ハイスピードカメラ
ハイスピードマルチカメラシステム MEMRECAM MX
概要
MEMRECAM MX(メモリカム エムエックス)は、自動車開発に特化し、これまでにないコンセプトで設計されたマルチカメラシステムです。衝突実験での使用を念頭に、耐衝撃性能の向上やカメラの高精細化といった仕様面の強化を図るとともに、メモリをカメラヘッドに内蔵する新設計によりカメラヘッドと本体部を繋ぐケーブルの細径化、堅牢化を実現しました。
特徴
■衝突試験の新法規に対応
EuroNCAPやIIHSなどの新試験法でハイスピードカメラの搭載台数が規定されるようになり、その要求に対応した8chモデルをリリースしました。MX-5はM-Camに加えて、M-CamMFT、M2-Camと3タイプのカメラヘッドを選択可能になり、撮影箇所によって異なるカメラヘッド、異なるカメラ設定で運用することが可能になります。
■小型カメラヘッドをラインナップ
MEMRECAM MX カメラヘッドM2-Cam
衝突試験の⾞載カメラとして求められる⼩型かつ解像度アップを実現したM2-Camをリリースしました。33×33×45mmの⼩型カメラヘッド内に録画メモリと2次データ保存用eMMCを内蔵し、衝突試験での耐久性を向上させました。
■マイクロフォーサーズ対応 M-CamMFT
MEMRECAM MX カメラヘッドM-CamMFT
マイクロフォーサーズ対応の新しいカメラヘッドM-CamMFTをラインナップに追加しました。従来のM-Camと同じセンサーを採用し、高感度、フルHD、2,000コマ/秒を維持しつつ、マイクロフォーサーズマウントの市販レンズで電動制御ができます。衝突試験場の天井、地下ピット、ミリタリー関係の遠隔撮影、エンジンベンチの外部制御など、離れた場所からレンズ調整ができ、これまでと異なる新しい運用が可能です。
■小型DRPに最大8台のカメラを接続
2メガピクセルセンサー搭載(M2-Camを除く)、4GBのメモリを内蔵した耐Gカメラヘッドで高精細映像データを取得。これまで以上に精密な解析が可能になりました。また、コンパクトな形状の本体部は車載などスペースが限られた撮影環境にも対応します。
■細径同軸ケーブルを採用
φ7mmと細径化されたケーブルは、運用面での煩雑さを軽減。さらに、堅牢性やESD耐性が強化され、撮影時のトラブルを防ぎます。
■ビューファインダリモコン
タブレット端末を有線/無線LAN接続し、画角調整および撮影条件の設定が可能です。
車載撮影時にも設置できるプレート型のLED照明や耐G仕様のLED照明など撮影環境によって選べる照明のほか、従来製品など複数システムを同期撮影するQ-HUBやGX-HUBなど撮影に便利なオプション機器もご用意しています。