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スパ・フランコルシャンでWEC開幕2連勝を達成【アウディ ジャパン】

2015年5月8日

マルセル ファスラー / アンドレ ロッテラー / ブノワ トレルイエ組が2勝目を達成
アウディは、シリーズポイントのリードをさらに広げル・マン24時間レースに臨む

5月2日 インゴルシュタット / スパ・フランコルシャン:アウディは、イギリスでの世界耐久選手権(WEC)開幕戦に続き、ベルギーで行われた第2戦でも今シーズン無敗記録を伸ばしました。スパ・フランコルシャンでの闘いで、マルセル ファスラー(スイス) / アンドレ ロッテラー(ドイツ) / ブノワ トレルイエ(フランス)組が、今季2回目、通算10回目となる優勝を獲得し、その強さを見せ付けました。

AUDI AG技術開発担当取締役のProf. Dr. ウルリッヒ ハッケンベルクも現地入りした今回のレースで、アウディはシリーズポイントのリードをさらに大きく広げました。7ポイントのリードでスパ・フランコルシャンの地に向かったファスラー / ロッテラー / トレルイエ組は、今回の優勝により14ポイントという大きなアドバンテージを保って6月13-14日に開催されるシーズン最大のイベントであるル・マン24時間レースに臨むことになりました。2012年ワールドチャンピオントリオは、予選4番手からスタートし、わずか1周目にして3番手に浮上。その後、マルセル ファスラーが痛恨のスピンを喫し、ゼッケン7号車はいったん4番手になってしまいますが、ファスラーやチームメイトの猛追により素早く3番手に復帰します。

レース開始から4時間目に、アンドレ ロッテラーがドライブするスティントで、マシンは初めてトップの座を獲得しました。その後、ピットストップの度にトップが入れ替わるという手に汗握る展開に、会場に集まった54,000人の大観衆は目が釘付けになりました。激しいトップ争いの決着は最終局面までもつれこみます。レース終了の90分前、V6 TDIエンジンとe-tron quattroによるハイブリッドシステム、ル・マン向けの新しいエアロダイナミクス、さらにはライバルより少ないタイヤへの負担などの優位性を活かしたブノワ トレルイエが、ポルシェのマルク リーブを制してトップを獲得しました。そのままリードを続けたトレルイエは、2番手に13秒424のアドバンテージを保ってチェッカーフラッグを受けました。トレルイエは「今日のレースは、シルバーストーン同様に、言葉で表せないほど厳しい展開でしたが、とても楽しめました。この好結果を経て、私達は次回のル・マンに向けて意識を集中させています」とコメントしています。

ゼッケン8号車も、序盤に素晴らしいレースを繰り広げました。ルーカス ディ グラッシ(ブラジル)、オリバー ジャービス(イギリス)とトリオを組むロイック デュバル(フランス)が、スタート直後に5番手から2番手にポジションアップさせましたが、レース開始から4時間目に電気系統に不具合が生じ、2回の予定にないピットストップを余儀なくされました。フロントカウルとコントロールユニットの交換作業により、チームは数分間の遅れを喫してしまいます。さらに、レース終了まで1時間を切った際、他車とのバトルで破損したフロントカウルの再交換を余儀なくされました。そして最後のラップでオリバー ジャービスが痛恨のコースアウトを喫してしまいます。ロイック デュバルは「いくつかの要因によって勝利を逃したことはとても残念ですが、非常に良いペースで走れたことなど、スパではポジティブなこともたくさん得られたと思っています。ル・マンに臨むまでに、私達に降り掛かっていた不運が払拭されることを願っています」とコメントしています。

ゼッケン9号車で出場したトリオは、非常に満足出来る結果を残しました。ゼッケン9号車は、他の2台とは異なる、シルバーストーンで使用した、よりハイスピードコース向けのエアロダイナミクスを装着したボディで出場していました。アウディは今回のレースを、ル・マンや今後のWECシリーズに向けての技術テストの場と位置づけ、異なる仕様のマシンの実証比較を行っていました。フィリップ アルバカーキー(ポルトガル)、マルコ ボナノミ(イタリア)、レネ ラスト(ドイツ)組は予選8番手からレースをスタートしました。今回がアウディスポーツ チームヨーストに参加し、アウディのLMP1マシンを駆ってのデビューレースとなるラストは、素晴らしいラップタイムを安定して記録し、自身を強く印象付けました。ゼッケン9号車は、レース開始から3時間目に左サイドウインドーを失うトラブルに見舞われ、ピットストップの際に左ドアの交換作業を余儀なくされましたが、それにも関わらず4位でチェッカーフラッグを受けました。ラストは「初めてレース本番でAudi R18 e-tron quattroをドライブしましたが、素晴らしい体験でした。今回の結果に、私自身はもの凄く満足しています。次には、ル・マンという大仕事が控えています」とコメントしています。

今回のレースを振り返ったアウディモータースポーツ代表のDr. ウォルフガング ウルリッヒは「開幕戦と同様、非常にスリリングな展開のレースでした。優勝したドライバーならびにクルー達の努力を大きく讃えたいと思います。彼らは、耐久レースをスプリントレース並みの厳しさに変えたうえ、すべき仕事を完璧にこなしました。もちろん、他の2台で闘ったドライバーとクルーにもとても感謝しています。ゼッケン8号車については、今回はレース運に恵まれていなかったことをとても残念に感じています。ゼッケン9号車は、非常に満足いく結果をアウディにもたらしてくれたと思っています」とコメントしています。

今から4週間後、アウディスポーツはル・マンの地に臨みます。5月31日に開催される公式テストで、新しいAudi R18 e-tron quattroは、テストデーとレースウイークにしか走行が許されない“24時間レース本番用サーキット”を初めて走行します。FIAのWECシーズン最大のイベントとなるル・マン24時間レースはテストデーの2週間後に開催されます。


スパ・フランコルシャン6時間耐久レースの決勝結果








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