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SCSKとトヨタコネクティッド、車両のコネクティッドサービス分野で協業
2024年3月18日
SCSKとトヨタコネクティッド、車両のコネクティッドサービス分野で協業
~グローバルで安心・安全なモビリティ社会の実現を目指す~
SCSK株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役 執行役員 社長:當麻 隆昭、以下 SCSK)と、トヨ タコネクティッド株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:山本 圭司 以下、トヨタコネクティッ ド)は、安心・安全なモビリティ社会実現に向け、車両のコネクティッドサービス*1 分野における「販売」「開 発」「研究」「データ利活用」の 4 領域で協業を開始します。SCSKのモビリティサービスと、トヨタコネクティ ッドの後付けデバイスを活用したフリートマネジメントサービス*2 を組み合わせ、東南アジア地域を皮切りに グローバルで安心・安全なモビリティ社会の実現を目指します。
*1 コネクティッドサービス:コネクティッドカーから得たビッグデータを活用し、inCAR の IT サービスを企画・開発・提供。
*2 フリートマネジメントサービス: 法人車両管理者向けの MaaS ソリューション。車両に GPS などを取り付け、車両やその車両の運行を適切に管理するサービス。
■協業の背景
企業経営においてサステナビリティへの取り組みが注目を集めるようになった昨今、「社会課題解決」は
企業の価値創出や競争力強化につながる重要なものです。車両や移動に関連するサービスを提供する
両社にとって、社会インフラである交通の安心・安全を支えることは、社会性と経済性を両立した
「Creating Shared Value(CSV)」の観点でも共通するテーマとなっています。交通に関する社会課題に目
を向けると、世界的に自動車保有台数が増加するなか、車両の不正使用や盗難、利用者の管理に加え、
交通事故やその原因にもなる飲酒運転の撲滅など、車両を取り巻く課題は多岐にわたります。交通事故
を例にとると、自動車保有台数が 2011 年と 2020 年の比較で 273%増となった東南アジア地域が世界的な
増加を牽引する一方で、世界の交通事故死の 28%を同地域が占めており*3、地域特性に応じた課題も浮
き彫りになっています。そのような状況の中、グローバルに事業を展開する両社にとって、日本国内だけで
なく世界中の各地域に目を向け、それぞれの地域特性や事情に応じた事業やサービスを提供することが
責務であると考え今回の協業に至りました。
■SCSKの強みと実績
SCSKは、AI と IT を徹底活用したデータ解析力、車載システムの開発経験、Web サービス領域における
サービス開発力、そしてこれらに基づく新付加価値創造力を強みとしています。また、住友商事グループ
をはじめとした多様かつ広範な顧客とのパートナーシップにより、お客様特有の課題やご要望に基づく、い
ち早いビジネスの実現にも多くの知見を持っています。モビリティ事業ではアルコールチェック記録サービ
スや精度の高い衝突検知サービスの提供に加え、保険業界向けに高度化された事故検知サービス、運
送業界向けへのクラウド型車両管理サービスも取り揃えています。
■トヨタコネクティッドの強みと実績
トヨタコネクティッドは、国内外における MaaS 領域・コネクティッド領域を推進する役割を担っています。世
界中のコネクティッド車両から収集したデータを活用し、より安心安全・快適便利なコネクティッドサービス
の開発・提供、モビリティサービス・プラットフォームの開発や異業種連携により、新たな移動体験を創出
するモビリティサービス創出を目指しています。特にフリートマネジメントサービスの領域では、どの車種に
も接続可能な通信型デバイスを活用し、位置情報や移動履歴を一括で管理できるサービスを提供してお
り、車両管理に課題を抱える多くの企業に導入されてきました。
■今後の展開
今回、SCSKが持つ技術力やサービス開発力に加え既存のモビリティ関連サービスと、トヨタコネクティッ
ドが持つフリートマネジメントサービスを組み合わせ、以下 4 領域での協業を推進します。
① 「販売」
・両社のチャネルを活用した、東南アジア地域のフリート事業者へのサービス導入機会の創出
