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2025.01.22
スズキ、永大化工株式会社とCO2排出量削減を実現した 「モノマテリアル・フロアマット」を共同開発
2024年12月25日
スズキ、永大化工株式会社とCO2排出量削減を実現した
「モノマテリアル・フロアマット」を共同開発
- フロアマットの水平リサイクルによるカーボンニュートラル社会実現への貢献を目指して -
スズキ株式会社(以下「スズキ」)は、車両用フロアマットの製造・販売を展開する永大化工株式会社(本社:大阪市平野区代表取締役 社長 浦義則、以下「永大化工」)とCO2排出量削減を実現した「モノマテリアル・フロアマット」を共同開発しました。開発品は今後、スズキの四輪製品用純正用品に採用していく予定です。
「モノマテリアル・フロアマット」は、フロアマットのパイル素材(カーペット糸)を従来製品のポリプロピレンから、サステナブル素材であるリサイクルポリエステルに置き換えることで、マット製造時のCO2排出量を削減することに加え、従来製品が複合体であるために分離・リサイクルが困難であった課題に対応した、製品全てがポリエステル100%で構成されたものです。
また、「モノマテリアル・フロアマット」はバッキング(裏面材料)にリサイクルポリエステル不織布を採用することにより、大幅な軽量化を実現しています。従来製品との比較で重量を約40%削減※1することで、原材料製造時のCO2排出量削減や、燃費の改善、製品輸送時のCO2排出量削減への寄与が見込まれます。
加えて、ポリエステル不織布バッキングのマットでは止水性の担保が課題とされる中、「モノマテリアル・フロアマット」は止水性を担保※2。軽量化と機能性を両立しました。
さらに、「モノマテリアル・フロアマット」およびマットのリサイクル技術の開発成功により、従来製品では不可能であった、マット製造時に発生する端材を樹脂材料にリサイクルし、カーペットのパイル・バッキング原料として再利用する水平リサイクル技術を確立しました。これにより、リサイクルポリエステルの使用と軽量化を通じて、従来製品と比較してCO2排出量を約70%削減※3することが可能となります。
将来的には市場で使われた「モノマテリアル・フロアマット」の回収からリサイクルを目標とすることで、より一層カーボンニュートラル社会の実現に貢献することを目指していきます。
スズキと永大化工は、各種プラスチックのリサイクル技術と樹脂成形加工のノウハウを持ち寄り、協力することで、将来のカーボンニュートラルに向けた新しい車両用品のご提案へつなげたいと考えています。
※1 永大化工の小型車用フロアマット従来製品標準重量との比較
※2 スズキ試験法による試験・調査結果
※3 フロアマットの原材料製造に係るCO2排出量比較
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