流体解析
粒子法CAEソフトウェア Particleworks
概要
Particleworksは東京大学越塚誠一教授の監修のもと開発された、ものづくりのフロンティア領域を開拓できるCAEソフトウェアです。計算点を粒子で表現する粒子法(MPS)を採用し、FVMなどメッシュ系CAEソフトでは計算が困難だった自由表面流れや気液-固液混相流などの現象を、スピーディかつ高精度に解析できます。三次元複雑形状に対応し流体-剛体連成や熱解析機能、LES乱流モデルを標準実装。また高速計算技術としてマルチコアなどの並列計算やGPUにも対応しています。
特徴
【プリ処理時間の大幅削減】
Particleworks(粒子法)では計算点を粒子で表現するため、煩雑な計算メッシュ生成工程が不要です。また三次元CADデータ(.stl .obj)に対応し、計算点配置などのプリ処理が自動化されています。これにより従来のCAEソフトと比較してプリ作業工程を大幅に削減することができます。
【自由表面流れ/非定常流れ】
オイルパンスロッシングや回転ギアによるオイルかき揚げ、水しぶきなど界面が激しく変化する自由表面流れを容易に計算できます。流体の分裂・合体といった現象に特別な処理を必要としません。また管内流れのエア溜まりやオイルジェットなどの混相流についても容易に計算が行えます。
【流体-剛体連成解析】
切削油剤で流される金属くずの洗い流しなどの、流体と剛体が相互に作用する現象を同時にシミュレーションすることができます。また熱せられた金型に水を噴射して、金型内部の冷却過程を見える化できる流体-熱連成解析も可能です。
【解析機能】
圧力計算と粘性計算に陽解法/陰解法が選択できるほか、非ニュートン流体モデル(ビンガム/パワーロー/クロスアレニウス)、壁面への濡れ性を評価できる表面張力モデル、乱流解析機能、熱伝導・熱依存粘性・せん断発熱を考慮できる熱解析機能などを標準実装しております。
【高速計算技術】
共有/分散メモリ並列環境の並列計算に対応しているほか、GPUを用いた計算にもオプション対応しております。