～材料の再生技術で脱炭素・循環型社会の構築に貢献～ゴムリサイクル工程の生産能力を強化【豊田合成】

2024年10月18日

～材料の再生技術で脱炭素・循環型社会の構築に貢献～
ゴムリサイクル工程の生産能力を強化

豊田合成株式会社（本社：愛知県清須市、社長兼 CEO：齋藤克巳）は、車に使用されるゴムの資源循環を加速させるため、森町工場（静岡県周智郡）のリサイクル工程の生産能力を2倍に強化しました。

自動車業界では、鉄やプラスチックなどの資源循環が進む一方、ゴム製品はリサイクルが難しく、ほとんどが焼却処分（熱利用）されています。当社では、ゴム製品を高品質な原材料に再生できる独自の「脱硫再生※1技術」を用いて、21年度にリサイクル工程を稼働させ、製品の生産時に発生した廃材の活用を進めてきました。

今回、2本目のゴムリサイクル工程の稼働により、生産能力が従来の2倍となる年間1,200トンとなりました。新ラインでは、技術改良によりリサイクルしたゴムの品質も向上したことで、数パーセントだった新材への配合割合を、20パーセントまで引き上げ可能となりました※2。これにより、森町工場で製造するオープニングトリムウェザストリップ※3のほぼ全ての廃材をリサイクルできるようになりました。

今後、リサイクルしたゴムは廃材と同種の合成ゴム※4を用いた他の製品にも適用していきます。さらに現在、天然ゴムなどにも視野を広げた技術開発も進めており、将来的には廃車からゴムを回収する循環システムの確立も目指しています。今後カーメーカーなどとの連携を進め、ゴムのリサイクルにおいて業界をリードしていきます。

ゴムのリサイクル拡大の背景