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オレンジオイルを配合したフラッグシップタイヤ「BluEarth-1」がボストン科学博物館に展示される【横浜ゴム】
2011年9月9日
「2011年秋から2年間の展示がスタートし、オレンジの表皮から抽出したオイルを利用した横浜ゴムの次世代型エコフレンドリータイヤBluEarth-1が紹介される。」
博物館にタイヤが展示されることは稀なことだが、オレンジオイルが添加された横浜ゴムの乗用車用タイヤBluEarth-1はその例外となった。画期的なエコ技術を取り入れたタイヤが今年の秋からボストン科学博物館に2年間特別展示される。
交通・再生エネルギー・ナノテクノロジーエリアで予定される「環境にやさしいタイヤ作り」の対話型展示で、BluEarth-1の技術に焦点が当てられる。新開発コンパウンドのナノブレンドゴムは、配合技術により、低燃費、ウエット、耐摩耗性の3つの性能を高めるコンパウンド。特性の異なる素材の化学反応をコントロールし、3つの性能の「黄金比」を導きだす。本商品は、低燃費性能と背反するウエットグリップを高める為、「オレンジオイル」を配合している。タイヤ走行時のエネルギーロス(発熱)を最小限に抑えることで、ころがり抵抗を低減し燃料消費を抑制する。オレンジオイルの技術を採用した企業は、世界でも横浜ゴムが最初にして唯一。
YTCの田中靖代表取締役社長兼CEOは、「今回の展示によって、横浜ゴムが環境にやさしい技術開発に取り組んでいることが証明でき嬉しく思う。ボストン科学博物館は学術、文化をリードする施設として世界トップレベルの科学センターにランクされている」と述べた。
また、「横浜ゴムは、世界的な課題である環境保護に取り組んでいる企業。BluEarthはヨコハマが世界に向けて発信していく新しいタイヤコンセプト。追求するテーマは『環境、人、社会にやさしい』こと。だからこそ、環境にやさしいオレンジオイルなどの技術をボストン科学博物館に評価していただいたことを、光栄に思う」と語った。
ボストン科学博物館の教育担当バイスプレジデントであるポール・フォンテーヌ氏は、BluEarthの展示は、環境問題や優れた技術開発に脚光をあてるというボストン科学博物館の使命を反映したものだという。「我々は展示、プログラム、イベント、出版を通じ、新しい技術に対する理解を広げていこうと取り組んでいる。今回の展示は、製造に関する革新的、環境的アプローチを紹介しており、特にタイムリーといえる。私達はこうした最先端の技術を見学者に紹介する機会を持つことは、いつでも歓迎する」と述べた。
BluEarth-1に使われているAIRTEX Advanced linerも併せて展示される。空気圧が低下したタイヤはころがり抵抗が大きくなり燃費が悪化し、さらに下がりすぎると安全性にも悪影響を及ぼす。そのため適切な空気圧の維持は重要である。AIRTEX Advanced linerはタイヤから漏れる空気を抑制するために開発された。
BluEarth-1は現在、日本と欧州で販売されており、米国では2012年に3サイズを販売する予定。
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