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2025.01.21
SABIC、1 億超米ドルを投じたシンガポールのULTEM™樹脂製造 施設が稼働を開始し、アジア太平洋地域で高まる需要に対応
2024年11月8日
SABIC、1 億超米ドルを投じたシンガポールのULTEM™樹脂製造
施設が稼働を開始し、アジア太平洋地域で高まる需要に対応
・この施設は、航空宇宙、ヘルスケア、5G、人工知能(AI)、電気自動車(EV)などのハイテク産業の需要に対応。
世界的な総合化学企業であるSABIC は本日、シンガポールに1 億7,000 万米ドル(2 億2,000 万シンガポール
ドル)を投じて新設したULTEM™樹脂製造施設を正式に開設したことを発表した。この新しい施設は高性能
熱可塑性プラスチックのULTEM 樹脂を生産し、SABIC にとって同地域で初となる先進的な特殊化学品製造施
設である。この新施設は、日本や中国を含むアジア太平洋地域のハイテク産業や製造業で急速に高まる需要
に応えるものであり、ULTEM 樹脂の生産量を世界全体で50%以上増加させるというSABIC の目標を支える戦
略的な取り組みである。
施設の開所式には、シンガポールの貿易産業省(MTI)および文化・社会・青年省(MCCY)の上級国務大臣
であるLow Yen Ling 氏、SABIC 取締役会会長のKhalid H. Al-Dabbagh、SABIC 最高経営責任者のAbdulrahman
Al-Fageeh、およびシンガポール駐在サウジアラビア王国大使館の副大使であるOmar Al-Harthi 氏が出席した。
シンガポール経済開発庁(EDB)の支援を受けたこの新施設は、複雑で要求の厳しいサプライチェーンの要
件に対応するため、高性能材料の信頼性の高い現地供給に向けたSABIC の取り組みを強化するものである。
シンガポール貿易産業省(MTI)および文化・社会・青年省(MCCY)の上級国務大臣であるLow Yen Ling 氏
は「SABIC による新施設の開設は、アジアへのゲートウェイとして、また化学品部門の主要拠点として、シ
ンガポールのポジションを明確に示すものです」とコメントしている。
SABIC でCEO を務めるAbdulrahman Al-Fageeh は「私たちは、SABIC の高い製造能力を活用し、シンガポー
ルにおいて世界で最も先進的なプラスチックの一つを生産できることを嬉しく思います。
このULTEM 樹脂製造施設は、この地域のハイテク産業と先端製造業に対する当社の長期的な取り組みを反映
し、先進的アプリケーションの成長を支援するものです。私たちは、シンガポールの広範囲に及ぶ貿易協定
によって、競争力をもってこの地域の市場にサービスを提供することができます」と話している。
シンガポール経済開発庁のLim Wey Len 副長官は「SABIC の新しいULTEM 工場の開設は、アジアで高まる高
性能特殊化学品の需要に応える拠点としてシンガポールへの信頼を表すものです。私たちは、新工場の高度
な製造能力がシンガポールの化学部門を強化し、モビリティやエレクトロニクスなどの成長分野における顧
客のニーズに対応していくことを楽しみにしています。今後も私たちは、世界に向けて最先端の材料ソリュ
ーションを生み出すために、ここシンガポールの私たちの才能と能力に投資していただけるSABIC のような
志を同じくするパートナーを歓迎いたします」と話している。
シンガポールにおけるSABIC の役割
SABIC は世界的な知識移転や現地人材のスキル向上を図ることで、世界最先端の技術を活用したプラスチッ
クの生産を効果的に管理できるよう、労働力の能力強化にも注力している。こうした人材開発と世界的な専
門知識の活用を統合し拡張する総合的なアプローチは、地域の人材を基盤としたアジアにおけるハブの確立
に寄与するものである。
SABIC の先端材料は、高性能ULTEM 樹脂を用いたアプリケーションを通じて、自動車、ヘルスケア、通信分
野にまで採用が広がっており、持続可能なハイテク製造におけるシンガポールのリーダーシップに不可欠な
ものとなっている。
この新しい施設はシンガポール政府の強力な支援によって、地域のハブとしての戦略的な位置づけと広範な
自由貿易協定ネットワークの恩恵を受けていることから、SABIC は同地域に対する効率的なサービスの提供
が可能となっている。
以上
フォトキャプション
Abdulrahman Al-Fageeh、SABIC最高経営責任者 |
左から右: 1. Abdullah Al-Graini、SABICシンガポール/SEA担当リーダー 2. Omar Al-Harthi、シンガポール駐在サウジアラビア王国大使館副大使 3. Abdulrahman Al-Fageeh、SABIC最高経営責任者 4. Low Yen Ling、シンガポール貿易産業省(MTI)および文化・社会・青年省(MCCY)上級国務大臣 5. Khalid Al-Dabbagh、SABIC取締役会会長 6. Lim Wey Len、シンガポール経済開発庁副長官 7. Sami Al-Osaimi、SABICポリマー戦略事業部門担当上級副社長 8. Sergi Monros、SABICスペシャリティー事業部副社長 |
中央:Low Yen Ling、シンガポール貿易産業省(MTI)および文化・社会・青年省(MCCY)上級国務大臣 左:Khalid Al-Dabbagh、SABIC取締役会会長 右:Abdulrahman Al-Fageeh、SABIC最高経営責任者 |
SABICについて
SABIC(サウジ基礎産業公社)は、サウジアラビアのリヤドに本社を置く化学製品のグローバルカンパニーである。SABICはアメリカ大陸、ヨーロッパ、中東およびアジア太平洋地区を拠点として、化学品、汎用製品、高機能性プラスチックス、肥料といった製品の世界規模での生産活動を行っている。
SABICは、主要産業におけるビジネスチャンスを特定し、最終用途のアプリケーションを開発することで、自動車、衛生・ヘルスケア、電気電子、包装、農業、消費財、建築・建設、といった産業に携わる顧客をサポートしている。
SABICは世界140か国以上の顧客にサービスを提供し、3万1,000人近くの従業員を全世界で雇用している。SABICでは、イノベーションと独創性の育成を促進するため、グローバルで11,000件近くの特許取得および特許出願を行っているほか、テクノロジー&イノベーションセンターのグローバルネットワークを有している。
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