スクラッチ試験機

スクラッチテスターKK-01

概要

スクラッチテスターKK-01は、剛体ピンをプラスチック成形品、ポリマー材料などの試料に押付けながら、水平移動(スクラッチ)させ、スクラッチ特性(傷つき性)を定量的に評価する試験機です。ASTM、ISOに準拠した「荷重増加型スクラッチ試験」が行える高精度引掻き試験機です。距離と荷重の数値管理が可能です。プラスチック成形品、ポリマー材料、塗膜などのスクラッチ特性の定量評価、傷発生のメカニズム解析に役立ちます。

特徴

■背景
プラスチック成形品などポリマー材料の用途拡大にともない、成形品表面の外観(意匠性)という観点から、耐傷つき性(スクラッチ特性)が重要な課題となっています。
成形品表面に形成された傷が強度低下の要因となり得るという観点において、耐傷つき性評価は重要なファクターとなっています。

■特長
これまでスクラッチ特性は「一定垂直荷重試験」により評価されてきましたが、米国材料試験協会(ASTM)および国際標準化機構(ISO)において「垂直荷重増加試験」が標準化されました(ASTM D7027-05/ISO 19252)。本装置では、ASTM/ISOに準拠した「垂直荷重増加試験」が行えますので、従来の試験方法とは異なり、一回の測定で荷重を増加させながらスクラッチ試験を行えます。

■「垂直加重増加試験」の主な特長
1.スクラッチ特性を定量的に評価できる
2.スクラッチ挙動に及ぼす荷重依存性を1回の試験で評価できる
3.少ない試験回数でスクラッチ特性を評価できる
4.スクラッチ機構の解析に適している

■「スクラッチ摩擦係数の評価」
本装置では、スクラッチ試験中の垂直荷重および水平荷重を計測できます。従って、次式によりスクラッチ摩擦係数(SCOF:Scratch Coefficient of Friction)を算出できます。
スクラッチ摩擦係数は、表面損傷と垂直関連する物理量であるため、スクラッチ機構解明に役立ちます。本装置での測定によって、スクラッチ距離、垂直荷重、水平荷重及びスクラッチ摩擦係数をグラフ化することができます。

 スクラッチ摩擦係数(SCOF)=水平荷重/垂直荷重

解析例 (下記を評価する装置は含まれておりません)
 ・可視傷開始点の評価
 ・損傷モード転移点の評価
※詳しくはカタログをご覧下さい。

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