性能評価試験装置
AVL モータ・テストシステム
概要
AVLモータ・テストシステムは,SiC技術に基づく最先端のパワーエレクトロニクスにより,装置のトルクリップルを最小限に抑えながら最大25,000rpmの高回転に対応しています。AVLは世界市場の動向を常に把握している自動車試験システムのグローバルリーダーとして,モーターテストにおいて多くの経験を持ち,その道をリードし続けています。乗用車,商用車からレーシングカーなどのアプリケーションにおける電動パワートレイン開発,試験,検証,および認証に必要な環境を,標準システムとして,またはカスタマイズしたソリューションとして提供します。設置面積,消費電力を最小限に抑えながら最大限の成果を確保するため,設計からサービスまでAVLの一貫したサポートを提供ます。
特徴
AVLモータ・テストシステムは以下の構成でパッケージを提供します。
・最大25,000 rpmのダイナモメーター
・PUMA自動運転プラットフォーム
・AVLバッテリー・エミュレータ(AVL E-STORAGE BETM)
・供試体モータ用パレットシステム
・供試体インバータテーブル
・供試体モータ/インバータ用温調装置
・環境チャンバー
AVLモータ・テストシステムは,最高レベルの制御ダイナミクス,最小限のダウンタイム,優れたテスト品質を達成するために,最新のパワエレ技術と制御を採用しています。装置キャビネットの設置面積を約60%削減し,既存のエンジンテストベンチからのアップグレードを可能にします。高精度ベアリング技術により,低振動で高回転な試験環境を確保します。また,動力計と組合せるAVLの自動化プラットフォームは,モータ性能取得試験,サイクル性能試験,耐久試験の自動化を容易にします。パワーアナライザとの統合により,すべてのテストランを完全自動化することが可能です。AVL InMotionをベースとしたAVLのバーチャルモデルと連携により,全ての制御ユニットと供試体モータによるテストシナリオを実行することができます(ハードウェアインザループ(HIL)試験)。