3次元計測システム
レーザースキャニングシステム:Leica T-Scan
概要
ポータブルCMMスキャニングシステム
Leica T-Scanシステムは、片手で持ち歩ける非接触測定スキャナです。Leica レーザー トラッカーAT960との組み合わせで使うと、最大で直径40m(AT960-LRの場合)の測定範囲内で測定が可能、黒色、光沢面、カーボンファイバー等、計測面の色や状態に関わらず、ほとんどの材質に対してパウダーレスで高速、且つ高精度に測定することができます。
中小サイズの部品から、測定が困難で非常に時間がかかった大型金型、フルサイズモデルの車、航空機などの非接触測定も軽々と実現できます。
特徴
●高速スキャニング測定
Leica T-Scan5システムの最大の特徴は、高速で細部まで正確に計測することができる高密度な点群測定機能です。最大160ライン/秒、210,000点/秒でデータを取得することができます。
●ウルトラハイダイナミックレンジ
T-Scan5は高いダイナミックレンジ(同時に取り込める明暗差の幅)を持ち、光沢の違いに関わらず、測定を行うことができます。
●操作性が向上
従来のシステムと比較し、スタンドオフが約2倍になり、またスキャニングライン幅もより広くなりました。これにより、従来計測することが難しかった奥まった部位もより簡単に計測することができるようになりました。2色の焦点確認用ガイドレーザーと音によるガイド機能により、ユーザーフレンドリーなシステムとなっています。
●自動化への適応
高速なデータ計測レート、新しいケーブルデザインと、堅強性の向上により、生産現場において、産業用ロボットとの組み合わせにより、信頼性の高い自動計測システムの構築が可能です。T-Scan5ケーブルは最長50mまで対応可能です。