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2025.02.19

日産自動車、日本市場でグリーン鉄の採用を拡大

2025年2月7日

  

  

日産自動車、日本市場でグリーン鉄の採用を拡大
2025年度の使用量を約5倍に増加

  

  

  

  

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:内田 誠)は、日本市場において製造時のCO2排出量を削減したグリーン鉄鋼板の採用を拡大すると発表しました。これにより2025年度に日本で生産する車両全体の鋼板使用量に占めるグリーン鉄は2023年度比で約5倍に増加する見込みです。

日産は、2030年までに製品のライフサイクル*1全体でのCO2排出量を30%削減し、2050年までにカーボンニュートラルを実現することを目指しています。この目標を達成するため、素材の調達段階から脱炭素に向けた取り組みを強化しています。

鉄の製造においては、発生するCO2の多くが高炉で鉄鉱石を還元するプロセスに由来しています。そのためグリーン鉄は、原料を鉄鉱石から低炭素還元鉄に置き換えることで還元プロセスにおけるCO2排出量を削減したり、生産方法そのものを高炉製法から電炉製法に切り替えることで製鉄時のCO2排出量を削減しています。鉄部品は車両重量の約60%を占めており、2050年までにクルマのライフサイクル全体におけるカーボンニュートラルを実現するためには、製造プロセスからCO2排出量を削減したグリーン鉄の採用を促進する取り組みが不可欠です。

そのため、日産は2023年より株式会社神戸製鋼所の「Kobenable® Steel」*2を採用するなど、日本市場において、いち早くグリーン鉄の導入に取り組んできました。今回、新たに日本製鉄株式会社の「NSCarbolex® Neutral」*2、JFEスチール株式会社の「JGreeX®」*2、ポスコ社のCarbon reduction allocated steelも採用し、グリーン鉄の使用量を大幅に拡大する予定です。なお、これらのグリーン鉄は、製造時のCO2排出量をマスバランス方式*3で削減しています。

日産は、サステナビリティを事業の中核に据え、よりクリーンで安全、インクルーシブな世界を目指しています。今後もあらゆるビジネスの側面で、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを加速していきます。

  

*1 クルマのライフサイクルには、原材料の採掘から、生産、クルマの使用、使用済み自動車のリサイクルや再利用までを含みます。
*2 「Kobenable」は 株式会社神戸製鋼所、「NSCarbolex」は日本製鉄株式会社、 「JGreeX」はJFEスチール株式会社の登録商標です。
*3 製品製造プロセス全体のCO2排出量の削減効果を一部の鉄鋼製品に集約し、CO2排出原単位の低い鉄鋼製品とみなすこと

  

  

  

以上

  

  

  

  

  

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