概要> 製品名 : エアベルト
グッドデザイン賞審査員のコメント
自動車の前面と側面衝突時には、シートベルトのベルト部分に内蔵されているエアバッグが膨らみ、乗員の側頭部、肩、胸部との接触面積が広がるため、衝撃時の体圧分散効果が期待できる。このような乗用車用エアバッグの未来については、運転席と助手席だけでなく後部座席など室内環境の様々な部位での応用の可能性がまだまだありそうだ。よって、この種の製品の完成度の向上を期待するのはこれからであるべきかもしれないし、またそれらの製品最適化までの道のりは険しいことが予測される。このたびのいち早い安全性に関する真摯な取組みに対して、その積極性をなにより評価したい。
グッドデザイン賞とは
「グッドデザイン賞(Gマーク)」は、1957年に通商産業省によって設立された「グッドデザイン選定制度」を継承し、1998年より財団法人日本産業デザイン振興会の主催事業として運営される、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨制度。これまで50年以上にわたって新しい時代の文化と生活を創造することを目的に「より豊かなライフスタイル」と「良いビジネス」を導く運動として展開され、制度創設以来の受賞件数は37,000件以上にのぼり、国内外の多くの企業や団体が参加している。
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