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インドで自動車用鍛造クランクシャフト事業を拡大【住友金属工業】

2011年8月31日

SMI Amtek社での第2鍛造プレスライン設置を決定
− インドで自動車用鍛造クランクシャフト事業を拡大 −

住友金属工業株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:友野 宏、以下、住友金属)、住友商事株式会社(本社:東京都中央区、取締役社長:加藤 進、以下、住友商事)、Amtek Auto Limited(本社:インド共和国ニューデリー、代表:Arvind Dham、以下、Amtek) 3社の鍛造クランクシャフト製造・販売合弁会社SMI Amtek Crankshaft Private Limited(本社:インド共和国ハリアナ州ダルヘラ、代表:延吉 良介、以下、SMI Amtek)は、インドでのクランクシャフトの飛躍的な需要増に対応するため、第2鍛造プレスラインの設置を決定しました。今回の増設により、生産能力は、80万本から220万本に増大します。投資額は、10億ルピー(日本円で約19億円/1ルピー=1.9円)で、2012年11月からの稼働開始を予定しています。
住友金属は、自動車用クランクシャフトで世界の10%超のシェア獲得を目指し、日本・米国・中国・インドの世界4極体制でお客様からのご要望にお応えしていきます。

1. 背景

自動車産業が急成長しているインドで、住友金属、住友商事、Amtekの3社は、自動車用鍛造クランクシャフトの製造・販売合弁会社を設立し、2010年4月から4,000トンプレスラインでの操業を開始しました。現在の第1鍛造プレスラインは、2012年後半にはフル操業となります。お客様からの要請は、第1鍛造プレスラインの生産能力を大きく上回ってきており、高まる需要に対応するため、第2鍛造プレスラインの設置を決定しました。
今回設置予定の第2鍛造プレスラインは、高速化、自動化など住友金属の最新のクランクシャフト鍛造技術を導入します。今回の増設によって、住友金属の世界での鍛造クランクシャフト生産能力は、これまでの930万本から1,070万本となります。品質、生産性の観点から、住友金属ならではの競争力あるモノづくりを行うことで、鍛造クランクシャフト分野で世界シェア10%超の達成を目指します。

2. 第2鍛造プレスラインの投資概要

(1) 設備 : 5,000トン高速鍛造プレスライン 1式
(2) 投資額 : 10億ルピー(約19億円)
(3) 生産能力  : 約140万本/年
(4) 稼働開始 :  2012年11月予定

参考

1. 住友金属の鍛造クランクシャフト生産体制
(1) 日本     
交通産機品カンパニー製鋼所(大阪府)
用途 : 乗用車・トラック・建設機械用が主体
生産能力 : 約400万本/年

(2) 米国
International Crankshaft Inc.(ケンタッキー州)
用途 : 乗用車・小型トラック用が主体
生産能力 : 約270万本/年

(3) 中国
恵州住金鍛造有限公司(広東省)
用途 : 乗用車・小型トラック用が主体
生産能力 : 約180万本/年

(4) インド
SMI Amtek Crankshaft Pvt. Ltd
用途 : 乗用車・小型トラック用が主体
生産能力 : 約80万本/年→220万本/年(※2012年予定)

2. SMI Amtek社の概要 ※2011年8月末現在
(1) 会社名 : SMI Amtek Crankshaft Pvt. Ltd.
(2) 所在地 : インド共和国ハリアナ州ダルヘラ  ※ニューデリーから南西80km
(3) 資本金 : 5.4億ルピー
(4) 株主構成 : 住友金属 40%、住友商事 10%、Amtek社 50%
(5) 代表者 : 延吉 良介(住友金属より派遣)
(6) 操業開始 : 2010年4月
(7) 従業員数 : 108人 
(8) 主要設備 : 4,000トンプレスライン、型彫・熱処理設備
(9) 生産能力 : 80万本/年  ⇒  220万本/年(2012年)


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