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電気自動車用「新型急速充電器」を開発【日産自動車】
2011年9月12日
日産自動車株式会社(本社 : 神奈川県横浜市西区 社長 : カルロス ゴーン)は12日、同社が独自に開発した新型の急速充電器を公開し、2011年11月より全国の日産部品販売会社にて販売開始すると発表しました。
今回発表した新型急速充電器は、現行の日産製急速充電器(希望小売価格147万円(税込))と同スペックの高性能を有しながら、本体を容積比で約半分のサイズに小型化しており、より小さなスペースにも設置することが可能となります。また、標準仕様は100万円を大きく下回る大変競争力の高い価格設定とし、廉価版となるベース仕様については現行型の半額以下とする予定です。
同社は、日本全国の充電インフラ網を整備し、お客さまが安心して快適に電気自動車をドライブできる環境つくりへ貢献するため、各地方自治体、集客施設等への導入や全国の日産販売店への設置を促進していきます。また、販売を共同で進めていくパートナー企業も積極的に募集し、2015年度末までに5,000基の新型急速充電器を販売することを目指します。
尚、この新型急速充電器は、米国、欧州での発売も予定しており、現在準備を進めています。
商品概要
● 4つの特長
1. 安全性
車両と充電器本体を通信させて漏電監視等を行い、さらに各種安全装置を採用することで、高い安全性を追求しています。
2. 汎用性
CHAdeMO*1プロトコルに準拠し、日産および他社の電気自動車に対応しています。
3. 充電環境への対応
ベース仕様、標準仕様、寒冷地仕様とお客さまの充電環境やニーズに対応した3タイプの仕様を設定しています。
4. 競争力のある価格設定
新回路技術*2を採用し、日産の生産・開発技術を最大限活用することで、シンプルで無駄のない構成とし、高品質と低価格を両立しました。
仕様
———————————- | ベース仕様 ———————————– |
標準仕様 ———————————– |
寒冷地仕様 ———————————– |
定格入力 | 49kW 3相 AC200V | ||
出力電圧 | DC500V 最大 | ||
出力電流 | DC125A 最大 | ||
給電用コネクター | JEVS G 105-1993*3 準拠品 | ||
寸法 : 高x幅x奥行 (mm) | 1,840×380x665 | ||
対策 |
・ ヒーター装備 ・ 耐冷仕様ケーブル |
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主な仕様 |
・ 屋内仕様 ・ 液晶ディスプレイなし ・ 外付け充電コネクター フック ・ ケーブル長 2m ・ 防錆塗装のみ |
・ 屋外仕様 ・ モノクロ液晶ディスプレイ(カラー液晶ディスプレイはオプション) ・ 充電コネクターホルダー内蔵 ・ ケーブル長 4m ・ 上塗り塗装(白) |
・ 屋外仕様 ・ モノクロ液晶ディスプレイ(カラー液晶ディスプレイはオプション) ・ 充電コネクターホルダー内蔵 ・ ケーブル長 4m ・ 上塗り塗装(白) ・ ヒーター装備 ・ 耐冷仕様ケーブル |
*1 CHAdeMO : 今後の電気自動車のさらなる普及に必要不可欠な急速充電器の設置箇所の拡大、および充電方式の標準化を図ることを目的に設立された協議会。
*2 新回路技術の新型急速充電器への適用に際しては、長岡技術科学大学の協力を得た。
*3 JEVS G105-1993 : 財団法人日本自動車研究所(JARI)にて、EVに関する団体規格として日本電動車両規格 JEVS (Japan Electric Vehicle Standard) を制定しており、G 105-1993は、EV用エコ・ステーション急速充電システムのコネクタに関しての項目。
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