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欧州大手メーカーへ次世代カメラ「S-Cam 4」の供給を 2018年より開始【ZF TRW】

2015年7月3日

※本リリースは、7月1日(現地時間)にドイツ・ベルリンで発表されたリリースの日本語版です。


 欧州大手メーカーが先進のカメラシステム「S-Cam 4」を採用
 単眼レンズと複眼レンズで構成された拡張性の高い製品群
 大幅に強化された処理能力とアルゴリズム技術によって、ハイレベルな安全性能と自動運転機能を実現


ドイツ・ベルリン発(2015年7月1日) : アクティブセーフティ(予防安全)・パッシブセーフティ(乗員安全)システムの世界的リーダーであるZF TRW オートモーティブ・ホールディングス(以下ZF TRW)は、次世代カメラシステム「S-Cam 4」製品群の供給について、欧州の大手自動車メーカーとの間で初契約を締結したことを発表しました。

ZF TRWの次世代カメラS-Cam 4製品群に含まれる単眼モノカメラは、標準ハウジングと歩行者検知での自動緊急ブレーキ(AEB)、自転車横断に対応するAEBなどユーロNCAP(安全性能評価基準)における新たな試験要件を満たすよう設計されたメカニカルパッケージをベースにしています。加えて、当製品群には、高度な半自動運転機能をサポートするハイグレードな3つのレンズを搭載した複眼カメラTriCam 4が含まれています。

S-Cam 4の単眼カメラは、ZF TRWが先頃リリースしたS-Cam 3モノカメラをベースに構築されています。また、3つのレンズを搭載した複眼カメラには、長距離検知機能をさらに高めたレンズと、短距離用の魚眼レンズが採用されています。これらのレンズを組み合わせることにより、高速走行支援や渋滞走行支援などの半自動運転に理想的なソリューションを提供します。S-Cam 4製品群では、モービルアイ社のイメージプロセッサEye Q4に加え、対象物認識アルゴリズムがZF TRWの縦方向・横方向の制御アルゴリズムと統合されることにより、さらに高度な運転支援および半自動運転システムとして活用するための性能が強化されています。

ZF TRWの営業および事業開発部門上級副社長であるピーター・レイク(Peter Lake)は、次のように述べています。「拡張性の高い次世代カメラは、ますます厳格化されている運転支援システム(DAS)に求められる規制上の要件に対応するとともに、自動運転システムの高度化をサポートします。2018年から欧州の一流メーカーに、次世代カメラシステムの提供開始を予定しており、非常に嬉しく思います。単眼モノカメラS-Cam 4は、極めて高い処理能力を有し、最先端のアルゴリズム技術が活用されており、世界最高水準の性能を手頃な価格で提供できます。さらに、複眼カメラTriCam 4は半自動運転をサポートするカメラとして最高レベルの機能を実現しています」。


ゼット・エフ・フリードリヒスハーフェン(ZF)について
ZFはドライブライン、シャシ・テクノロジーおよびアクティブ&パッシブ・セーフティ・テクノロジーの分野で世界をリードする自動車関連部品のグローバル・サプライヤーです。2015年5月15日にTRWオートモーティブ社を買収し、現在は世界40カ国に230の生産拠点を展開しています。2014年時点で別会社だった両社の総売上は300億ユーロ超でした。総従業員数は約13万4000人でした。昨年、新たな価値を生み出す革新的な製品を提供し続けるため、両社は総売上の約5%を研究開発に投資しています(約16億ユーロ)。またZFは、世界の自動車サプライヤーのトップ3に位置しています。

2015年、ZFは創立100周年を迎えます。ZFは1915年、ツェッペリン飛行船有限会社やその他数社の出資により、フリードリヒスハーフェンにZahnradfabrik社として設立されました。当初は航空機用トランスミッションの開発、試験、および製造を手掛けていましたが、1919年以降は、初代社長であり、後に理事会長となったアルフレッド・グラフ・フォン・ソーデンフラウンホーフェンの指揮のもと、自動車および商用車産業へと焦点を移しました。このセクターで、ZFは革新的なトランスミッションに関する特許を多数擁する一流の技術サプライヤーとしての地位を確立しました。欧州域外へ初めて進出したのは、ブラジルに工場を建設した1958年のことで、ここから始まったグローバリゼーションに向けた勢いは今でも衰えていません。加えてZFは、買収を通じて着実に専門技術の拡大を図ってきました。たとえば1984年にはレムフォーダー(Lemforder Metallwaren)社の過半数の株式を取得し、これが製品ラインナップにシャシ・テクノロジーを追加する第一歩となりました。2001年にはマンネスマン・ザックス社を買収し、ドライブライン構成部品やシャシ構成部品を補完することで、価値創造のプロセスが強化されました。1992年、社名が現行の「ゼット・エフ・フリードリヒスハーフェン社」に変更されました。現在の製品ラインナップは、車軸システムや各種モジュールのほか、トランスミッション、ドライブライン構成部品、およびシャシ構成部品といった、ドライブラインおよびシャシ・テクノロジー全般となっています。ZFの製品は、乗用車、商用車、建設機械、農業機械、鉄道車両、および船舶で使用されています。当社はまた、風力発電や電子部品事業にも注力しています。加えて、ZF サービスはグループを代表して世界のアフターマーケット市場にサービスを提供しています。2015年5月、ZFは昨年発表した米国の自動車部品メーカーであるTRW社を買収しました。ZFフリードリヒスハーフェン社の株式はフリードリヒスハーフェン市が管理するツェッペリン財団が93.8%を所有し、ユルゲン博士およびレムフォーダーのイルムガルト・ウルダルップ財団が6.2%所有しています。ZFは設立当初から、確実に、快適に、そして安全にモノを動かし、非常に効率的な可動性(モビリティ)を体験したい世界の人々のため、革新的な製品を開発、製造してきました。ZFのスローガン「Motion and Mobility」は、こうした当社の基本姿勢を明確に示しています。品質、技術的卓越性、および革新力は、これまで常に、そして今こそ、当グループのアイデンティティを定義づけるものとなっています。

詳細な報道資料はwww.zf.comで入手できます。


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