性能評価試験装置
モデル860 タイヤ転がり抵抗試験装置
概要
MTSモデル860型タイヤ転がり抵抗試験装置は、タイヤの転がり抵抗値を精度良く、そして再現性の高い計測をするための装置です。タイヤをロードホイールに押し付け、転がり抵抗であるFx値を計測します。標準装置では転がり抵抗値の測定方法はSAEJ1269およびJ1270で記載されているForce Methodを使用しますが、必要に応じてTorque Methodの提供も可能です。
2つのタイヤを同時に試験するために、2キャリヤーの構成にすることも可能です。
特徴
MTSモデル860型タイヤ転がり抵抗試験装置の利点は以下の通りです。
•キャリブレーション:ロードセルを装置に組み込んだ状態でシステムレベルでのキャリブレーションを実施します。システムレベルのキャリブレーションではロードセルはロードホイールのセンターにアライメントがとれています。このため、Fz(タイヤ荷重)がFx(転がり抵抗値)のデータに影響を与えるクロストークエラーを最小にします。
•装置構造:ロードホイールのセンターとスピンドルセンターのアライメントはレーザーアライメントによって精度良く調整され、センター軸がずれることによる計測エラーを削減します。
•柔軟性:MTS社製ソフトウェアにより、SAEやISO等のスタンダードな試験から、お客様独自の試験まで柔軟に設定が可能です。
仕様
Passenger Car用キャリヤー Fz=15kN
Truck & Bus用キャリヤー Fz=60kN