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ブレンボが新型ブレーキシステムをフェラーリ488 GTBに供給【ブレンボ・ジャパン】

2015年3月3日

ブレンボのフェラーリ488 GTB用新型ブレーキシステムの性能、デザイン、エレクトロニクスをご紹介します

ブレンボでは、フェラーリ488 GTBの高性能に対応する新型ブレーキシステムの開発に取り組んできました。いよいよ本日、2015ジュネーブモーターショーで初公開となりました。
永年にわたる世界中のレース経験で蓄積したブレンボならではの技術と実績を高度に集約し、メカトロニクスと機能美を極めた高性能ブレーキに仕上げています。高まる市場の要求と動向を踏まえた設計で、性能、デザイン、エレクトロニクスともに、「跳ね馬」の名門が発表した新型車の特性に十分マッチした仕様となっています。
フェラーリの自社開発による新型V8気筒エンジンに、ブレーキシステムを供給。サーキット用の高性能を有しつつ、アマチュアの公道走行にも対応可能な設計です。



最高出力670 CV対応の高いブレーキ性能
最高出力670CVを誇る車両に対応するブレーキともなれば、最大の特徴はもちろん性能、すなわち制動力と軽量化です。走行時のダイナミックで優れたコントロール性と最高クラスの快適さを実現するために、いずれも重要な要素です。

ブレーキパッドにはピストンの圧力で強い負荷がかかるため、剛性をいかに高く保ちながら、変形を最小限に抑えるかが課題ですが、これを解決するキャリパーがモノブロック・タイプになります。鋳造アルミニウムのビレットから機械加工でキャリパーボディを削り出す製法です。

デザインはバネ下重量の低減に特に重点を置いた画期的な設計で、ブレーキフィールを向上させています。
フロントキャリパーとリアキャリパーには異径ピストンを採用することで、ブレーキディスクの回転で部分的に減りが進みやすいブレーキパッドの摩耗を、全体に均一にしています。

ブレンボのCCM(カーボンセラミック)ディスクは、特殊配合のセラミック素材を使用し、鋳鉄ディスクと比較して50%の軽量化を実現しています。これにより、バネ下重量の大幅な削減が可能になりました。

ブレーキパッドはブレンボの自社製で、特別配合の有機材料を摩擦材に使用しています。ブレンボのCCMブレ-キディスクと組み合わせることで、最高のブレーキ性能が得られます。



車両のデザイン性を高める形状設計
ミニマムとシンプルを極めたデザインも、このブレーキシステムの特徴のひとつ。くっきりとした開口部とくぼみをもたせたブレーキキャリパーの形状が、フェラーリ488 GTBのスタイリッシュな流線形の美しさと完璧に融合しています。

デザインの細部に着目してみると、フロントキャリパーとリアキャリパーの完璧な対称性に気づきます。フロントキャリパーは6ピストン、リアキャリパーは4ピストンに加え電動のパーキングブレーキを内蔵しており、機能面で差があるものの、見た目は全く同一です。車両全体のバランスと対称性を最大限に尊重した形状設計です。

ブレンボのCCMブレ-キディスクはイタリアの国際的デザイン賞であるコンパッソ・ドーロ賞を受賞。形状に加え独特の質感もフェラーリ488 GTBの優れた造形美の一部となっています。



ドライバー用のエレクトロニクスをブレーキにも採用
リアキャリパーは電動パーキングブレーキを内蔵しているのが特徴です。ブレンボが熟練の技術力に最新のエレクトロニクスを融合して開発したもので、高いメカトロニクスが生んだキャリパーといえます。
電子制御システムに制御ソフトウェアを組み合わせることで、一体構造を実現しています。









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