構造解析
構造解析ソルバー OptiStruct
概要
OptiStructの充実した解析機能が、自動車、航空機、産業機械等の強度・剛性解析、振動・騒音解析に威力を発揮します。製品性能を上げる一方で軽量化を実現することは、材料コストの低減や、輸送機器においては低燃費製品の開発を可能にします。短い開発期間の中でこの難しい課題に対応するためには、最先端の線形・非線形、静的・動的解析機能を持ち、しかも構造最適化を並行して実行できるOptiStructが最良の選択となります。
特徴
先進的ソルバー機能による高精度な計算結果
有限要素法のみならず機構解析ソルバーも組み込まれた先端的な構造解析技術が盛り込まれたOptiStructは、要素品質が悪化しても計算精度が保持されるシェル要素をはじめ、最新の要素定式化を採用することにより、ロバスト性と高精度を実現。NAFEMSをはじめとする数々のベンチマーク問題で、信頼性の高さが証明されています。また、効率的なメモリ管理により数百万自由度に及ぶ大規模問題にも問題なく対応します。
高速で大規模モデルにも対応する固有値解析ソルバーを内蔵
自動領域分割法(Automated Multilevel Subst- ructuring Eigen Solver: AMSES)を標準機能として内蔵しており、数百万自由度に及ぶモデルの固有値問題をわずか1時間以内で解くことが可能です。
パワートレインの詳細な強度シミュレーションを可能とする豊富な機能
ボルトのプリテンション、ガスケット要素の追加、接触条件の安定性向上、弾塑性を考慮した材料モデルなどパワートレインの強度評価に必要な機能が大幅に強化されました。
互換性の高い入出力ファイル
入力ファイルはNASTRANバルクデータ形式に準拠しており、出力ファイルに関しては、H3D形式など独自のバイナリ / ASCII形式に加えNASTRANと互換性のあるOP2、PUNCHフォーマットなど複数の形式をサポートしています。
容易なセットアップ、ポスト処理、自動化
OptiStructはHyperMeshによるプリ処理、HyperView/HyperGraphによるポスト処理といったHyperWorks統合環境と緊密に統合化されており、容易にモデルのセットアップ、解析実行、結果処理が可能です。さらにHyperWorksの各種自動化機能を適用することにより、解析業務全体を大幅に効率化することができます。
構造最適化との融合
解析モデルに対して最適化条件を付加するだけで、トポロジー最適化、形状最適化などの構造最適化へスムーズに移行できます。これにより、部品の軽量化や剛性向上を解析と同時並行で進めることが可能となります。
効率的な数値計算
- 最新の数値計算手法による業界最高水準の計算速度
- 静解析や座屈解析のサブケースや周波数応答解析の周波数ステップ等の計算
- を分散メモリ(MPP)並列化処理
- 全種類の解析に適用可能な共有メモリ(SMP)並列化処理
- AMSES手法による大規模固有値解析の計算時間短縮
- 高速な周波数応答解析機能FASTFR
- 周波数応答ピーク自動検出機能(PEAKOUT)によるジョブ数削減
- 接触要素による非線形計算での高い収束性
- LinuxシステムでのGPUへの対応
構造・振動騒音のソリューション
構造設計に求められる強度、応力、疲労寿命、振動騒音等の解析に幅広く対応する多彩な解析機能を装備しています。
|
|
多機能な振動騒音解析機能
- MFLUIDにより流体付加質量を考慮可能
- CMSスーパーエレメント機能
- 多彩なNVH結果出力
- モデリングエラーの高い検出率
- NVH Directorによるモデリングとビジュアライゼーションのサポート
- ローターダイナミクス機能による回転体の振動解析
ソルバーインテグレーション
衝突解析等の機能が、Bulk入力データ形式でも利用できるようになりました。
- 複合領域ソルバー
- -非線形解析やMBD解析機能との融合
- -Bulk入力データ形式で全解析機能が利用可能
- -最適化の適用が可能(ESL法)