ニュース

砕石や重土木で活躍する45トンクラスの油圧ショベル2機種を新発売オフロード法2011年基準に適合【キャタピラージャパン】

2011年9月15日

キャタピラージャパン株式会社(会長:A.M.バハジ、社長:竹内 紀行)は、オフロード法2011年基準をクリアする環境性能と優れた生産性を両立した油圧ショベル2機種を、9月15日より発売します。今回発売するCat 349E 油圧ショベル(バケット容量 1.9m3、運転質量48.0トン)およびCat 349E L 油圧ショベル(バケット容量 2.1m3、運転質量50.9トン)は、Cat 345D(L) 油圧ショベルのフルモデルチェンジ機です。

今回のモデルチェンジでは、Caterpillarの最先端のテクノロジーを駆使した新型の環境対応パワーユニットを搭載することで、排出ガスに含まれる有害物質を大幅に削減。また、高い生産性を確保しつつ、燃料消費量の大幅な低減(従来機比約19%減)を実現しました。さらに、多様なアプリケーション(用途)への対応力を高めたほか、安全性、居住性、メンテナンス性などお客さまの成功に貢献する数々のバリューを兼ね備えています。

Cat 349E(L)の主な特長は次のとおりです。

※ オフロード法 : 特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律

Cat 349E(L)の主な特長

1. 環境対応パワーユニット

1. Cat電子制御システム
世界各地の現場で収集した1,000万通りにもおよぶ燃焼パターンを記憶した電子制御システム。燃料噴射等のエンジンメカニズムを最適に制御し、低エミッションと低燃費を両立します。

2. 燃料噴射システム
電子制御システムの指令を受け、噴射量・タイミング・圧力をリアルタイムに制御。常時、高効率燃焼を実現し排出ガス成分を抑制します。

3. 非対称ターボチャージャ
サイズの異なる2つの通路(スクロール)を有した非対称ターボチャージャを搭載することで、エンジン低速域での高レスポンスと定格域での最適な吸気量/ブースト圧確保を両立しており、最適燃焼に貢献します。また、可動部品点数の少ないシンプルな構造により、信頼性・耐久性にも優れています。

4. NOxリダクションシステム
窒素酸化物(NOx)を低減するシステムとして、「NOxリダクションシステム」を採用。排出ガスの一部を、冷却して吸気側に循環することで、燃焼温度を低下させ、NOxの排出を低減します。

5. アフタートリートメント技術
二段階で排出ガスを浄化するCatクリーンエミッションモジュールを採用。まず、1次処理として排出ガス中の一酸化炭素、炭化水素をディーゼル酸化触媒(DOC)により低減・無害化。次に、2次処理としてディーゼルパーティキュレートフィルタ(DPF)によりPMを捕捉し除去します。さらに、PM除去過程でDPFに堆積するすすを取り除くために、DPF再生システムを有しています。

2. お客さまの成功に貢献する数々のバリュー

1. 燃料消費量
作業負荷によらずエンジン回転を一定に維持するアイソクロナス制御を採用することで軽負荷時のエンジン回転を抑制。さらに、エンジンおよび油圧システムの統合制御により、高い生産性を確保しつつ、燃料消費量を従来機比で約19%低減します。
また、アイドリング時に操作レバーが中立の場合、自動的にエンジン回転数を低減する自動デセル機能、およびアイドリング時に右操作レバーのスイッチを手動で押すことでエンジン回転数を低減するワンタッチローアイドル機能を搭載。
こうした燃料消費量を低減するさまざまな機能は、CO2排出量の削減にも大きく貢献します。

2. アプリケーション対応
油圧アタッチメント回路の改良により、アタッチメントとブーム・アームを同時に操作する場合の連動性を向上しています。また、砕石や重土木などの高負荷アプリケーションに対応するため、板厚増強や溶接方法見直し等によりフロント構造物(ブーム・アーム)の耐久性を高めています。

3. 安全性
ROPS(転倒時保護構造)キャブの搭載、後方の作業視界を確保するリアビューカメラを標準装備、さらに機体上面からの転落を防止する大型ガードレールの装着等により、安全性が大きく向上しています。

4. オペレータ環境
キャブガラス面積の拡大(従来機比9%拡大)、キャブ内騒音の低減、シートヒータ・ベンチレータ機能搭載の新型エアサスペンションシートの導入により、快適なオペレータ環境を実現しています。

5. メンテナンス性/サービス性
ラジエータ、オイルクーラ、アフタークーラを並列にレイアウトしたトリプルサイドバイサイドクーリングパッケージの採用による清掃の容易化を始め、メンテナンス・ポイントへのアクセス性向上とメンテナンス作業の省力化により、大幅にメンテナンス性・サービス性が向上しています。

6. 低騒音
国土交通省低騒音型建設機械の基準値をクリアする実力を有しています。(指定申請中)

349E(L)の主な仕様

————————————————————– 349E
GMQ-D6(砕石仕様)
————————————–
349E L
GMQ-D6(砕石仕様)
————————————–
運転質量[kg] 48,000 50,900
標準バケット容量[m3] 1.9 2.1
最大掘削力(アーム)[kN(tonf)] 201(20.5)
最大掘削力(バケット)[kN(tonf)] 263(26.8)
全長[mm] 11,870 11,820
全幅[mm] 3,550
全高(ガードレール部)[mm] 3,610 3,760
トラック全幅[mm] 3,340 3,490(縮幅時 : 2,990)
後端旋回半径[mm] 3,760
登坂能力[%(度)] 70(35)
接地圧[kPa(kgf/cm2)] 89.5(0.91) 88.7(0.90)
エンジン名称 Cat C13 ディーゼルエンジン
総行程容積[リットル] 12.5
定格出力/回転数[kW(PS)/min-1(rpm)] 295(401)/1,800(1,800)
最大掘削深さ[mm] 7,630 7,480
最大掘削半径[mm] 11,900
最大掘削高さ[mm] 10,860 11,000

標準販売価格(販売標準仕様、工場裸渡し、税別)

Cat 349E 油圧ショベル(GMQ-D6) 46,400,000円
Cat 349E L 油圧ショベル(GMQ-D6)
51,260,000円


キャタピラージャパン株式会社ホームページはこちら