イベント セミナー情報
【日立建機様による熱流体解析の現状と将来についてのご講演!】PowerFLOW Solution Forum 2014
本年のSolution Forumでは、昨年のテーマである“インダストリーの拡張”からさらに広がるPowerFLOWの活用法を、3つの”シンカ”をテーマとしご紹介させていただきます。
深化 - 設計プロセスに浸透したデジタルソリューションの紹介
進化 - PowerFLOW 5で拡張した機能による空力・熱・音の最新適用事例紹介
真価 - 設計プロセス全体を通じてシミュレーションを活用する有益性の紹介
基調講演には日立建機様をお招きし、建設機械開発における熱流体解析の現状と将来についてご講演頂きます。また、ユーザー講演には、本田技術研究所様、三菱自動車工業様および筑波大学大学院様よりご発表を頂きます。
エクサ・グループからは、“燃費低減”のための空力・熱マネージメントに関する発表、車両全体の音の評価や最適化に関する発表をさせて頂きます。
さらに、本フォーラムにご協賛頂きます富士通様および日本電気様のご出展もございます。
ご多忙中かと存じますが、この機会に是非PowerFLOWの“シンカ”をご覧下さい。
皆さまのご来場を心よりお待ち申し上げております。
開催概要
日 程 | 6月13日(金) | 時 間 | 10:00 ~ 17:30(9:30~受付開始), 17:30~懇親会 | 会 場 | 東京コンファレンスセンター・品川 | 対 象 | 設計・性能開発、CAE業務に携わるエンジニア
(*ソフトウェアベンダー、受託解析およびコンサルティング企業の方はお断りをさせて頂きます。) |
参 加 費 | 無料(事前登録制) | 主 催 | エクサ・ジャパン株式会社 | 協 賛 | 富士通株式会社様、日本電機株式会社様 |
プログラム
9:30 | 受付開始 |
10:00 | 10:15 |
「ご挨拶」
エクサ・ジャパン株式会社 代表取締役社長 石川 和仁 |
10:15 | 11:05 |
「基調講演:建設機械開発における熱流体解析の現状と将来
~実験・解析融合によるDigital Development 実現に向けて~」 日立建機株式会社 研究本部 実験解析評価センタ センタ長 田村 和久 様 当社に熱流体解析ソフトが導入され早20年が過ぎようとしている。その間急速なソフト・ハードの進歩に当時では考えられない様々な現象解析が実現されている。 一方、建設機械業界では一挙にグローバル化が進み、新興国製品の追従も加速化しており、各社生き残りを賭けての開発競争は激化している。さらに環境対応や安全基準等の規格化は開発のハードルを一挙に引き上げているのが現状である。これらを早期にクリアし、性能・品質・コストを両立した製品を開発、市場投入するには今やシミュレーションの活用は必須となっている。しかしながら実際の開発の中ではシミュレーションだけでは完結せず、必ず実験が伴いお互いが補完し合って初めて活用できるものである。 ここでは当社の熱流体解析の適用現状を紹介すると共に、実験と解析を融合させたDigital Development実現に向けての抱負を述べる。 |
11:05 | 11:20 |
休憩 |
11:20 | 12:00 |
Exa Corporation Vice President, Ground Transportation Applications Dr. Ales Alajbegovic 車両の燃費効率には空力と熱マネージメントのどちらも大きく寄与します。この影響は、増加する規制要求や車両の電動化を背景に特に重要になっています。本セッションでは、現在利用可能な弊社のシミュレーションソリューションによる、車両空力と熱マネージメントの改善とこれによる燃費効率の改善効果について述べます。また、現在の取り組みとして、システムモデリングを加えることによる完全な車両燃費効率のモデルについてもご紹介致します。 |
12:00 | 12:30 |
「三菱自動車におけるPowerFLOWを用いたサイドガラスを透過する空力騒音の検討」
三菱自動車工業株式会社 開発本部 機能実験部 空力技術開発担当 奥津 泰彦 様 電気自動車の普及により,自動車の空力騒音低減は重要な課題となっている.遠方場の騒音が問題となる航空機や鉄道と異なり,自動車の空力騒音は車室内の騒音が問題となるため,近傍場の現象が重要である.また,車体周囲の流れ場を分析するとともにガラスなどのパネル振動の考慮も必要となる.流れ場とパネル振動および透過音の関係は,流れの移流や波動の伝播速度を考慮して,波数空間での分析が有効である.本発表では,PowerFLOWによる非定常解析結果をもとに波数空間で流れ場を分析し,理論解析によるパネル振動からの音放射に関する考察を踏まえて,自動車サイドガラス透過音の発生メカニズムを検討した結果を報告する. |
