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2026.03.10

日産自動車、シニアドライバーの安全運転を促進する『むすんでひらいて あしゆび体操』を北里大学と共同で制作

2026年2月24日

  

  

日産自動車、シニアドライバーの安全運転を促進する『むすんでひらいて あしゆび体操』を
北里大学と共同で制作

  

  

  

  

  

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:イヴァン エスピノーサ)は、シニアドライバーの安全運転を支援・啓発する取り組みとして、北里大学との共同研究を基に「むすんでひらいて あしゆび体操(以下、あしゆび体操)」を制作しました。本体操は日々の生活の中で足指を鍛え、身体機能や安全意識を高めることで、安全運転や安全な歩行を応援したいとの思いから考案されました。日産は今回のプロジェクトを交通安全啓発活動「ハローセーフティキャンペーン」*1の一環として実施します。

日産が北里大学と2022年から進めている研究において、足指で地面をつかむ力(足指の握力)がドライバーの運転操作に影響を与えることが分かりました。足指の握力が低下すると、ハンドル誤操作の増加、アクセル操作の粗さ、ブレーキ反応の遅れなど、さまざまな悪影響が生じます。これらの課題を改善するために、「あしゆび体操」は考案されました。本体操を行うことで、足指の握力が向上するだけでなく、アクセル・ブレーキのペダル操作に必要な足首の可動域が広がる傾向も、シニアを対象とした調査で確認されています。*2

  

  

歌・演奏、足の出演:新潟医療福祉大学、及び附属インターナショナルこども園の皆さん

  

  

「あしゆび体操」には、主に以下の3つの効果が期待されます。
①足指で地面をつかむ力が高まり、転倒予防や歩行機能・運動能力の向上につながる
②体の重心が安定し、クルマの安全運転や安全歩行に必要なしっかりとした姿勢づくりにつながる
③クルマの運転操作に必要な足裏やふくらはぎの筋肉を鍛えることで、安全運転を行いやすくなる

本体操は、童謡「むすんでひらいて」の音楽とリズムに合わせて行う体操です。動きをシンプルにした「基礎編」と、足首の動きも取り入れた「上級編」の2種類を用意しています。日産の公式YouTubeで動画を公開しており、映像を見ながら楽しく取り組んでいただけます。
日産は今後も、より安全な技術を開発し、幅広い車種への搭載を進めながら、交通安全や安全運転の啓発活動にも積極的に取り組み、交通事故のないゼロ・フェイタリティ社会の実現を目指してまいります。

  

  

【本体操の位置づけ】

日産は2021年に、産学連携によるバーチャル研究所「交通安全未来創造ラボ」を設立し、交通事故の要因解明やその解決策の研究に取り組み、得られた知見や情報を広く発信・啓発する活動を行ってきました。
今回の「あしゆび体操」は、北里大学が蓄積してきた理学療法・老年学の知見・データと、日産の運転行動解析のノウハウを組み合わせて開発したものです。高齢者の身体機能計測、運転シミュレーターや実車を用いた運転操作データの取得や解析などを行い、その研究成果をもとに、高齢者が簡単に楽しく実践できる体操として制作しました。 本体操は、映像や音楽がなくても実施できるため、クルマの運転前やちょっとした隙間時間など、いつでもどこでも手軽に行うことができます。また、高齢者に限らず、運動不足が気になる方など、子どもから大人まで幅広い年代にお勧めできるもので、家族や地域の皆さんと一緒に楽しめる運動となっています。

  

  

【日産と北里大学による研究結果から分かる足指握力の重要性】

先行研究により、足指の握力低下は運動能力全般に関連することが分かっています。運動不足や社会環境・生活環境の変化、加齢などによって足指の握力が低下すると、転倒しやすくなる、歩行能力が低下する、姿勢が悪化する、バランスを崩しやすい、素早い動きができなくなるなど、さまざまな面で影響が生じます。
今回、日産と北里大学の研究により、足指の握力はドライバーの運転操作と関連することが明らかになりました。足指の握力が低下すると、ハンドル操作のエラーが増える、アクセル操作が粗くなる、ブレーキ反応が遅れるなどの影響が見られます(図1)。こうした課題に対応するため考案したのが、「あしゆび体操」です。

*運転には認知機能に加え、全身の筋力、柔軟性、バランス能力が必要です。「あしゆび体操」はその一助となるものです。

  

  

  

【今後の活動】

日産グローバル本社ギャラリーにおいて映像の放映やシニア講座の開催などの啓発活動を検討中です。

  

  

【本活動に参画いただいている交通安全未来創造ラボのアカデミア、団体】

・「あしゆび体操」の考案…北里大学 上出 直人 医療衛生学部准教授 (理学療法、老年学)

・「あしゆび体操」の効果検証…桐蔭横浜大学 尾山 裕介 准教授、新潟医療福祉大学 亀岡 雅紀 助教、北陸大学 坂口 雄介 助教、健康・生きがい開発財団(神奈川健生・石川健生)

  

  

■「むすんでひらいてあしゆび体操」の解説動画:https://youtu.be/p_baWViQ5Gs

  

  

*1 ハローセーフティキャンペーンとは、1972年から日産が日本で実施している交通安全活動です。
*2 詳細については、別紙をご参照ください。

  

  

  

  

  

  

別紙

  

  

『むすんでひらいて あしゆび体操』により、足指握力、足首可動域、注意機能が向上
-横浜・新潟・金沢の3地域合同による効果検証結果-

  

  

◆実験概要

・対象者:横浜市、新潟市、金沢市の地域在住高齢者47名(男性18名、女性29名:平均年齢72.2歳)
・期間:2025年9月~12月のうち、2ケ月間
・実施内容:2ケ月間の健康講座(健康講話や軽体操の実施)への参加(1~2週間に1回)
 自宅での生活活動改善(あしゆび体操、散歩、つま先立ち調理、草むしり・ガーデニングなど)
・検証項目
 (1)即時効果:足指握力、足関節可動域(足首の柔軟性)、開眼片脚立ち(バランス能力)
 (2)継続的効果:足指握力、足関節可動域、開眼片脚立ち、Trail Making Test Part B(TMT-B)(注意機能)

  

  

◆結果
(1)「あしゆび体操」実施直後の即時効果

足指握力が10.5%、足関節可動域が8.5%向上

→ 足指を動かすことで、足の筋肉が一時的に活発に使われる状態になり、足指握力が高まることが分かりました。また、足首を動かす動作により、足関節可動域も向上したと考えられます。

  

  

  

(2)「あしゆび体操」を含めた2ケ月間の生活活動改善実施後の継続的効果

足指握力が25.0%、TMT-B(注意機能)が15.7%向上

→ 「あしゆび体操」の継続による効果も確認されました。また、他の生活活動の改善を組み合わせることで、身体機能だけでなく注意機能の向上もみられました。TMT-Bは複雑な注意力や判断力を必要とするテストであり、運転操作に必要な注意機能をより強く反映しています。

  

  

  

◆本検証のまとめ

 「あしゆび体操」には、足指握力、足関節可動域、注意機能について向上効果のあることが分かり、クルマの安全な運転や歩行に良い影響を及ぼす可能性のあることが分かりました。生活・交通環境の異なる3地域でほぼ同様の効果が確認され、地域差に左右されにくく、幅広い地域で活用できる体操だと考えられます。
 (桐蔭横浜大学、新潟医療福祉大学、北陸大学)

  

  

  

  

  

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