最適化シミュレーション
設計エンジニアのための概念設計ソフトウェア Altair Inspire™
概要
Altair Inspire™は、設計エンジニアや建築家が理想とする効率の良い設計コンセプトを提案します。Inspireは、業界最先端の最適化エンジン使用し、構造的にも重量的にも優れた設計コンセプトを創造します。使いやすさをとことん追求したInspireのインターフェースは、設計モデルの作成、および結果として得られた設計コンセプトの可視化を容易にし、その結果、Inspireの使用により、構造的に優れたデザインに短時間で到達することが可能となります。
特徴
製品設計プロセスを変える3つのポイント
Inspireの特長
構造評価の新しいプロセスを実現
従来の構造シミュレーションでは、エンジニアは設計上必要な荷重を支持できるかどうかを検証しますが、Inspireは、荷重を入力として使用し、設計領域内に新しい材料のレイアウトを生成することで、このプロセスを支援します。
より速く | より賢く | より軽く |
後工程での設計変更の繰り返し回数を低減初めから効率的な形を作成 | 材料、形状、荷重による影響を把握複数の設計オプションを検討 | 材料削減 ⇒ コストの削減効率的な材料配置により重量を削減 |
設計プロセスにおけるInspireの適用効果
- 非常に迅速に多くのコンセプトを生成し、評価することが可能です
- 構造部品を素早く設計でき、コスト、開発時間、材料の使用量および製品重量
- の削減を可能にします
- 有限要素解析や試作検証でのトライアル&エラーによるやり直し回数を減ら
- し、開発期間を大幅に短縮することができます
Inspireによる新たな設計プロセス
Step 1 初期形状の評価
初期形状の評価
製品に望まれる設計条件を与え、繰り返し計算によって変位量や応力などを求めて性能を評価します。評価の結果をもとに、具体的な対策を検討します。
Step 2 設計領域の定義、製造制約条件の設定
設計領域の定義、製造制約条件の設定
補強または削減する部分を設計領域として定義します。また、製造過程における制約(抜き方向や対称構造など)を条件として設定し、計算を実行します。
Step 3 最適な形状の生成 ⇒ 再評価
最適な形状の生成 ⇒ 再評価
設定した条件を満たす最適な形状をInspire内で計算して生成します。生成された新しい形状を再度評価計算し、性能を確認します。
Step 4 新規形状を確認 ⇒ CADへエクスポート
新規形状を確認⇒ CADへエクスポート
生成されたコンセプトモデルをデータ(STL形式)として出力し、CADソフトを用いて形状を整えます。
Step 5 CADで作成した正確な形状で再評価
CADで作成した正確な形状で再評価
Step4で作成したCADデータを読み込み、必要な条件を設定して再度評価計算を実行します。
Step 6 計算結果の評価
計算結果の評価
最終的なコンセプトモデルの性能を評価し、次の工程へ情報を展開します。
積層造形に適した効率的な設計 - Altair Inspire Print3D
Inspire Print3Dは、材料使用量、プリント時間、後処理を低減し、開発や積層造形のコスト削減を可能にするシミュレーションツールです。高速かつ正確なツールセットを使用して、レーザー溶融法(SLM)部品の設計と製造プロセスをシミュレーションできます。
使いやすい高度な熱-機械シミュレーション機能を備えており、設計エンジニアリングの段階で、そのまま積層造形に使える部品を開発できます。プリンターのタイプから切り離して挙動を捉えることで、重要なプロセス変数を評価し、簡単に修正できます。部品の構築、冷却、切断、スプリングバックのシミュレーションにより、コストがかさみがちな試作の反復を減らせるほか、プリントベッド上での向きを最適化し、サポート材を最小限に抑えた設計を作り出せます。
プロセスや設計のどの部分を変更すれば製造効率を高められるかを素早く把握し、それを踏まえたうえでパートや支持構造の形状を主要な3Dプリント準備ソフトウェアにエクスポートすることができます。Inspire Print3Dなら、部品をプリントする前に変形、層間剥離、過熱といった潜在的な問題を特定して修正することも簡単です。
メリット3>製造コストの削減
部品のサポート材を最小限に抑え、部品をプリントする前に変形、層間剥離、過熱といった潜在的な問題を修正することで、製品設計の向上と後処理作業の削減を効率的に達成できます。
プロセス効率の向上
パフォーマンスと製造をシミュレーションできる各種ツールを用いて、1つの環境内でジェネレーティブデザインから製造性評価までを実行できます。スピード、使いやすさ、正確性、お求めやすい価格を兼ね備えたソリューションです。
最適な部品の設計
高度な熱-機械シミュレーションを実行してSLMプロセス向けのベストな設計を作成することで、後処理を減らし、高コストの試作反復を回避することができます。