・新たなチャネルおよびマーケット開拓に向けた調査検討と販売先の拡大
② 「開発」
・両社にて迅速な開発と新たなコンテンツ開発を実現するアジャイル開発チーム組成の検討
③ 「研究」
・東南アジア地域への展開を後押しするコンテンツの拡充(新機能や新サービス)の共同検討と検証
・マルチ OEM や既販車展開に伴うデバイス戦略と高機能化および低価格化の検討
④ 「データ利活用」
・車両データの解析/価値向上に拘った、フリートマネジメントサービスの創出および各種サービスへの
新たな価値生成
両社では、東南アジア地域の一部において 2023 年より車両管理および運転スコアリングを活用した実証 実験を開始しており、本年 4 月に両社のサービスを連携、融合した統合フリートマネジメントサービスの提 供を予定しています。今後、同サービス提供を皮切りに、東南アジア地域での交通社会の安心・安全向上 のため、地域特性に合わせたサービス開発・展開を、「Creating Shared Value(CSV)」に基づき推進してい きます。そしてグローバルでモビリティ社会の地域間格差の解消を目指します。
*3 出典: The WHO Global status report on road Safety 2023
https://iris.who.int/bitstream/handle/10665/375016/9789240086517-eng.pdf?sequence=1
会社概要
商号: SCSK株式会社
代表取締役 執行役員 社長:當麻 隆昭
所在地:(豊洲本社)東京都江東区豊洲 3-2-20 豊洲フロント、東京都江東区豊洲 3-2-24 豊洲フォレシア
設立:1969 年 10 月 25 日
資本金:21,285 百万円
URL:https://www.scsk.jp/
・事業概要
SCSK株式会社は、コンサルティングから、システム開発、検証サービス、IT インフラ構築、IT マネジメント、IT
ハード・ソフト販売、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)まで、ビジネスに必要なすべての IT サービスを
フルラインアップで提供しています。また、IT を軸としたお客様や社会との共創による、さまざまな業種・業界や
社会の課題解決にむけた新たな挑戦に取り組んでいます。
商号:トヨタコネクティッド株式会社
代表取締役社長:山本 圭司
所在地:(本社)愛知県名古屋市中区錦一丁目 11 番 11 号 名古屋インターシティ 14 階
(東京)東京都千代田区神田小川町三丁目 28-5 axle 御茶ノ水 5 階、6 階
設立:2000 年 10 月
資本金:650.5 百万円
URL:https://www.toyotaconnected.co.jp/
・事業概要
トヨタコネクティッドは創業以来、「限りなくカスタマーインへの挑戦」を企業理念に、「最先端の IT×ものづくりの
DNA」でサービスの開発・提供をおこなってきました。国内外のテレマティクスサービスの企画、展開を柱にビッ
グデータを活用した MaaS 事業、車両データを活用したコネクティッド事業、セールスからアフターサービスまで
サポートするディーラーインテグレーション事業、Web サイトのデータ分析によるマーケティングソリューションを
提供するデジタルマーケティング事業という四つの事業ドメインでさらなるカスタマーインを目指しています。
本件に関するお問い合わせ先
【製品・サービスに関するお問い合わせ先】
SCSK株式会社
モビリティ事業グループ モビリティサービス事業開発センター 事業推進部 梅山
E-mail:S-Fleet-info@scsk.jp
トヨタコネクティッド株式会社
エンタープライズ事業部 フリートビジネス室 サービス推進 G 谷脇
E-mail:list-fleetmanagement@mail.toyotaconnected.co.jp
【マスコミ・報道機関からのお問い合わせ先】
SCSK株式会社
サステナビリティ推進・広報本部 広報部 土岐
TEL:03-5166-1150
トヨタコネクティッド株式会社
グローバル経営企画部 戦略広報 G 富岡
TEL:052-219-6700 (代表)
E-Mail:pr@mail.toyotaconnected.co.jp
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