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2025.09.26

童夢製レーシングカー「RL-81」「トヨタ・童夢 85C-L」 富士モータースポーツミュージアム企画展に展示

2025年9月5日

  

  

童夢製レーシングカー「RL-81」「トヨタ・童夢 85C-L」
富士モータースポーツミュージアム企画展に展示


~日本のル・マン24時間レース挑戦史とトヨタとの歩みー制覇への出発点を刻んだ、
挑戦と技術革新の記憶を伝える2台~

  

  

  

株式会社童夢(本社:滋賀県米原市)は、富士モータースポーツミュージアムにて2025年9月18日より開催される企画展「耐久レースと日本 ~クルマを鍛えた進化の足跡~」に、当社が開発したレーシングカー2台を出展することをお知らせいたします。
展示される車両は以下のとおりです。

  

  

童夢 RL-81(1981年)

  


https://dome-museum.com/016_dome_rl_81.html

  

  

  

トヨタ・童夢 85C-L(1985年)

  


https://dome-museum.com/023_toyota85c.html

  

  

  

 1982年以降、FIAのスポーツカー規定改定により、スポーツカー世界選手権とル・マン24時間レースは、新規定グループCにより闘われるようになりました。これを受けて童夢は、トムスと共にグループCレースへの進出を決め、1982年に童夢が開発したシャシーにトヨタのターボ過給2T-GT改エンジンを搭載した童夢トムス・セリカCを開発、国内で開催された世界耐久選手権(WEC in JAPAN)に参戦しました。この時用いられた2T-GT改は、本格的なレース活動再開を模索するトヨタが、世界ラリー選手権(WRC)のために開発したものでした。そして、翌1983年からは全日本スポーツプロトタイプカー選手権(JSPC)を舞台に、童夢とトムスは、トヨタ・エンジンを搭載したRC83、84CでグループCレース活動を展開しました。
 今回展示される”トヨタ・童夢85C-L”は、1985年に開発された、アルミハニカム材を多用して童夢が開発した高剛性モノコックフレームに、トヨタ4T-GT改エンジン(直列4気筒2.1Lターボエンジン)を搭載したグループC車両です。85Cは、童夢とトムス以外にも国内プライベートチームに供給され、JSPCシリーズを闘いましたが、童夢とトムスはトヨタの支援を得て、ル・マン24時間レースにも参戦しました。このとき用意された、リヤカウルを後方へと延長してリヤウイングをカウル一体型のものに改めたル・マン仕様の車両が85C-Lです。
 日本人ドライバー3名(中嶋悟/関谷正徳/星野薫)が乗った85C-Lは総合12位で完走、ル・マンに挑戦した日本チーム最上位の総合12位を記録しました。この成果は、トヨタのル・マン挑戦史の出発点となり、後のトヨタ・ワークス体制による挑戦やハイブリッド技術を駆使したル・マン制覇へとつながっていきました。童夢はその最初の一歩をともに築いたパートナーとして、日本モータースポーツ史に大きな役割を果たしました。


 今回展示される「RL-81」と「85C-L」は、日本の耐久レース史において重要な役割を果たしたマシンであり、童夢とトヨタがともに歩んだ挑戦の歴史を象徴する存在でもあります。本企画展を通じて、多くの皆さまにその意義をご覧いただければ幸いです。
 同企画展には、他にも日産 R85V(1986年)、トヨタ スープラ HV-R(2007年)、トヨタ TS050 HYBRID (2019年)が展示される予定です。

展示概要
· 展示期間:2025年9月18日(木)~2026年3月31日(火)
· 会場:富士モータースポーツミュージアム(静岡県小山町)
· 主催:富士モータースポーツフォレスト株式会社
https://fujimotorsportsforest.jp/news/oz4a2ela_x1t

  

  

  

  

  

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