12:30 | 14:00 |
昼休憩
※昼食のご用意はしておりませんので、予めご了承下さい |
14:00 | 14:40 |
「スキージャンプとサッカーボールの流体解析」
筑波大学大学院 人間総合科学研究科 蹴球部 博士後期課程コーチング学専攻長 教授 浅井 武 様 我々の研究グループでは,スキージャンプのパフォーマンスを向上するため,格子ボルツマン法による数値流体解析を実施し,スキー板上反角の影響や,スーツデザイン等について検討した.そして,その結果を新たなスキージャンプ技術やスーツデザインに生かすことを試みた.また,サッカーワールドカップ・ブラジル大会公式球(ブラズーカ)の空力特性を把握するため,境界層の動態や抗力係数等を,従来型ボールと比較検討した.その結果,ボール表面パネルの接着溝が,境界層内の乱流発達に影響を及ぼし、超臨界付近での抗力に差が生じることが推測された. |
14:40 | 15:00 |
休憩 |
15:00 | 15:30 |
Exa Corporation Senior Director, Aeroacoustics Applications Franck Pérot, Ph.D. 本セッションでは、PowerFLOW5.0による外部および内部流体音響ソリューションの概要を紹介するとともに、このデジタルプロセスを開発プロセスの中でどのように実現できるかのガイダンスをご提供します。 まず最初に、外部流体音響に注目し、流れによる騒音源と非定常流れの詳細な分析を車両のアッパーボディに対して行います。車室内の騒音レベルは流れによる励振から得られ、通常の車内音ターゲットと比較されます。この分析に基づいて車両のエクステリアデザインを変更し、車内音レベルへの効果を評価します。次に、完全なHVACシステムに対して同様の検討を実行します。最後に、エンジンやタイヤの寄与など、シミュレーション以外の他の騒音源を考慮することによる、それぞれの流れ音源の相対的な重要性を述べます。 |
15:30 | 16:10 |
Exa Corporation Senior Director, Design and Optimization Applications Paul J. Stewart, Ph.D. 弊社は、自動車設計への適用として応答曲面法に基づく設計空間探索と最適化の手法を開発してきました。従来のCAE手法は、専門家が経験に基づいて設計案を提案し、シミュレーションでこれらの仮設をテストするという、仮説と検証の場面で適用されてきました。応答曲面法を用いることで、より一貫して10~20カウントのCdの設計改善が得られ、これまで実現できなかった設計の挙動に関する理解を得ることができます。 これらの手法の価値を更に高める為、弊社は最適化手法を開発しました。これにより、アダプティブサンプリング手法の利用が可能となり、従来のDOEと比較して半分ほどの実行で応答曲面を構築することができます。更に、弊社は元の応答曲面のすべてのデータを使用し続けながら、途中で設計空間の修正する技術を用いることにも成功しました。 これらの手法により、複雑な挙動の特定が困難なタスクを実行する為に応答曲面モデルを利用しながら、エンジニアは弊社の優れた非定常流れ機能とスタジオクオリティのフリーフォーム形状モーフィングを活用して、効果的な設計パラメータを特定・記述することができます。 |
16:10 | 16:30 |
休憩 |
16:30 | 17:00 |
「自動車のクールダウン時における車室内環境シミュレーション技術」
株式会社本田技術研究所 四輪R&Dセンター 第10技術開発室 第6ブロック 増沢 航介 様 自動車車室内の温度環境は、省動力・快適性の観点で昨今注目されている。また、開発効率の向上に伴い従来の試作車での判断からCAEを用いた性能予測技術の構築が急務である。しかし、車室内空間は大規模かつ複雑であり、なおかつ快適性判断のためには長時間の非定常温度予測が必要であり、実用的な計算時間と精度を両立することは困難であった。 本講演においては、車室内気流と室温分布をPowerFLOW、車体温度分布をPowerTHERMで計算し、それらを連成することにより60分間の長時間非定常温度分布を短時間で正確に予測する手法を説明する。 |
17:00 | 17:30 |
質疑応答 |
17:30 | 19:30 |
懇親会 |
お問い合わせ
エクサ・ジャパン株式会社
セミナー事務局 担当:有賀
Tel: 045-228-7669
E-mail: info-jp@exajapan.jp