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2025.11.19
日産自動車、令和7年度 関東地方発明表彰にて「神奈川県発明協会会長賞」、および「発明奨励賞」を受賞
2025年11月7日
日産自動車、令和7年度 関東地方発明表彰にて
「神奈川県発明協会会長賞」、および「発明奨励賞」を受賞
日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:イヴァン エスピノーサ)は7日、公益社団法人発明協会が主催する「令和7年度 関東地方発明表彰」において、「CO2排出削減を実現するシリンダーボア溶射膜」に関する特許(特許7161683号)が神奈川県発明協会会長賞、および「ハンズオフ機能付き自動運転技術」に関する特許(特許7124963号)が発明奨励賞を受賞したことを発表しました。表彰式は、2025年11月20日(木)に水戸市民会館にて開催される予定です。
神奈川県発明協会会長賞受賞技術 特許(特許7161683号)技術:「CO2排出削減を実現するシリンダーボア溶射膜」
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本特許に関する技術は、エンジン内部の摩擦抵抗を低減することで燃費向上とCO2排出削減を両立する、日産独自の先進技術です。従来の鋳鉄ライナーに代わり、アルミニウム合金製のシリンダーブロックにステンレス材を溶射することで、軽量化と高耐食性を実現。これにより、EGR(排気再循環)システムの採用拡大が可能となり、排気ガスの浄化性能が向上します。なお本技術は、2022年2月よりエクストレイルとローグに採用されています。持続可能な社会の実現に向け、グローバルでの採用が進んでおり、国際的にも実用性、独創性、社会的意義の観点で高い評価を受けています。
開発をリードしたCP&車両性能技術開発本部 材料技術部の平山 勇人は、受賞にあたり以下の通りコメントを述べました。「この技術は、燃費向上と環境負荷低減を両立するために、不可能を可能にする挑戦と開発/生産双方の創意工夫によって生まれました。自動車のカーボンニュートラル推進は、サステナブルな社会の実現に向けた重要な課題です。今回の受賞を通じて、私たちの技術がその一助となっていることを認めていただけたことに、深い喜びと責任を感じています」
発明奨励賞受賞技術 特許(特許7124963号)技術:「ハンズオフ機能付き自動運転技術」
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本特許に関する技術は、同一車線内でハンズオフを可能にするための技術です。この技術を採用したProPILOT 2.0では、同一車線走行時にはドライバーが常に前方に注意し、道路・交通・自車両の状況に応じ直ちにハンドルを確実に操作できる状態にある限りにおいて、ハンズオフが可能*¹です。ProPILOT 2.0は、2019年にスカイラインへの搭載を皮切りに、日産のEVフラッグシップであるアリア、家族のミニバンとして好評なセレナに搭載されています。事故の未然防止を目指す日産の長年の運転支援研究の成果であり、快適で疲れにくいドライブ体験を提供します。
開発をリードした電子技術・システム開発本部 AD/ADAS先行技術開発部の伊東 敦は、受賞にあたり以下の通りコメントを述べました。「ProPILOT2.0は、より多くのお客さまの運転を支援することで、安全なモビリティ社会の実現を目指して開発しました。発売以来、多くの方々から高い評価をいただいており、誇りと喜びを感じています。」
日産は、「人々の生活を豊かに。イノベーションをドライブし続ける」というコーポレートパーパスに基づき、革新的な商品や新技術を通して、持続可能な社会の実現を目指しています。これまでに、全国および関東地方発明表彰において、電動化、および知能化の分野における技術で、環境性能と安全性を高める革新的な発明により多くの賞を受賞してきました。
*1:対面通行路、トンネル内、急なカーブ路、料金所・合流地点及びその手前などでは、ハンズオフできません。ハンズオフができない区間に入るときにはシステムが事前にドライバーに報知するので、ドライバーはハンドル操作をする必要があります。
以上
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