電気回路シミュレータ

アナログ/デジタル混在回路シミュレータ PSpiceA/D

概要

PSpiceA/Dは、アナログ/デジタル混在回路シミュレータです。1984年の発表以来、アナログ回路シミュレータのデファクト・スタンダードとして長年にわたりエンジニアから信頼され、愛用されてきました。
この間、PSpiceは、収束性とシミュレーション・スピードの改善を行い、PCのパフォーマンスの向上とともに複雑なシミュレーションが行える環境が整いました。
PSpiceA/Dでは、U.C.BarkeleyのSPICEプログラムに加えてCadence社独自のデジタル・シミュレーションの機能を追加し、アナログ/デジタル混在回路シミュレーションが可能です。
また、MATLABR/SimulinkRやPSpice Advanced Analysis Optionなど他のソフトウェアとの連携により、より高度なシミュレーション環境を実現します。

特徴

【アナログ・シミュレータのデファクト・スタンダード】
● PSpice A/Dはアナログ・シミュレータのデファクト・スタンダードとして長年にわたり世界中のユーザに広く利用されている信頼のあるソフトウェアです。
● 回路図エディタOrCAD Captureとの強い連携があり、シミュレーション後に回路図上の各ネット上にバイアス電圧/電流および消費電力値を表示できます。
● 自動収束機能を利用することで、収束エラーに陥りそうなクリティカルな部分を回避してシミュレーションを続行できます。
● 数理モデルとして独自のアナログ・ビヘイビア・モデル(ABM)が豊富に用意されています。
このモデルを使うことで回路が簡易化され、効率のよいシミュレーションが可能です。
● BSIM4、BSIM3.2 MOSモデルをサポートしています


【独自の波形表示機能ソフトウエア】
● PSpice A/Dに付属の波形ソフトウェアProbeは単にシミュレーション結果を表示するだけでなく、シミュレーション後の波形単体または波形間の演算、フーリエ解析などの複雑な波形演算ができます。
● パフォーマンス解析機能を利用することで、シミュレーション後の波形を利用して回路上での各パラメータの変動が回路にどのように影響しているのかの関係をグラフにして表示できます。
● OrCAD Capture上にマーカを置くことで、即座にそのネットの信号波形を表示できます(クロスプロービング機能)。
● シミュレーション結果をそのままWordなどに貼り付けたり、数値データとしてCSV形式のファイルで出力できます。


【平易なモデル作成】
● 付属のModel Editorを利用して、ダイオード、トランジスタ、(BJT)、JFET、MOSFETおよびIGBTなどのデータシートからピックアップした値を入力し抽出することにより、任意のデバイスのSPICEモデルを得られます。
● 各ベンダーから提供されているSPICEモデルに対して、ウィザードを利用することにより対応するシンボルを簡単に作成できます。このシンボルとSPICEモデルによりOrCAD Capture/PSpiceA/D環境下でのシミュレーションができます。


【充実したモデル・ライブラリ】
● PSpiceにはすべて33,000個以上のモデルが内臓され、新しいモデルが順次追加されています。
● サイバネットシステムから独自に約4,000個以上のモデルを提供しています。
また、毎月モデルが追加されています。(注1)
● 株式会社ビー・テクノロジー社に依頼することでご希望のモデルを作成できます。(注2)


【Advanced Analysis Optionとの連携】
● PSpice Advanced Analysis Option(別売)を追加することで、PSpice単体での解析では対応できない各回路部品の負荷状態(ディレーティング)のチェックや最適化、および感度解析などの応用解析ができます。


【MATLAB/Simulinkとの連携】
● PSpice SLPS Interface(別売)を介して、MATLAB/Simulinkとの連携シミュレーションができます。

(注1) 弊社と年間保守契約を締結していただいているユーザ様が対象です。
(注2) 株式会社ビー・テクノロジー社でのモデル作成は有償です。
詳細は、EDAソリューション部までお問い合わせください。


詳細はこちらからご確認下さい

PDFダウンロード

この製品についてお問い合わせする

企業名
ご担当者名
メールアドレス
ご連絡先
ご質問内容