環境試験機
アイ スーパーキセノンテスター XER-W75
概要
太陽光に近似した分光エネルギー分布を有する光源が自然の屋外暴露と高い相関性を得るとし、ISOをはじめJISやASTMなどの国内・国外の規格において標準的な耐候性試験機となっているのがキセノンテスターです。
高い相関性に加え、照度を可変できるのがイワサキの“アイ スーパーキセノンテスター”で、今まで低かった促進性を向上させ、より使いやすい試験機となっています。
特徴
これまで日本での耐候性試験機は、カーボンアーク方式(紫外線カーボンアーク灯方式、サンシャインカーボンアーク灯方式)が主流でした。
この試験機は、現在でもいろいろ幅広く使用されています。
その理由としては、現在までに蓄積された豊富なデータが各業界または企業にあり、試験機を変えることは、それらのデータが使用できなくなる恐れがあるためです。
しかし、下記の事項の理由により、キセノンランプ方式への移行が進んでいます。
1.海外の主流の耐候性試験機はキセノンランプ方式であり、海外との取引のある企業(業界)は、キセノンによる試験を行う必要性があります。
2.JIS規格へのキセノンランプ方式の採用が増えています。
ISOではキセノンランプ方式が主流です。
3.キセノンランプ方式は、正しい設備を整えていれば、約1ヶ月に1回のメンテナンスで充分です。
4.促進性に関して、以前はキセノンランプ方式よりカーボンアーク方式の方が促進性があると言われてきましたが、高照度タイプのキセノンランプ方式耐候性試験機の発売により、促進性は同等かそれ以上となりました。
(これはキセノンランプ方式の照度、カーボンアーク方式のフィルターにより異なります。)