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2025.10.31
次世代AD・ADASの開発強化に向け、米国Helm.ai社に追加出資【本田技研工業】
2025年10月15日
次世代AD・ADASの開発強化に向け、米国Helm.ai社に追加出資
Hondaは、教師なし学習※1によるAI技術に強みを持つHelm.ai（本社：米国カリフォルニア州、CEO：Vladislav Voroninski）に追加出資を行うことを決定しました。Helm.aiが今後のさらなる成長に向けて新たな資金調達を行う中、Hondaも追加出資を行うことで、End-to-End（E2E）による次世代AD（自動運転）・ADAS（先進運転支援システム）の開発を一層強化します。
Helm.aiは、2016年11月に設立されたAIソフトウェアのスタートアップ企業です。Hondaは、グローバルなオープンイノベーションプログラム「Honda Xcelerator（ホンダ・エクセラレーター）」※2を通じて、2019年よりHelm.aiとの協業を開始しました。2022年には、出資を通じて両社の連携を強化し、Helm.aiの先進的なAI技術とHondaの技術を融合させた独自ソリューションの研究開発を加速させています。
さらに、2025年7月に両社は、環境認識から意思決定、車両制御までを担うE2EのAIアーキテクチャーによる次世代AD・ADASの開発強化を目的として、複数年にわたる共同開発契約を締結しました。
今回の追加出資は、この大きな方向性のもと、両者の関係性をさらに強化するものです。Hondaは、Helm.ai独自のDeep Teaching™（ディープ ティーチング）※3技術や、生成AIを活用することで、目的地までの全ルートにおいて、一般道か高速道路かを問わずアクセルやハンドルなどの運転操作を高度に支援する次世代ADASの開発を一層加速させ、2027年頃に北米や日本で投入を予定する、EV・ハイブリッド車の主力ラインアップへ幅広く適用することを目指します。
今後もHondaは、E2Eをはじめとする最先端のAIによる独自の次世代AD・ADAS開発を加速させ、世界中のお客様に信頼性の高い自動運転技術をスピーディーに提供することで、「Hondaの二輪・四輪が関与する交通事故死者ゼロ」の実現に向けた取り組みを加速していきます。
※１ AIを支える技術である機械学習の手法の1つ。入力データに対してどのような正解を導き出すかを学習させる「教師あり学習」と異なり、機械に正解を与えずに学習させ、自力でデータの規則性や特徴を導き出す学習方法
※２ 現在のプログラム名称は「Honda Xcelerator Ventures」。スタートアップ企業とHondaのコラボレーションを促進するオープンイノベーションプログラムであり、本田技研工業株式会社の子会社 ホンダ・イノベーションズ株式会社がグローバルに推進している
※３ Deep Teaching™は、教師なし学習技術の一つであり、大量のデータを活用してAIモデルを効率的に学習させる手法。大規模な人手によるアノテーションや膨大な車両フリートを必要とせず、学習の効率性とスケーラビリティーの向上を実現するアプローチ
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本田技研工業株式会社 執行職 四輪事業本部 SDV事業開発統括部長 四竈 真人（しかま まひと）のコメント |
「今回の追加出資は、安全で信頼性の高い独自の次世代AD・ADASを、スピーディーにお求めやすく提供するための重要な一歩です。Helm.aiとの協業を通じて、次世代AD・ADASシステムの実用性を高めるAI技術の開発を加速し、お客様に驚きと感動を与えるような移動体験の提供を目指すとともに、2050年に“Hondaの二輪・四輪が関与する交通事故死者ゼロ”の実現という高い目標に向けた取り組みを一層強化していきます」
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Helm.ai社 CEO Vladislav Voroninskiのコメント |
「この度、Hondaとの関係性をさらに深めることができ、大変光栄に思います。Hondaのエンジニアリングの知見と、Helm.aiのモジュール化されたE2E AIソフトウェア、そして独自のDeep Teaching™技術を融合させることで、次世代AD・ADASソフトウェアの開発を一層加速します。両社の協業を通じて、高い信頼性と量産性を兼ね備えたソリューションを提供し、Hondaの次世代AD・ADASシステムのグローバル展開を力強く支援していきます」
Helm.ai社 概要
本社：米国カリフォルニア州レッドウッドシティ
事業概要：AI画像認識などのソフトウェアの開発・提供
代表者：Vladislav Voroninski
創立：2016年
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