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電動パーキングブレーキ(EPB)キャリパーの 世界累計生産台数が6,000万台を突破【ZF TRW】

2015年6月26日

※本リリースは、6月24日(現地時間)に米国ミシガン州リボニアで発表されたリリースの日本語版です。

 第5世代となるEPBを開発、提供
 世界に先駆けてEPB技術を実用化、多くのグローバルプラットフォームに採用
 電気的制御により、様々な車載システム、センサーとの連携が可能

リボニア発 -アクティブセーフティ (予防安全)・パッシブセーフティ (乗員安全) システムの世界的リーダーであるZF TRWは、同社が開発、提供する電動パーキングブレーキ (EPB)キャリパーの世界累計生産台数 が、6,000万台に達したことを発表しました。EPBシステムは、ドイツ・コブレンツにあるZF TRWのグローバル・テクニカル・センターで初めて開発され、現在は北米および中国でも生産が行われています。

ZF TRWでは、ブレーキシステム全体のパフォーマンス改善に加え、ドライバーの安全性と快適性の向上を目指した継続的な取り組みの中で、EPBの開発、性能強化を行なってきました。EPBは、パーキングブレーキ機能だけでなく、緊急時の動的ブレーキ機能、ブレーキパッドの磨耗検知、メカニカルシステムに関連する劣化の軽減など、ブレーキシステムにおける非常に重要な機能を提供しています。また、標準的な緊急ブレーキは後輪のみにかかりますが、EPBでは、四輪アンチロック機能を実現しており、緊急時における安全性を高めています。

ZF TRWのブレーキングエンジニアリング部門副社長であるマンフレッド・メイヤー(Manfred Meyer)は次のように述べています。「ZF TRWでは、現在、第5世代となるEPBを提供していますが、この度、EPBキャリパーの累計生産台数が6,000万に達したことは、当社の技術が広く受け入れられた証であり、非常に大きな節目であると捉えています。ZF TRWは、EPB技術の実用化に世界で初めて成功し、2001年にランチア、アウディ、フォルクスワーゲン各社のプラットフォーム向けに供給を開始しました。その後、ルノー、日産、ダイムラーに採用され、最近ではBMW X4とBMW i8、ジープ・レネゲード、フィアット500X、フォードF150、ホンダ・アコード、日産キャシュカイ、レンジローバー・イヴォークをはじめとする多くのプラットフォームに搭載されています。ZF TRWでは、こうした豊富な実績を基に、安全性、機能性、価格面における新たな目標の達成に向け、EPB技術のさらなる進化を実現する開発プランを推進してまいります。

さらに、当社のEPBシステムは、機械的ではなく電気的に制御を行うため、様々な車載システムおよびセンサーと統合して利用することができます。たとえば米国では、運輸省高速道路交通安全局(NHTSA)の自動車安全基準FMVSS 111 の改訂によって、後部バックカメラの搭載が義務化されますが、EPBシステムをビデオ信号と統合することによって、衝突などの危険性を検知すると自動的にブレーキをかけることが可能となります」。

ZF TRWの最新型EPBシステムは、通常時は、従来型の油圧ブレーキとして機能し、駐車時および緊急時には電動ブレーキとして機能します。電気ケーブルとコントロールスイッチを使用することで車載搭載性の向上により、車内のインテリアデザインの自由度を高めています。さらに、これまで以上にコンパクトなパッケージは、新たな機能やオプションを追加できるよう車室内のスペースを必要としている自動車メーカーのニーズにも対応しています。

ZF TRWは標準型EPBに加え、横滑り防止装置との統合によって、電子制御ユニット(ECU)を不要とする統合型EPBや、小型車セグメント向けに価格を抑えた前車軸用のEPBなど、幅広いソリューションを提供しています。


ゼット・エフ・フリードリヒスハーフェン(ZF)について
ZFはドライブライン、シャシ・テクノロジーおよびアクティブ&パッシブ・セーフティ・テクノロジーの分野で世界をリードする自動車関連部品のグローバル・サプライヤーです。2015年5月15日にTRWオートモーティブ社を買収し、現在は世界40カ国に230の生産拠点を展開しています。2014年時点で別会社だった両社の総売上は300億ユーロ超でした。総従業員数は約13万4000人でした。昨年、新たな価値を生み出す革新的な製品を提供し続けるため、両社は総売上の約5%を研究開発に投資しています(約16億ユーロ)。またZFは、世界の自動車サプライヤーのトップ3に位置しています。








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