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2025.11.04

京都大学×スズキ共同開発、小学生向け手書きプログラミング教材 「ドロモビでプログラミングをはじめよう」無償提供開始

2025年10月16日

  

  

京都大学×スズキ共同開発、小学生向け手書きプログラミング教材
「ドロモビでプログラミングをはじめよう」無償提供開始

  

  

  

  

  

国立大学法人京都大学(以下、京都大学)工学研究科の廣谷潤准教授と教育学研究科の西岡加名恵教授らは、スズキ株式会社(以下、スズキ)と共同で小学生向けプログラミング教材を開発し、「ドロモビでプログラミングをはじめよう」の無償提供を開始いたします。

  


  

  

◎開発背景

情報技術の進化により、論理的思考や課題解決力は社会で欠かせない力となっています。2020年度から小学校でプログラミング教育が必修化されましたが、現場では使いやすい教材が不足していました。
京都大学の廣谷准教授は、理系人材の減少に危機感を抱き、小学生の段階から理系教育を充実させる必要性があると考えました。同大学教育学部演習科目「学校探究ゼミナール」に参加し、小学校での授業や先生方と対話を重ねる中で、小学生向けプログラミング授業の教材の重要性を痛感したため、公益財団法人スズキ財団からの助成を通じて交流のあったスズキに共同開発を提案しました。子どもたちの学びを未来の研究やものづくりへとつなげ、次世代の理系人材育成に貢献したいという廣谷准教授の想いにスズキも共感し、両者で「学校探究ゼミナール」などの活動を取り入れた教材を共同で開発しました。

  


  

  

◎教材の特長

今回開発した教材は、①紙と筆記用具、小学生が持つ端末さえあれば利用できる設計、②論理的思考と“工学の楽しさ”を感じる機会の創出、③授業以外でも家族や友達といつでも楽しんで利用できる、の三つの観点から開発しました。
この教材をプログラミング授業で活用いただくことで、子どもたちの論理的思考力や問題解決能力の育成を支援するとともに、教育現場の課題解決にも寄与することが期待されます。 今後、京都大学は協力いただける学校現場での教育効果の検証を進め、スズキは使いやすさの向上に取り組み、教材のさらなる改良を目指してまいります。

  


  

  

◎使用方法

  

①児童は配布されたプリントの命令ブロックに、鉛筆でプログラムの指示を記入
②タブレットやパソコンから、スズキが開発したWebアプリ「ドロモビ」を立ち上げ、そのプリントを撮影
③読み取った情報をデジタルデータに変換する技術(OCR)と画像処理技術を用いて、プリントに書かれた命令を読み取り、プログラムとして解析
④解析されたプログラムに基づき、画面上のキャラクターや車が動くため、プログラミング結果がすぐに確認できる

  

京都大学とスズキは、この取り組みを通じて学校教育現場が抱えるプログラミング教育の課題を解決し、子どもたちがプログラミング的思考を養うためのさらなるきっかけづくりを目指します。

  


  

  

<プログラミング教材概要>

教材名 ドロモビでプログラミングをはじめよう
教材内容
学習目安時間 45分
利用料金 無償
提供開始日 2025年10月16日

  

  

  

  

  

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