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国際規格ISO26262(機能安全)に対応した電動パワーステアリングの量産開発【ジェイテクト】
2015年3月25日
㈱ジェイテクト(本社:名古屋市、代表取締役社長:安形哲夫、以下ジェイテクト)は、自動車向け機能安全国際規格(ISO26262)に準拠した電動パワーステアリング(以下EPS)を開発・量産化しました。ISO26262において、EPSに要求される高い自動車安全度水準を、本製品に冗長設計を採用することで満たしております。
このように、近年高まる安全性の要求を満足させると同時に、運転の快適性を高めたステアリングシステムを、国内をはじめ海外のカーメーカへ提案を進めています。
ジェイテクトは世界で初めてEPSの開発・量産に成功したEPSのパイオニアとして、またコラム部分からラック部分までをトータルで提案しグローバルシェア25%を誇るトップサプライヤとして、No.1&Only Oneの技術と品質で、ステアリング市場をこれからもリードし続けて行きます。
製品特長
1. 自動車向け国際規格ISO26262を完全実施
ジェイテクトでは2011年には開発プロセスの構築を完了し、製品開発ライフサイクル全体で、本プロセスによるトレーサビリティを確立しております。また合わせて、開発製品の機能安全監査、アセスメントを設計・開発部門とは独立した社内監査機関で実施できる体制も整えグローバルに展開いたしました。今回開発した製品も、このプロセス・体制の下で開発・量産化を実施しました。
2. 安全設計
2015年初頭には、ISO26262においてEPSに求められる高い自動車安全度水準の要求に応えるために、ドライバの操作を検出するトルクセンサ、およびアシストトルクを発生させるモータ駆動部の冗長設計(2重化)を他社に先駆けて実現し量産化いたしました。
3. 小型・軽量化
集積化したモータ駆動回路を立体的に配置することで、従来品よりも大幅な小型化を実現しました。車両への搭載性を向上させるため体積を低減させ、車両の燃費低減のため質量の低減を実現しました。
4. 静粛性・快適性
HV車、EV車の増加により、高まるEPSへの静粛性要求に対して、新たなモータ設計を採用することで静粛性を向上させました。また、ドライバの運転に対する快適性を向上させるため、減速機の構造を見直し、摩擦を低減することで、操舵の快適性を向上させました。
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