イベント セミナー情報

ワイヤレス給電設計セミナー ~50Ω系と電源系を繋げるヒント~【アンシス・ジャパン】

 

※ お申込人数が3名に満たない場合は、開催を中止させていただきます。予めご了承ください。

ワイヤレス給電システムは電源技術と無線技術の融合です。どちらの技術も長い歴史を持っていますが、その全く違う歴史を持った二つの技術を融合させることは決して簡単なことではありません。例えば無線技術では通常50Ω系で設計を行いますが、電源系には50Ω系のような概念はありませんので、その2つの系の接続に50Ω系をそのまま使用することができないという壁に直面します。そこで弊社ではANSYS エレクトロニクス製品をご利用頂き、ワイヤレス給電の研究で第一人者の皆様をお招きしたセミナーを開催させて頂きます。

ご多忙とは存じますが、皆様のご参加を心よりお待ちしております。

プログラム

13:00 – 13:05 ご挨拶
13:05 – 13:45 非接触給電における電磁誘導方式(LCブースター)の位置づけと有限要素解析の適用
松木 英敏 様 / 東北大学大学院 医工学研究科 医工学専攻
13:45 – 14:25 世界を変える電磁界共鳴型ソフトスイッチングワイヤレス給電
細谷 達也 様 / 株式会社村田製作所
14:25 – 14:40 ご休憩
14:40 – 15:20 定電圧源/ 定電流源に接続された回路特性のVNAによる測定
粟井 郁雄 様 / 株式会社リューテック
15:20 – 16:00 電界共鳴方式を用いたワイヤレス電力伝送技術
原川 健一 様 / 株式会社竹中工務店
16:00 – 16:10 ご休憩
16:10 – 16:50 RFID とワイヤレス給電の共用化シミュレーション
上野 守章 / アンシス・ジャパン株式会社 技術部第4グループ
16:50 – 17:00 質疑応答

非接触給電における電磁誘導方式(LCブースター)の位置づけと有限要素解析の適用

松木 英敏 様 / 東北大学大学院 医工学研究科 医工学専攻
(兼担:東北大学大学院 工学研究科 電気・通信工学専攻) 研究科長

近年、あらゆる分野において非接触給電への関心が高まっている。非接触給電方式として、現在、磁界共鳴方式、電界共鳴方式、マイクロ波方式、そして電磁誘導方式等の研究が多くの機関で実施されている。我々はその中でも電磁誘導方式の効率の高さと利便性の良さに注目し、非接触給電技術の産業応用だけでなく医療分野への応用も視野に入れて長年研究を行ってきた。電磁誘導方式は、エネルギー密度の高い近傍電磁界の領域であり、コイルという媒体を介してエネルギーを伝送する方法である。磁界共鳴方式と同様にkQ で性能が決まる。当技術の設計を効率良く行うには、有限要素解析を欠くことはできない。特に、走行中給電のようにスケールの大きなモデルを検討するためには必要不可欠である。今回、電磁誘導方式の原理を概説するとともに、我々が取り組んでいる研究への有限要素解析ソフト(ANSYS Maxwell 3D)の適用例を紹介する。

世界を変える電磁界共鳴型ソフトスイッチングワイヤレス給電

細谷 達也 様 / 株式会社村田製作所 技術・事業開発本部 商品開発統括部 商品開発5部 開発課
上級研究員・工学博士 同志社大学大学院客員教授

世界を変える高効率なワイヤレス給電システムの実用化を目的に、ソフトスイッチング技術を用いた新しい電磁界共鳴型ワイヤレス給電システムを解説する。本システムは、スイッチング技術を用いて電気エネルギー源から負荷まで直接的に空間を介して電力を伝送する。 高周波パワーエレクトロニクス技術を駆使することで、高効率な電力伝送を実現する。
4 次元時空間に形成される電磁界共鳴結合を等価的な複共振回路として解析設計するシステム設計技術を具体的に紹介する。また、スイッチング動作をシミュレートしてシステム特性を解析し、伝送効率と電力効率は異なること、高周波電力伝送技術においては先進的なゼロ電圧スイッチング技術が有効であることを解説する。

定電圧源/ 定電流源に接続された回路特性のVNAによる測定
~ ワイヤレス給電回路はVNAでも測れる ~

粟井 郁雄 様 / 株式会社リューテック 代表取締役 工学博士

(詳細は割愛させて頂きます。)

電界共鳴方式を用いたワイヤレス電力伝送技術

原川 健一 様 / 株式会社竹中工務店 技術研究所

電界結合方式の回路、電極形態について概観し、今回報告する技術の位置関係を見る。その上で、総務省から平成22年度に受託した技術試験事務の成果を説明する。説明内容は、システム本体、S21 伝送特性、伝送電力と伝送効率、放射電磁界強度、電極を持ち上げた際のロバスト性である。
さらに、本システムのシミュレーションによる検討結果、本システムをベースに製作したフリーポジションシステム、応用展開イメージについても報告する。

RFID とワイヤレス給電の共用化シミュレーション

上野 守章 / アンシス・ジャパン株式会社 技術部第4グループ

携帯電話、特にスマートフォンの充電は、コネクタを挿入して行われており使い勝手が良くなく、ワイヤレス給電の商品化が一部始まっている。一方おサイフケータイに代表されるRFIDは既に実用化されている。当然両者を一つの電話機に搭載する要望が有り、部品や回路の共用化が望まれている。本セミナーでは、共用化の例を紹介する。

開催スケジュール

東京
8月1日(水)

開催要項

対象 近距離無線システムに興味をお持ちのお客様
会場 本社 18F セミナールーム
定員 80名
費用 無料
時間 13:00-17:00(受付 12:40~)
お申し込み

お申し込みは、セミナー開催日の3営業日前から締め切らせて頂きます。 お申し込み登録確認後、受講票をメールにてお送りします。1週間以内に受講票が届かない場合はご連絡ください。
お問い合わせ マーケティング部 セミナー係
Email : japan-seminar-info@ansys.com    
TEL: 03-5324-7306
ご注意 1. 講義内容は変更になる場合もございます。あらかじめご了承ください。 
2. 定員になりしだい締め切らせていただきます。
3. 競合他社様からのお申込みは、 お断りする場合もございますのでご了承ください。