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完全自動運転の実現に必須のC-V2X機能を搭載した5G対応通信モジュール 車載用5G NRモジュールを開発、サンプル出荷を開始【アルプスアルパイン】

2021年3月17日

完全自動運転の実現に必須のC-V2X機能を搭載した5G対応通信モジュール
車載用5G NRモジュールを開発、サンプル出荷を開始

 

 アルプスアルパイン株式会社(TOKYO:6770、社長:栗山 年弘、本社:東京(以下「アルプスアルパイン」)は、日本企業として初めて車載用の5G NR※1モジュール「UMNZ1シリーズ」を開発。自動車における5Gソリューションの社会実装を加速させるべく、3月よりサンプル出荷を開始しました。

 超高速・超低遅延・多数同時接続を特長とする第5世代移動通信システム(5G)は、今後の通信社会を支える重要な技術です。CASE(Connected、Autonomous、Shared & Services、Electric)の大変革期にある自動車業界においてもその恩恵は大きく、自動車が各種交通インフラや他車、歩行者などと通信して相互連携するV2Xシステムと5Gを組み合わせることで、交通状況をナビゲーションへリアルタイムに反映したり、高解像度動画を即時ダウンロードして車室内ディスプレイで楽しむといったIVI(In Vehicle Infotainment)の高度化や、各種センサの情報から自動車の状態を把握し保守点検を効率化する自動車のIoT化に寄与すると言われています。中でも期待されているのが、従来のV2Xシステムでは補完しきれなかった、信号や他車の状況に合わせた速度調整など完全自動運転に必須な機能の実現です。

 V2Xシステムと5Gを応用した新たな車載通信システムの早期確立が求められています。その一方で、これを実現するためには従来の4G:LTEに対する通信機能の高度化とV2X対応による多機能化で複雑な処理が必要となるため、自己発熱でモジュールが高温化してしまい、本来の製品パフォーマンスが発揮できなくなる課題があります。さらに、多機能化に伴うモジュールの大型化に対して、顧客基板への実装を考慮したモジュール設計の最適化も求められています。その開発難易度の高さや必要な開発リソースの大きさから、製品化には高いハードルがありました。

 アルプスアルパインがこの度、日本企業として初めて開発したC-V2X機能搭載の車載用5G NRモジュール「UMNZ1シリーズ」は、3GPP※2Rel.15規格に準拠した製品です。自己発熱を抑えるとともに実装後のセット内部での放熱性能も考慮した独自構造を採用することで、常に最大限の製品パフォーマンスを発揮することができます。また、独自設計によりモジュールの平坦度を制御することで、車載品質に適合した製品設計を実現し、お客様側での安定した実装を可能とします。その他、グローバル各地域ごとで規格の異なる周波数帯に対応したコンパチタイプであるため、お客様の開発工数削減に貢献します。

 本製品は3月よりサンプル出荷を開始しており、お客様に実際にご利用いただくことでV2Xシステムと5Gによる次世代通信ソリューションの社会実装を推進します。

 アルプスアルパインではこれまで、Bluetooth®やWi-Fi®技術を車載向けに応用した各種製品開発において業界をリードしてきました。C-V2Xにおいても、中国のC-V2Xチップサプライヤーとの生産・開発に関する相互補完パートナーシップ締結によるV2Xプロトコルを内蔵したオールインワンモジュールの開発※3や、中国での相互接続性テストへの参加、無錫市C-V2X特区での継続した実証実験の実施など、C-V2Xの導入で世界をリードする中国地域における取り組みを中心に、業界に先駆けて技術開発を進めていますが、本製品は中国以外のグローバル用途を目的としており、各国の周波数バラエティ対応、並びにDSDA※4対応をオプションとして幅広い用途に対応できる設計としております。今後も、自動車による安全・安心・快適な移動の実現に向けて、当社が強みを持つコネクティビティの領域においてもさらに取り組みを推進してまいります。

※1 5G New Radioの略。5G用に仕様策定された電波による無線アクセス技術
※2 3GPP (Third Generation Partnership Project):次世代移動通信システムの仕様の検討・作成を行う標準化プロジェクト
※3 2020年9月28日発表「Cellular-V2Xオールインワンモジュールを開発、量産開始」
   https://www.alpsalpine.com/j/news_release/2020/0928_01.html
※4 Dual SIM Dual Activeの略。1台の製品にて2つのセルラーネットワークを同時に利用することができる技術

 

【主な特徴】
実装性に優れた日本企業初の車載向け5G NRモジュール

1. 放熱性能を高めパフォーマンスを安定化する独自構造
2. 平坦度を制御し実装を安定化する独自設計
3. お客様の開発工数を削減するコンパチタイプ

 

【主な用途】
・テレマティクス制御ユニット(TCU)
・V2Xオンボードユニット(OBU)
・V2X ロードサイドユニット(RSU)

 

【主な仕様】

製品名(番号) UMNZ1シリーズ
外形サイズ(W×D×H) 60.0mm×60.0mm×4.5mm
対応モデム 2G:GSM、3G:WCDMA、4G:LTE、5G:NR
対応仕向け Global band対応
使用温度範囲 -40~+85℃
電源電圧 +5.0/+3.7V
対応機能 Cellular、C-V2X、DSDA、GNSS、etc






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