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導通抵抗値Max0.5mΩの超低抵抗ジャンパー抵抗器を開発!【ローム】
2011年9月12日
導通抵抗値Max0.5mΩの超低抵抗ジャンパー抵抗器を開発!
定格電流も向上させ、ポータブル機器から車載機器まで幅広いニーズに対応!
半導体メーカーのローム株式会社(本社:京都市)は、導通抵抗値をMax0.5mΩにまで低減するとともに定格電流を大幅に向上させた超低抵抗ジャンパー抵抗器「PMRジャンパーシリーズ」を開発しました。
この製品は既にサンプル出荷(サンプル価格:20円/個)を開始しており、9月より月産1000万個の規模で量産を開始しました。生産拠点はROHM Electronics Philippines Inc. (フィリピン)となっています。
ノートパソコンなどの一般家電製品では、かねてより同一実装基板上での回路・機能の切り替えや回路のショートカット等の目的でジャンパー抵抗(ゼロΩ抵抗)が使用されてきましたが、従来のジャンパー抵抗は、低いものでも数十mΩの抵抗値を有していました。近年、電子機器の高機能化に伴い回路中の電流値が大きくなるにつれ、こうしたジャンパー抵抗における電力ロスや電圧ドロップが無視できない状況となってきており、抵抗値がよりゼロに近いジャンパー抵抗器に対するニーズが高まっております。
今回、ロームが開発したPMRジャンパーシリーズは、抵抗体に導電性に優れた特殊合金を採用することで抵抗値を大きく低減(従来比1/100)、また独自のチップ構造により、定格電流を大幅に向上させ、大電流通電時でも電力ロスや電圧ドロップの極小化を実現しました。さらにポータブル機器から車載機器まで幅広いニーズに対応するべく、1608サイズ(22.4A)から6432サイズ(63.2A)まで5製品をラインアップ。各種電子機器の消費電力低減に大きく貢献します。
ロームは、小型化、多連化、超高精度化、超低抵抗化など、抵抗器に要求される幅広い技術で世界をリードしています。今後もさまざまなニーズに応える高品質の抵抗器製品ラインアップの拡充を進めてまいります。
超低抵抗ジャンパー抵抗器「PMRジャンパーシリーズ」の主な特長
1. 導通抵抗値 Max0.5mΩ(従来厚膜タイプの1/100)の実現
2. 大電流対応(22.4A~63.2A)
3. 過電流負荷やパルス負荷に対し優れた耐性を実現
4. 完全Pbフリーを達成
5. 実装が容易で、ジャンパーリード線からの置き換えにより面実装化が可能
定格電流
仕様
品名 |
サイズ (mm[inch]) ————————- |
定格電流 (A) ————————- |
導通抵抗値 (mΩMax.) ————————- |
NEW PMR03EZPJ000 |
1608 [0603] |
22.4 | 0.5 |
NEW PMR10EZPJ000 |
2012 [0805] |
31.6 | 0.5 |
NEW PMR18EZPJ000 |
3216 [1206] |
38.7 | 0.5 |
NEW PMR50HZPJ000 |
5025 [2010] |
44.7 | 0.5 |
NEW PMR100HZPJ000 |
6432 [2512] |
63.2 | 0.5 |
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